この研究科がめざすこと

深い学識とアクティブな実践力を持つ高度専門職を養成

今、社会福祉学の大学院は、何を目標とするか、何が高い質であるかを問われる時代にさしかかっています。本専攻は、共同研究、共同指導を中心に学びの質を深める大学院です。

教育方針

ディプロマ・ポリシー(DP)

社会福祉学専攻は、大学が掲げている教育ビジョン「4つの人となる」を、生涯を通じて体得していこうとする大学院生を育成するために、社会福祉を実践するために必要な、高度な専門的知識・技術・研究方法・研究倫理を習得することを目指します。そのためにフィールドに直結した研究を通じて、社会福祉を包括的に深く捉える視点を養成することを目的とした教育課程を修了し、以下の資質・能力を備えた大学院生に学位を授与します。

知識技能
  • 社会福祉学への広い知識と深い理解を有している。
  • 関連領域の先行研究を踏まえて、適切な研究方法により正確な論理展開ができる。
  • 高度な専門性を有して、社会福祉の実践に従事することができる。
思考判断表現
  • 人と社会に関するニーズを、多角的な視点で的確に把握し、それを解決するために、根拠に基づく独創的な知見を用いた判断をすることができる。
  • 社会福祉研究及び実践上の倫理に、適切な配慮ができる。
関心意欲態度
  • 学際的かつ実践的視点を踏まえて、社会に貢献できる研究を構築しようとする姿勢を身につけている。
  • 自身の研究の意義、成果、課題について、的確に説明しようとする態度を有している。

カリキュラム・ポリシー(CP)

社会福祉学専攻は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている大学院生を育成するために、「基礎科目」「分野科目」「研究指導」を設置し、「研究倫理教育」や「認定社会福祉士認証科目」を視野に入れたカリキュラム編成を行っています。また、研究指導においては、「共同指導」や「大学院生の主体的相互学習」を推進しています。評価については、研究成果としての成果報告書・修士論文を総括的に評価するだけではなく、単位履修や研究指導過程における成果を測定することにも取り組んでいます。

教育内容
  • 主体的に研究を進める方法を習得し、姿勢を涵養するために、基礎科目として「仏教ソーシャルワーク研究」と「ソーシャルワーク研究法Ⅰ・Ⅱ」を配置します。
  • 社会福祉学に関する高度な専門的知識・技術を習得するために、分野科目として各種講義と「スーパービジョン演習」を配置します。
  • 研究成果報告書・修士論文の作成に関する具体的な研究指導を行うために、「実践分析研究」と「特殊研究」を配置します。
  • 研究倫理遵守に関する知識や方法を習得し、姿勢を涵養するために、「ソーシャルワーク研究法」や「実践分析研究」を中核とした教育プログラムを編成します。
  • 専門職性の向上と地域社会に貢献するために、認定社会福祉士を認証する科目を配置し、認定社会福祉士取得に向けたカリキュラムを編成します。
教育方法
  • チームティーチング:各専攻分野の自律的かつ系統的な研究を可能にするための、個別及び共同指導体制を確立し、成果報告書・修士論文の作成を必修とします。
  • アクティブラーニング:所定の単位を取得し、年複数回の研究発表会で研究経過及び成果を発表し、さらに成果報告書・修士論文の審査に合格することを課程修了の必須要件とします。
  • ピアインストラクション:大学院生同士が、互いの研究に関心を寄せ、理解を深め合う姿勢を醸成するために、大学院生同士で主体的に学び合う機会や環境を提供します。
評価
  • 基礎科目・分野科目においては、専門的な知識や技術の習得状況を確認するため、受講生に対してレポートの執筆を課し、成果を総括的に評価します。
  • 修了時には、成果報告書・修士論文を、研究指導に関する科目での研究進捗状況を踏まえた上で、ディプロマ・ポリシーで示した資質・能力の達成状況にもとづき評価します。
  • カリキュラム改善の指標とするために、大学院生個人や受講生小グループに対し、セメスターごとに、専攻長並びに指導教授、各授業担当教員によるヒアリングを行うことで、カリキュラムのPDCAサイクルを推進します。
  • 研究倫理教育プログラム改善の指標とするために、審査委員会への申請書提出にあたり、複数の教員による内容確認を行うことで、プログラムの効果を検証します。
  • カリキュラムアセスメントを行うために、FDを定期的に開催し、教育課程を恒常的に見直します。

アドミッション・ポリシー(AP)

社会福祉学専攻は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている大学院生を育成するために、以下の資質・能力を備えた大学院生を求めます。そのため多様な選抜方法により、多面的・総合的な評価を行います。

知識技能
  • 社会福祉学の基礎知識を有している。
  • 社会福祉あるいはその隣接領域の学びや実践経験を有している。
  • 現代社会の福祉的課題に関心を持ち、その実践的知見を有している。
思考判断表現
  • 人間に対する深い共感を有することで、社会にどのような福祉ニーズが存在しているかを考察することができ、それを論理的に表現することができる。
関心意欲態度
  • 研究と実践において、鋭敏な倫理的配慮をしようとする姿勢を常にもっている。
  • 多職種の仕事を尊重し、進んで連携・協働しようとする意欲をもっている。
  • 研究成果を、社会福祉実践に反映することを常に意識している。

カリキュラム

担当教員

専任教員 専門分野
教授 沖倉智美 障害者福祉領域を中心としたソーシャルワーク、スーパービジョン、成年後見制度に関わる実践に基づく研究
教授 落合崇志 コミュニティ福祉、仏教福祉、福祉教育、市民福祉論構築への基礎研究
教授 神山裕美 コミュニティソーシャルワーク、メゾ・マクロレベルのソーシャルワーク論、地域福祉の推進方法
教授 坂本智代枝 ソーシャルワーク論、精神保健福祉学
教授 金潔 国際比較研究を通して普遍性のある子ども家庭福祉を考究
教授 高橋一弘 子ども家庭福祉、ソーシャルワーク。主な研究テーマは、社会的養護を必要とする子どもの代替的教育(里親教育、施設養護)とそのソーシャルワーク。
教授 宮崎牧子 高齢者福祉、地域福祉。とりわけ高齢期における居住のあり方を研究
准教授 新保祐光 事例検討を中心とした医療ソーシャルワーク、システム論を中心としたソーシャルワーク理論、臨床倫理学に対するソーシャルワークからのアプローチ

卒業後の主な進路

  • 特別区
  • 新潟県厚生農業協同組合連合会
  • 学校法人 東京女子医科大学