◆対面・オンライン併用授業を想定した教室機材の拡充:オンラインでも教室と同じ臨場感で授業が受けられる。◆すがもスマート商店街プロジェクト:デジタルサイネージや設置したカメラで得た顧客情報を、店舗のマーケティングに活用できる。商店街と連携した活動を行う本学ならではの取り組み。◆学生問合せQ&A用チャットボット:週末や窓口時間外でも質問でき、すぐに答えを得られるのがメリット。◆AR謎解きプロジェクト:古き良き巣鴨の商店街の魅力を、AR×謎解き×ドラマ映像によって体感できる。◆SSO※のリリース:1回のログインで様々なアプリケーションが利用できる。 また受験生向けDXとして、コロナウイルスのリスクを避けながら大正大学を地元で受験できる「オンライン入試の導入」や、Web上の仮想空間(VR)に「大正大学バーチャルキャンパス」を創出し、受験生と大学(学生・教職員)との双方向コミュニケーションを実現。※SSO…Single Sign On 本学の「魅力化構想プロジェクト」の中には、実現のための一つとして「教職員の働き方改革」も組み込まれています。 その定義は2つ。1つは、本学で働く人が多様な働き方を自由に選択でき、職務を通した自己実現を達成すること。2つ目は、一人ひとりが大正大学の発展に貢献する意識を持ち、業務のデジタル化を進展させるとともに、それぞれがより高度な業務へとシフトすることで組織全体の生産性につなげることです。 教職員には各種申請業務、情報共有、ハンコ(押印)、会議などに関わる様々な問題点があり、これらの業務の効率化・最適化を図るためにDXは大変有効です。すでに本学では「年末調整の電子化」や「Excel、Tableau研修」をはじめ、他部署で作成したデータを自分の仕事に引用できる「学務システム(1年後、稼動予定)」、ペーパーレス化に向けたソフトウェアの導入やAIを活用した会議支援システムのトライアルを行うなど、DXを推進しています。「DX浸透ワーク」の終盤では、出席者から次のような質問や感想が聞かれました。・DX化によって優秀な教職員や学生が本学を選ぶようになることが大学の持続可能性につながると思う。・DXとは、自分の業務を踏まえながら大学のことを考えた新しいことに挑戦するものなのだと改めて感じた。・部署によってデータの保存方法が異なるため、共通ルールやデータを共有する文化ができれば良いと思った。 さらに、柏木専務理事から次のようなまとめがありました。 「DXをはじめとする我々の取り組みは新聞やテレビなどでも報道されていますが、これらを点から線へ、そして面へと広げていく必要があります。あるいは、我々自身が媒体の役割になる仕掛けも必要でしょう。また、自分たちの部署で集めたデータを他の部署に提供するのが難しかったり、学外からのデータを取り入れて何かをしようとするのであれば、学内にデータサイエンスに詳しい人材を置くことが望まれます。DXを点から線につなげる上でも、DXをサポートするセンター的な機能を組織として分離させた方が効果的なのではないかと思います」なお、第2回の「DX浸透ワーク」は各部署の部課長を対象に行い、第3回・4回では「DXで自部署や自分の仕事がどのように変わるか」をテーマに開催される予定です。MESSAGE学生も教職員も楽しいと思える大学にDXは道具に過ぎませんが、大学が「DXを使って何かをやる!」と決めたのはとても良いことだと思っています。学生に対しては好影響のあるものを提供して大学を楽しいと感じてもらい、教職員の働き方でも個人の仕事が楽しいと思ってもらえるようにすることが大正大学DXのゴールだと捉えています。今後のワークについても、企業で25年間キャリアを積んだマーケティングや人事の経験を活かして進めていきたいと思います。尾白 克子さんKatsuko Ojiro総合学修支援機構DAC専任講師業務の効率化・最適化を図る「働き方改革」にもDXを活用大正大学の多彩な取り組みを点から線、面へと広げるためにFEATURE PAGE04ROUNDTABLE
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