PICK UP POINT第28回松本清張賞受賞!PromotionMyさまざまな世界で活躍する学生・OHDAI生個人の力や能力を最大限に引き出し、一人ひとりの進む道を全学で応援する大正大学。卒業生たちはさまざまな分野に進出し、頭角を現しています。今回は「文学」と「スポーツ」の世界で活躍する3名の方々にご登場いただきました。松本清張賞受賞と2020東京五輪出場という興味深いお話をお届けします。PROFILE小説を書き始めたのは高校時代で、大学に入学してから新人賞に応募するようになりました。最も影響された本は、伊坂幸太郎著の『ラッシュライフ』です。当時は中学生で読書には関心がありませんでしたが、ページをめくるごとに小説の文章表現の面白さに引き込まれていきました。学校の図書館でたまたま手にした一冊で人生が変わったと言っても過言ではありません。大学では主に映像制作を学びました。映像と活字の違いはあっても、人を喜ばせ、楽しませるエンターテインメントの要素は共通していると思います。松本清張賞を意識するきっかけとなったのは、3年次に小説家の額賀澪先生から受けた文芸創作の講義でした。今回の受賞作『万事快調』は、地方で暮らす女子高校生たちが抱える閉塞感を描いたエンターテインメント小説です。毎日執筆し、半年間で一気に書き上げました。自分の中ではベストな作品になったと思っていますので、ぜひ多くの方に読んでいただきたいですね。映像と活字の違いはあっても、人を喜ばせ、楽しませるエンターテインメントの要素は同じ良質な長編小説を表彰する公募の文学賞。2021年度は応募作品748篇の中から4編が最終選考に選出され、波木銅さんの作品の受賞が決定しました。松本清張賞とは01小説家NovelistNovelist©日本文学振興会波木 銅(なみき・どう)さん本名:鈴木涼。1999年茨城県生まれ。東京都在住。茨城県立日立北高等学校出身。2022年、大正大学表現学部表現文化学科卒業。第28回松本清張賞受賞。現在は2作目を執筆中。目標は「興味がない人に本を手に取らせ、楽しませる力のある小説家になること」OHDAI Vol.108072022 SPRING
元のページ ../index.html#8