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PICK UP POINT東京2020オリンピックカヌー スプリントカナディアン シングル出場!PICK UP POINT東京2020オリンピックカヌー スプリントカヤック フォア出場!PROFILE當銘 孝仁(とうめい・たかのり)さん1992年沖縄県生まれ。大正大学人間科学科在学中にインカレで連覇し、2014年にはU23世界選手権に出場。東京五輪では惜しくも、準々決勝で敗退となったPROFILE水本 圭治(みずもと・けいじ)さん1988年岩手県出身。2010年広州アジア大会・男子カヤックペア200mで金メダルを獲得。東京五輪では惜しくも準々決勝で敗退。好きな言葉・モットーは「千里の道も一歩から」2020東京五輪で當銘選手が出場したのは、シングルブレードパドルで漕ぐカヌーを用い9艇でタイムを競う男子カナディアン シングル1000m。2020東京五輪で水本選手が出場したのは、ダブルブレードパドルで漕ぐ4人乗りのカヤックを用い9艇でタイムを競う男子カヤック フォア500m。カナディアン シングルカヤック フォア02カヌースプリントCanoe SprintCanoe Sprintカヌーの醍醐味は、「舟を漕ぐ」というシンプルな一つの動作の中に様々な要素が詰まっていて、突き詰めるときりがないところにあります。それだけに学生時代、先端的な研究やデータに基づいてトレーニングできる施設(国立スポーツ科学センター)を利用させてもらえたのはとても有意義でしたし、一流の選手に触れられることが一つの魅力でした。以前は闘争心旺盛で勝つことばかりを考えていましたが、オリンピックを目指すようになってからは、その時の自分の気持ちに合った言葉を見つけるのが重要だと思うようになりました。例えば「今日は練習でやったこの部分がしっかり出せれば良い」と、自分の中で腑に落ちる言葉を探して試合に臨むとうまい流れに乗れることが多くあります。現在は、パリ五輪に向けて自分にできることから世界一を目指そうと思い、一日40㎞漕ぐなどして練習量を増やしています。引き続き応援していただいて、カヌーに興味のない人にも「大正のカヌーはすごいらしいよ」と、少しでも感じてもらえたら嬉しいです。その時の自分の気持ちに合った言葉に従うとうまい流れに乗れることが多いコロナ禍になる以前に、大正大学のカヌー部の合宿に参加させてもらったことがあります。当時は自分の調子が悪かったのですが、学生たちの前向きな姿勢に引っ張られるようにして少しずつ成績が上がり、再び日本代表に戻ることができました。目標が大きい時ほど、目の前の小さなことにしっかり取り組むべきだと実感したのもその時です。あの合宿がなければ今カヌーをしていなかったかもしれないと言えるくらい、素晴らしい学生たちに出会えたと思っています。カヌースプリントはレジャーボートとは違い、皆さんが想像している何倍ものスピードが出る競技です。体の動きも早いエネルギッシュなスポーツなので、レースに出場する際は、その迫力を見てもらいたいと思って臨んでいます。次のオリンピックが開催される時に私は36歳になっているので、確実に最後の挑戦になると思います。カヌー人生の集大成にできるよう、これからも日々体力づくりに励み、今度こそ東京五輪の悔しさを晴らしたいと思います。自身を奮い起こしてくれたカヌー部の合宿パリ五輪でエネルギッシュなレースを見てほしいFEATURE PAGE08ROUNDTABLE

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