地域連携・社会貢献

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鴨台盆踊り特集 【第5回】

「浴衣を着て盆踊りを楽しもうぜ!!」 大塚伸夫

大塚伸夫 大正大学 学長 仏教学部 教授 新潟県佐渡市出身

大正大学卒業後、同大学大学院へ進学。真言宗豊山派の研究員、大正大学の講師を歴任。2009年には仏教学科の特任准教授、2014年には同学科の教授として勤務し、現在は大正大学第35代学長を務める。
連携自治体と協働しながら大学の地域貢献活動などにも力を入れている。

大塚伸夫 大正大学 学長 仏教学部 教授

1. 若い世代の参加と学生たちがキャリアを積むことの大切さ

-本日はよろしくお願いいたします。さっそくですが、学生が主体となって盆踊りを行う意味はどういうことだと考えていますか?

大正大学の盆踊りは2011年から開催していますが、当初は大学教職員の企画、運営のもとで開催されてきたと聞いています。しかし教職員が行うとなると、学生は受動的な指導のもとでしか動くことができません。

そこで、今のような学生主体で実行するものとなりました。学生がつくることで同世代のなかで共鳴し合い、若い世代がこの盆踊りに参加しやすくなったのではないかと思います。
これまでの企画の中では、特に去年の「浴衣基金」(※)が良かった。これからも続けてほしいです。若い世代にとって、浴衣を着る良い機会になるでしょう。せっかくなので、私も当日は浴衣を着て一緒に踊りたいですね。

また、これから就職して会社に入る学生も多いと思いますが、そこで企画力が必要になります。ですので、大学時代にこういう企画ものは経験していくことが大切です。また、このようなサービスラーニングでの経験は学生のキャリアにも繋がります。この盆踊りの企画を通して、社会に出てからも上手く自分の力を活用させてほしいです。

※「浴衣基金」とは、浴衣を着て来場された方一人につき主催者が50円ずつ積み立て、社会貢献を目的としてその基金を寄付する企画である。昨年は熊本地震の被災地に寄付をした。本年は東日本大震災の被災地に寄付する予定である。

名刺交換の作法をご指導いただいた

まずは、名刺交換の作法からご指導いただいた

2. 大正大学らしさを出しつつ、来場者にも楽しんでもらえる盆踊りを

-この盆踊りが周りにあたえる影響とはどんなものだと考えていますか?

まずは、先ほども言ったように学生の教育効果を上げるということです。学生にとってキャリアを積める良い機会になります。
また、以前学生全員に対して学内調査を行ったとき、「盆踊りに参加したい」「盆踊りのことを知らなかった。もっと周知してほしい」といった声が挙がっていました。このことから、潜在的に学内の学生がこの鴨台盆踊りに注目していることがわかります。

他にも、年々地域の人たちの来場数が増えていることから、鴨台盆踊りは周りの多くの人が「行きたい」と思うような、活気に溢れたイベントになってきています。このように、鴨台盆踊りは多くの人に良いイメージを持ってもらえるイベントなのかなと思います。

-今までの鴨台盆踊りはどのようなものだったと考えていますか?

2011年から再開した鴨台盆踊りですが、当初は震災の追悼の意を込めて「みたま祭り」と称して開催し、施餓鬼会法要(死者の霊に飲食物を供える法要)など行っていたため、やや宗教色が濃いものでした。もちろん、法要を行うことも大切ですが、若い世代や宗教とあまり関わりがない人にとっては入りにくい催し物だったのかなと思います。

今では「鴨台盆踊り」として来てくれたお客さんと一緒に楽しく一夜を過ごす、お祭りのような行事になっています。学生も職員もお客さんも楽しんで行えるイベントになったのは良いことだと思っています。

昨年の主催者挨拶の様子

昨年の主催者挨拶では、大勢の来場者の心をつかむスピーチをしてくださった

3. これからの鴨台盆踊りについて

-最後に、大塚先生はこれからの盆踊りがどうなっていってほしいとお考えですか?

若い世代から高齢者までが来てくれる、「巣鴨の盆踊り」として定着してほしいです。学生が企画しているのだから、若い人がどうしたら参加してくれるか、イマ風な盆踊りを考えてみるのも良いかもしれません。ダンスを踊ってくれるようなサークルにパフォーマンスをしてもらうなど、多様性のある盆踊りを作っていくのも一つの手ではないでしょうか。

また、盆踊りを見ているだけで踊りに入ってこない人も毎年見かけます。そういった人に盆踊りの輪に入ってもらえるようにすることも課題なのではないかと考えています。大切なのはその場にいる人全員で楽しむこと。

「盆踊りを楽しもうぜ!!」と、皆さんに伝えたいです。

これからの鴨台盆踊りについて

インタビュアー歴史学科3年 島崎 啓人文学科3年 町側珠綾

第8回鴨台盆踊り たかが盆踊り されど盆踊り

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問い合わせ先 大正大学 教務部 フィールド学習支援課