New era civil servant
大正大学が考える新時代の公務員
急速な技術革新・ DX、持続可能な世界の実現・発展など、社会の喫緊の課題は目まぐるしく変容し、社会を支える行政を担う公務員に求められる資質、能力も大きく変化しています。このような時代のなかで大正大学が取り組んでいるのが、地域戦略人材の育成です。大正大学のカリキュラムは、この地域戦略人材の育成を目指して、前期共通教育である第Ⅰ類科目、専門教育である第Ⅱ類科目、後期共通教育である第Ⅲ類科目が配置されています。
“地域戦略人材とは?”
多面的な性質をもつ地域課題解決に向けて、
異なる専門分野の多様な人材を統合し、
調整する新しいリーダー
公務員は、国や地方自治体に勤務し、
次のような公共の利益を目的とした業務を担います。
- まちづくり
- 産業振興
- 文化振興
- 教育の充実
- 交通機関の整備
- 環境保護
- 社会福祉の向上
これらの業務の遂行を通じて、社会の発展と人々の幸せを最前線で支える職業であるといえます。そして、多面的な性質をもつ地域課題を解決するためには、社会ニーズやテクノロジーの変化に対応できる能力が求められます。大正大学では、全学共通の「育成する人材像」である地域戦略人材の理念に基づき、柔軟性と専門性を備えた新時代の公務員の育成に取り組んでいます。
公務員を目指す地域戦略人材コース
大正大学では、後期共通教育である第Ⅲ類科目でアントレプレナーシップ育成教育を展開しています。一般的に「アントレプレナー」とは、新しいビジネスを起こしたり起業する人を意味します。しかし大正大学では、課題に対して積極果敢にチャレンジし、あるいは新しい価値を創造する人という意味で「アントレプレナーシップ」という言葉を用いています。
アントレプレナーシップ育成教育プログラムは、新ビジネス開拓、既存の仕事や事業の改革、人やコミュニティづくりなど新しいことに一歩を踏み出し、社会に貢献できる能力を「知識」と「実践」の融合により修得する科目で、学生のキャリア意識に応じて3つのコースに分かれています。
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起業人材コース
(アントレプレナー)
地域に新しい価値を創造するビジネスを起業する人材
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企業内リーダーシップ
人材コース
(イントレプレナー)
地域企業や組織内においてイノベーションによって活性化と業績向上に貢献する人材する人材
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地域戦略人材コース
(公務員・地域貢献人材)
地域創生戦略志向とビジネスマインドを持つ人材
地域戦略人材コースで
学ぶ主な内容
- 公務遂行に必要な法律・財政・経済等に関する知識
- コミュニケーションに求められる教養
- 柔軟な思考力
- ファシリテーション能力
- 文章表現の能力
マイスターワークショップについて
地域戦略人材コースの科目である「マイスターワークショップ」は、公務員としての対応能力を高めることを目的にしています。具体的には、現役の⾸⻑や公務員をゲストに迎えて、公務員を目指した背景、公務員の職務、働き方、地域との関わり方、仕事のやりがいを中心にご講義いただき、職務に対する理解を深めます。また、様々な時事問題をテーマにしたグループ討議を繰り返すことで、「生きた知識」を培うことを目指します。加えて、志望動機や自己PR文を書くことを通して、自らがなぜ公務員を目指すのか、どんな公務員になりたいのか、将来の目標、使命に関する考えを深めていきます。
⼭本浩章 益⽥市⻑による講義の様⼦
自治体インターンシップについて
大正大学の連携自治体による協力のもと、実践的なインターンシップの機会を提供。これまで、北本市、南魚沼市、藤枝市、益田市で実施してきました。若手職員とのディスカッションや意見交換など、単なる就業体験にとどまらない自治体ごとに特色のあるプログラムが用意されています。自治体インターンシップへの参加を通じて、公務員の仕事に対する理解を深めるだけではなく、自らの適性を知ることができる貴重な機会となっています。
公務員福祉専門職対策講座
社会福祉学科では、専門職・福祉職での公務員採用を目指す学生を対象に、筆記試験や面接対策を実施する公務員福祉専門職対策講座を開講しています。3年次は東京都特別区の試験対策を中心に、福祉職専門試験の例題解説、小論文対策、面接やグループ討議のための3分間スピーチ対策などを、演習や課題添削を含めて行います。4年次は受験地域に合わせた1次・2次試験対策と、採用地域別の面接対策を行います。自治体で保健福祉行政に携わってきた講師が担当し、受講者は福祉専門職の公務員試験において高い合格実績を得ています。
現役公務員から直接学べる
大正大学では、将来の地域を支える人材育成を目的として地方自治体の現役の公務員をキャリアセンターの客員研究員として招聘しています。公務員を目指す学生にとって、現役の公務員から直接アドバイスや学びの機会を得られることは、自身のキャリアビジョンを描くうえでとても有益です。キャリアセンターの職員だけではなく、行政の最前線で活躍している客員研究員をはじめとする外部有識者によるサポート体制が整っていることも大正大学の強みです。
自治体との連携により
ニーズに合った支援やサポートを強化
大正大学は、2014年に地域構想研究所を設立しました。同研究所のミッションは、全国各地域が抱える課題と大正大学が有する教育・研究機能とを結びつけることにあります。設立以降、全国の様々な自治体との連携ネットワークを広げており、その数は現在100を超えています。
近年、社会の変化にあわせて国や地方自治体も経営改革を進め、行政のパフォーマンスを向上させようとしています。そして、それに伴って公務員に求められる人材像も変化してきていることはいうまでもありません。
自治体との連携ネットワークによって地域の人材ニーズをいち早く把握し、支援プログラムを更新したりサポート体制を強化できることが大正大学の強みです。
大正大学と島根県益田市は、2017年にまちづくりや人材育成などの幅広い分野で連携する包括協定を締結しました。この締結によって築いた相互信頼を礎に、2025年度採用予定の益田市職員採用試験より、大正大学から推薦を受けた学生を対象とする「推薦選考」制度がスタートしました。益田市は、地域創生学科の学生が地域実習先として活動しており、近年は卒業後に現地での就職を希望する学生が増加しています。実習を通じた交流の拡大によって多様な人材が地域に集まり、回帰する実績が益田市に評価され、この「推薦選考」制度の開始に至りました。3年生からインターンシップの機会をいただき、地域やコミュニティの課題を知り、経験することで、学生が自治体そのものや公務員としての働き方を理解したうえで就職活動に取り組めるように設計されています。
「としまのまちづくり」を共に進めて行きましょう!
豊島区と大正大学は、平成26年に地域社会の活性化及び学生教育・研究の深化を目的とした「としま共創事業」に関する協定を締結し、地域活性化やコミュニティ課題に共に取り組んでいます。
事業を通して本区を学びのフィールドにする大正大学生に多く出会う機会をいただき、社会の課題に関心を持ち、積極的な印象を強く持っています。
本区との活動は「知識集約型社会を支える人材育成事業(令和2年度採択)」に発展し、地域戦略人材(アントレプレナーシップを持ち主体的に行動する人材)の育成では、公務員を地域戦略人材と位置づけ、行政の意味、活動を知り、公務を目指す多くの学生を育てられています。
令和7年度には新たな仲間(行政職・専門職)を大正大学から迎える予定です。全国から集い、多様な学びと経験を積む「としまで学ぶ」皆様と共に、「としまのまちづくり」をさらに一歩、一緒に進めていけることを楽しみにしています!
Interview
合格者インタビュー
歴史学科
千葉県 幕張総合高等学校 出身
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誰もが生き生きと暮らせる
地域をつくりたい
東京都北区 内定
臨床心理学科
茨城県 牛久栄進高等学校 出身
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同じ目標をもつ仲間と
切磋琢磨できる場所がある
千葉県流山市 内定
社会福祉学科
東京都 正則高等学校 出身
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幼少期からの夢だった
福祉の仕事
東京都豊島区(福祉職) 内定
臨床心理学科
東京都 都立高等学校 出身
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大学での学びを
実践できる仕事に挑戦
東京都(心理職) 内定