先輩職員の声Member

情報を整理し、学生の「学びたい」という意志に応えたい

2016年採用

教務部 教務課

2016年に大正大学へ入職しました。
最初は学生支援部へ配属され、障がい学生支援を担当しました。本学には聴覚障がいのある学生や車いすを利用している学生、そのほか様々な特徴のある学生が学んでいます。支援を希望する学生それぞれと面談を行ったうえで、他の学生と一緒に授業を受けるための支援を検討し、教職員、ボランティアで支援に参加する学生、外部の支援団体との調整や、支援開始後のフォローなどを行いました。支援した学生が卒業した時には、頑張ってよかったと心から思えました。
その後、日本学生支援機構奨学金を担当しました。さまざまな手続きを学生自身が行っていけるようにガイダンスを実施しました。
4年目に教務部へ異動し、授業運営業務を担当しました。履修登録の準備や教室調整、次年度の授業日程提案作成、授業編成の整理など多岐にわたります。6年目には、教務部のシステム担当者の一人として学内DX推進に携わりました。ポータルサイトのT-Po(ティーポ)のリニューアルに向け、前システムからの移行方法の検討やデータの吟味を学内外の関係者と1年かけて行いました。
8年目になり、国際業務と教職課程、資格課程、DX推進を担当しています。

これまでのキャリア

2016年4月

総務部 人事課

教学部門(教務部・学生課・地域連携推進部 ※当時)にてローテーション研修

2016年6月

学生支援部 学生課

学生生活担当(障がい学生支援、卒業アルバム、夏期仏教研修道場、外国人留学生、学籍管理、日本学生支援機構奨学金、学生相談等)

2019年6月

教務部 教務課

カリキュラム担当(授業教室調整、履修登録、卒業論文等)

2024年4月〜現在

教務部 教務課

国際業務、教職・資格課程担当

配属部署は当時の名称です。

現在、担当している業務内容は

現在は、教務部で国際業務を中心に担当しています。コロナの影響で高校生時代に海外へ行けなかった学生が入学してきており、在学中に留学がしたい!と熱意の持った学生の相談を多く受けます。本学では世界の様々な大学と協定を結んでおり、特に、ドイツ、中国、韓国の大学へ、成績や語学条件をクリアした学生を協定留学生(交換留学生)として送り出しています。留学レポートを読んでいると、最初は日本での生活とのギャップや言葉の壁に苦労している様子が見られますが、次第に友人も増え、様々な価値観に触れてきていることがわかります。成長を羨ましく思うとともに、サポートもできている実感があります。一方で、協定留学生として海外から本学へやってくる学生のサポートも行います。週に一度協定留学生を集め、日本での暮らしを紹介したり、大学のイベントを紹介したりしています。また、本学学生との国際交流の場として「国際交流会」を実施しています。「留学生の母語を知りたい」という参加学生の声と「日本のアニメやマンガが好きだ」という協定留学生がいたことから「アニメの有名なセリフを外国語で言ってみよう」という回を企画しました。参加学生や協定留学生からは「最初は緊張したけれど楽しかった」「もっと交流したい」「留学生の国にいってみたくなった」「私の母語に興味を持ってくれて嬉しかった」との声をもらい、多くの学生により身近に「国際」を感じてもらうにはどうしたらよいのか、今後も考えていきたいと思いました。
また、教職課程やそのほかの資格の担当もしています。ガイダンスや履修者の単位修得状況の確認をするだけでなく、それぞれの資格課程を担当している先生方とも積極的にコミュニケーションをとっています。
国際も資格課程も「チャレンジしたい」という気持ちを後押しできるような業務だと思っています。
最後に、DX推進委員として他部署のメンバーと共に教務部や学内の課題を検討、解決策の提案を行っています。教務部では様々な手続きがありますが、紙を使用した対応が多くあります。データにするには転記作業が必要になりますが、時間も人員も割かれてしまいます。最初からデータにするにはどうしたらよいか、また、そのデータをどのように活かしていくのか、できる、できないと最初から線を引く前に自由に考え、解決策を提案しています。

業務で大切にしていることは

一つ目は、進捗の状況や対応したことをチームや上司に報告・共有することです。失敗したことやうまく取り組めていない業務を報告することは気が重いです。しかし、私の担当の業務は課や部の担当業務ですから、全体の進捗が遅れるとやがて他部署や教員、学生に影響してしまうような大きなトラブルに発展してしまいます。私の意識では大丈夫だと思っても実はリミットが近づいていた、ということもあります。自分はまだまだ気が付けないことが多く情けないと思う一方で、チームで行う大切さを実感します。
二つ目は、記録に残すことです。教務部において、年間の業務サイクルはだいたい毎年同じです。しかし、「履修登録の準備」といっても年度で大きくカリキュラムが異なったり、社会情勢変化に対応したりと、昨年度とまったく同じように準備をしても通用しません。他の業務をしている時や、ちょっとした会話の中、振り返りをしている時に思いつくことがあります。メモを残しておけば、自分の蓄積にもなりますし、ミスやトラブルの回避につながります。
三つ目は、学生の前ではエンターテイナーになることです。ガイダンスや交流会など、学生の前に立つことが多くあります。時にはオーバーリアクションを取ったり、話す時のスピードや間、声色を工夫するなど、どうしたら学生の集中力を切らさずに説明を聞かせることができるのか、「有意義な時間だった」と思ってもらえるのかを意識しています。学生時代の塾やテーマパークのアルバイト、教育実習での経験を活かすことができています。

印象に残っているエピソード

1. 障がい学生支援
私が学生課で障がい学生支援を担当している時に、とある学生が入学してきました。学生は病気を患っていました。治療のために大学に通学可能な日が限定され、また体の機能も制限されていることもあり、履修計画や支援をご家族、教員を含め面談や調整を細かく行いました。
その学生は修学に対してとても前向きで、学生課に来る度に学んだことを楽しそうに話してくれました。また、「人の役に立ちたい」と、聴覚障がい学生が授業で利用する映像の文字おこしを担当してくれました。少し難易度の高いものでしたが、「やってみます」と元気に返事をしてくれたことをよく覚えています。
後でご家族から聞いたことですが、本人にとって初めてのアルバイトだったとのことで、困難なこともあったが、頑張って取り組んでいたことを伺いました。また、ご家族の方から「大正大学に入学させてよかった」と有り難いお言葉をいただきました。

2. 国際業務
7月に大正大学夏の風物詩である「鴨台盆踊り(おうだいぼんおどり)」が開催されました。わなげのブースを出店し、店番を協定留学生にお願いしました。お客さんは主に小学生くらいの方が多かったのですが、最初はどのように接したらよいか、店番同士の連携に戸惑っている様子でした。しかし、時間が経つにつれ、次第に盛り上げようと声掛けをしたり、臨機応変な対応ができるようになったり、笑顔で接するようになっていました。最初はカメラを向けても反応が鈍かったのですが、片づけが終わったころには、自分から写りに来るくらいでした。協定留学生同士で日本語を用いて楽しそうに会話をし、仲が深まったように感じられました。私たち職員も8時間くらいほぼ対応し続けへとへとでしたが、とても思い出深い日になりました。

これらの出会いや経験は、大学という場で私は何ができるのか、と再考するきっかけとなりました。また、学生の「学びたい」という意志に応えるために、学生に寄り添った支援や対応を続けていきたいと強く感じました。

これから実現したいこと

国際担当として、学内でできる国際交流の機会をより増やしたいです。「担当業務」でも触れた「国際交流会」や英語ネイティブ教員と英会話を楽しめる「英会話サロン」など、様々な取組みはあるのですが、なかなか学生へ浸透していないのが現状です。ポータルサイトでも案内をしていますが、様々な部署から毎日たくさんの情報が学生へ発信されており、埋もれていってしまうのです。目標を達成するには、企画を提案することはもちろんですが、広報により力を入れなければなりません。SNSの活用、授業での案内、ゼミ等で先生方から案内するなど、様々な方法を駆使し、一人でも多くの学生に国際交流に参加してもらいたいです。また、高校生へのPRも積極的に行い、大正大学へ入学した後のイメージを膨らませてほしいと思っています。仏教を基礎とした大正大学でしかできない国際交流を進めていきたいです。
また、授業運営業務を担当した経験から、どの学科でどのような授業が展開されているか、どのような先生が在籍しているのかが頭に入っていることもあり、現在の業務に活かせることが無いか模索しています。DX推進委員としての経験もすぐに教務部に持ち帰り、私の担当業務を超えて、全員がよりよく業務を遂行できるように、その結果、学生サービスの向上につながるよう、尽力したいです。

オフの日のすごし方

オフの日は、趣味のダンスに行くか、ジムで筋トレを頑張っています。子どものころから「体育」は好きではなく身体も細かったのですが、以前からやりたいと考えていたし、就職してから大きな病気をしたことをきっかけにチャレンジしてみることにしました。
ダンスは友人もでき、月に数回スタジオに集まって楽しんでいます。なかなか振り覚えが悪いので苦労していますが、うまく音にハマると気持ちがいいです。筋トレは目標重量を決めて、コツコツ頑張っています。
旅行も好きで、休みのたびに日本各地に出かけています。最近は高知県の仁淀川にSUPをしに行きました。普段使わない筋肉を使ったので筋肉痛になりましたが、とても楽しかったのでぜひ皆さんにもやってもらいたいです。全国各地にあるゲームキャラクターのマンホールを見に行くのも楽しいですよ。
職場以外にも様々なコミュニティに参加して、日々リフレッシュしています。

Mes-
sage

就職を考えている
皆さんへ

まず「あなたにしか話せない経験をたくさん増やしてほしい」ということです。
入職したら、あなたは本学の職員です。一人の大人として学生や先生方、職員から頼りにされます。皆さんも想像してみてください。目の前に困っている学生がいた時、何を、どのように伝えるとその学生のためになるでしょうか。時には厳しい言葉をかける必要もあるかもしれません。どんな態度を示すのか、それはあなたがこれまでに何を経験してきたのかがカギになると思います。もちろん社会人になってからもたくさんのことを経験し、学んでいくことでしょう。しかし、大学生時代の知識や経験は学生だけでなく教職員、あなた自身も助けてくれるはずです。これまでの経験がいつ役に立つかは、思いがけない瞬間にやってきます。
次に「大学職員の仕事についての理解を深めてほしい」ということです。よく友人に「パソコンにずっと向かっている仕事」とか「夏休みとか春休みって暇なんでしょ?」と言われますが、ではそのパソコンでは何をしているのかとか、業務によっては休業期間が一番忙しいとか、話すと驚かれることがたくさんあります。ぜひ調べたり話を聞いたりしてほしいです。
最後に、就職活動においては様々な企業や団体を見てほしいです。先入観にとらわれず、ぜひ色々な角度から就職活動を進めてほしいです。でも、一人では疲れてしまうこともあります。OB訪問や気の知れた方から「働くこと」について腹を割って話を聞くことも自分の世界を広げる方法の一つになるのではないでしょうか。
私にはないたくさんの経験を持つあなたと、一緒に働ける日を楽しみにしています。

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