先輩職員の声Member

「大正大学らしさを身につけた卒業生の輩出」に繋がる学生支援をしたい

2012年採用

宗教部 宗教課

2012年に大正大学へ入職。2014年6月まで研究推進課に配属。教員の研究費の執行管理、精算業務、外部資金獲得に向けた業務を担当。研究費の執行率向上や外部資金獲得に繋げるため、積極的に研究室を訪れたり、教員とのコミュニケーションを円滑に図ることを意識して取組みました。
2014年7月から2016年3月まで地域連携推進部に配属。地域連携・社会貢献活動、東北復興支援に関する業務を担当。決められた定型業務をこなすというより、自ら企画立案し、イベント等を実施することが業務の中心でした。そこで、地域・大学の双方に意義のあるイベント企画として、現地の方達に真に喜ばれるような復興支援を考案するべく、巣鴨商店街の担当者や他大学と連携を密に取りながら、各種イベントや東北再生「私大ネット36」の業務を遂行しました。
2016年4月から2019年6月まで総務課に配属。各種会議の運営、危機管理業務、式典業務を担当。規程や公文書管理も含め大学に関わる広範な業務に従事することで、年間行事や会議、危機管理対策がどのように実施・運営されているのかを学べました。
2019年7月から2024年3月までキャリア支援課に配属。学生の就職支援、各種就職支援講座の企画・立案、運営業務を担当。キャリア支援課のビジョン「1人にしないさせない支援」に基づき、各学生の状況や想いに寄り添った支援を心がけ、学生自身が「納得・満足できる就職活動」となるように、業務に携わりました。
2024年4月から現在まで宗教部に配属。大正大学の建学の理念「智慧と慈悲の実践」の具現化に向けて、宗教教育・行事、仏教文化・研究等に関する取組み、自校教育や宗教教育行事を通じて、仏教情操教育の醸成・機会の創出を担っています。また、大正大学設立宗派の宗務庁および本山との連携、次世代の仏教後継者の養成に関する業務にも携わっています。
また、兼担業務では、2021年1月から2023年5月まで魅力化推進部DX推進課も担当。大学内の各種事務システムにおける課題を整理して、システムの一元化および働き方改革を実現するための業務の効率化、業務改革に繋がる仕組みを検討する業務に携わりました。
併せて、2021年4月から2022年3月までオンライン授業サポートチームのプロジェクトリーダーを担当。2021年度「オンライン同時配信」授業の実施に伴い、環境面の整備、各種ツールの使用方法に関するマニュアルの整備、学生および教員のサポート業務に従事しました。オンラインシステムに関しては、私自身も勉強不足な点もあり、困難に直面することもありましたが、サポートチームで得た知見は意義のある経験となりました。

これまでのキャリア

2012年4月

教学支援部 研究支援課

研究費管理(個人研究費)

2014年4月

研究推進部 研究推進課

研究費管理(個人研究費)
研究計画調査書確認(科学研究費助成事業、学術研究助成金)

2014年7月

地域連携推進部 プロジェクト管理課

地域連携・社会貢献に関する業務
すがも花街道プロジェクト、地域のイベント、豊島区との連携、東北の復興支援

2015年4月

地域連携推進部 地域連携推進課

地域連携・社会貢献に関する業務
すがも花街道プロジェクト、地域のイベント、豊島区との連携、東北の復興支援

2016年4月

学長室 総務課

慶弔関係
警備・清掃関係
危機管理(防災訓練含む)
式典関係

2016年6月

総務部 総務課

慶弔関係
警備・清掃関係
危機管理(防災訓練含む)
式典関係

2019年7月

学生支援部 就職課

就職支援
キャリアアップ講座
企業対応
公務員担当

2020年9月~2023年5月

就職・卒業生支援部 就職課

就職支援
キャリアアップ講座
企業対応
公務員担当

2021年1月~2023年5月

魅力課推進部 DX推進課 兼担

DX推進(法人系システム)

2021年4月~2022年3月

オンライン授業サポートチーム

授業運営のサポート

2023年6月

キャリア・卒業生支援部 キャリア支援課

就職支援
企業担当

2024年4月~現在

宗教部 宗教課

自校教育
宗門後継者・寺院従事養成
宗教教育・行事担当

配属部署は当時の名称です。

現在、担当している業務内容は

宗教部で「自校教育」「宗門後継者・寺院徒弟養成」「宗教教育・行事」に関する業務を担当しています。日々の業務を行う中で意識していることは、点で終わることなく点と点を線で結び流れをつくることです。例えば、「宗門後継者・寺院徒弟養成」として、社会教化者養成(現代社会に対応した教化・伝道の実践力を身につける)として資格取得に向けた講座を展開していますが、資格取得が最終到達点ではなく、資格取得期間、取得後が重要だと考えています。そこで今年度より受講者に対して宗教部からの有益な情報配信(将来寺院で参考になる情報)、資格取得者との交流(取得した卒業生が寺院でどのように活躍しているか、将来にわたって相談できるコミュニティの形成としてOBOGとの交流会を検討)まで含めた一連の流れで実施、検討をしています。
また、「宗教教育・行事」にあたっては、学生、寺院、地域のニーズに常にアンテナを張り、相手の立場に立った行事運営を心掛けています。5月に実施した「第11回すがも鴨台花まつり(お釈迦様の生誕を祝い、花で彩りを添える年中行事)」では、本学の特色である5宗派の学生による特別法要に加え、来場者にはお花をプレゼント、そして、仏教を体験・触れる機会の創出として、御朱印浄書、写経体験、甘茶かけを実施しました。学内広報に加え、OBが活躍する近隣の高校にも広報を行った結果、昨年度よりも来場者が増え、「お花のプレゼントが嬉しかった」「御朱印と写経を体験できて心がスッキリした」「法要の声が聞こえて自然と足が大学に向いた」といった声を頂き、好評を博したイベントとなりました。今後も相手の立場に立って、意義や価値あるものを提供し続けたいと思います。

業務で大切にしていることは

  1. 1.あらかじめ1日の業務タスクを立ててから仕事に取り組む
    公私の充実のためには、仕事をいかに効率的に進められるかが鍵となります。
    そのため、締切から逆算して1日ごとにタイムスケジュールを立て、優先順位を意識しつつ、スピード感を意識しています。一例として、朝の通勤時間に、スマートフォンを活用しながらタスク整理することを毎日のルーティンに組込んでいます。そして、企画立案や資料作りといったクリエイティブ性が求められる仕事や重要な打合せなどは脳の働きが最も活発になる午前中に、ルーティン性の高い業務は午後に取り掛かるなど、自分がパフォーマンスを発揮しやすい時間の使い方を工夫しています。
  2. 2.与えられた仕事は快く引き受け、自己研鑽を怠らない
    「与えられた仕事は快く引き受ける」ことをモットーにしています。「一度断ったら、同じ仕事は振られない」「仕事の対価は仕事で返ってくる」と、上司から言われた言葉は今でも心に刺さっています。そして、「仕事を頼みたい、一緒に仕事がしたい」と相手に思ってもらえる人材であり続け、質の高い仕事を返せるように自己研鑽に励んでいます。

印象に残っているエピソード

様々な立場の人達から「感謝の言葉」や「仕事のやりがいに繋がる言葉」をかけて頂いたことです。
  1. 1.学生から
    「五木田さんのおかげで最高の学位授与式になりました」と就職課窓口を訪れてくれた学生がいました。大学4年の11月からようやく就職活動を始めることになった学生で、活動開始が大きく出遅れており、不安や焦りから当初はなかなか軌道にのっていない様子でした。頻繁に面談を重ね、企業探しから書類添削、面接練習など短期間に集中的に支援をした結果、本人も納得のいく就職先に決まりました。学生の努力が実ったことが私自身にとっても大変嬉しい出来事として残っています。
  2. 2.教員から
    2021年度は対面授業を基本に、「オンライン同時配信」の形態をとるなか、オンライン授業サポートチームのプロジェクトリーダーとして、教員・学生のサポートに従事しました。ハイブリッド形式は学内でも初の試みの為、試行錯誤の繰り返しで苦戦することも多い中、教員から「オンラインサポートを丁寧にしてくれるおかげで授業がスムーズに行えて助かっています」と言っていただいた時は、日頃の苦労が報われました。
  3. 3.大学職員仲間から
    オンライン授業サポートの業務で、初めて一緒に仕事をしたメンバーから「五木田さんと一緒に仕事ができて嬉しいです」と言ってもらえました。学内での挨拶や間接的な関わりからもコミュニケーションは育まれていて、部署を超えての連帯感に繋がると実感しました。

これから実現したいこと

これから実現したいことは、2点です。

  1. 1.寺院に係る企業へのインターンシップの開拓
    社会変化に伴い「寺院離れ、檀家離れ、後継者問題等」が起こり仏教界全体の問題になっています。そのような背景の中、多様なSOGI(LGBT等)を持つ方々向けの寺院結婚式や寺院とホテルが一体化した寺院ホテル、寺院を活用した企業セミナー、僧侶手配サービスを提供する企業など時代に合わせた取組みをする寺院が増えてきつつあります。
    「宗門後継者・寺院徒弟養成」を担う宗教部としては、幅広い視野を持つこと、寺院の継続や期待、信頼度に繋げていくためにも、寺院や関連する企業でのインターンシップを通して寺院が持つ可能性を広げる機会を創出したいと考えています。
  2. 2.「大正大学らしさ(仏教精神・作法)を身につけた卒業生の輩出」に繋がる取組み
    前部署のキャリアセンターは大学の「出口教育」を担う部署であり、「満足のいく就職活動」ができるように学生支援を行ってきましたが、「就職すること」がゴールではありません。卒業後に社会人として広く活躍できるよう、知識やスキルを提供するのも大学としての役目です。「仏教精神」の基、「仏教作法」を身につけ、本学の理念である「智慧と慈悲の実践」ができる人材になることも本学を卒業する上で必要な要素であると考えます。
    日本には約800の大学がありますが、仏教の連合大学(天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗・時宗)として協同しながら運営するという特徴をもつ本学は、「大正大学=仏教大学」というイメージを世間一般に浸透させていると感じています。
    そうした中で焼香の回数、香典の向きや金額、葬儀でのお悔みの言葉、弔電の送り方など、「大正大学の学生なら知っていて当然」と思われかねない事柄について、社会に出て恥をかかないよう、そして「さすが大正大学の卒業生は仏教の精神・作法が身に着いている」と思って頂ける卒業生を輩出したいと考えています。仏教の教えを建学の理念に掲げ、僧侶育成から仏教の教えを様々な行事を通じて会得できるような取組みを行っている宗教部において、私自身の僧侶の資格取得や学生時代の学び、僧侶の経験で得た実態を伴う知識などを活かし、「社会で役立つ仏教精神・作法のセミナー」の実施を他部署と連携しながら実現できるのではないかと、現在、思索しています。

オフの日のすごし方

  1. 1.寺院活動(葬式・法事、仏教青年会、教区主事)
    大学時代に僧侶の資格を取得し、一昨年より住職を拝命しました。年中行事の葬式・法事をはじめ、各寺院の手伝い(法要への参加、葬儀の受付業務等)、仏教青年会の活動や教区主事の業務(天台宗南総教区の宗費の取りまとめや各種行事の調整)、檀信徒を連れての団体参拝(2024年度は天台宗総本山の比叡山延暦寺に参拝)などの寺院業務を行っています。
  2. 2.研究会での自己研鑽
    (一社)大学行政管理学会の研究会(大学改革研究会)に所属し、他大学の職員と共に高等教育業界に関する勉強会の企画運営に携わっています。同じ業界の仲間との交流は、日々の業務の情報交換に留まらず、部署の実務にも活かせています。
  3. 3.我が子との触れ合い
    4歳と6歳の娘との触れ合いは何よりの癒やしであり活力です。とはいえ、やはり育児と仕事の両立においては大変なことも多いです。「パパ、早く帰ってこないとパンチだよ」と残業中に連絡がくることもあり、娘にパンチされないように効率的に仕事をこなすべく日々、奮闘しています。

Mes-
sage

就職を考えている
皆さんへ

大正大学は、「働き方改革を実現できる職場」です。私は、育児休業を半年間取得しました。初めての育児に加え、実家とも物理的に離れていたため、育児に集中したいと考え周囲に相談し、適切なタイミングでの取得が叶いました。事前事後の面談や周囲の協力・理解により復職もスムーズでした。また、妻が次女の妊娠時に絶対安静を指示された時期は、長女の送迎を担うために育児短時間勤務を申請し、本学の各種制度を自身や家族の状況に応じて活用しました。また、大学業界で働くやりがいは、すべての業務がステークホルダーの一つである「学生」すなわち今後の社会を担う次世代の学び・成長に繋がっていることです。学生の身近な存在としての「職員」は、社会人としてのロールモデルも担っています。社会人の先輩としても「学び続ける姿勢」を自ら示せる人材であり続けたいです。そして、大正大学は急速に変化する世の中において常に大学改革にチャレンジしています。与えられた業務を遂行するだけでなく主体的に物事を捉え、大正大学そして大学業界をより良くするためにチャレンジしたいという方にぜひ入職して頂きたいです。天台宗の開祖である最澄が「一隅を照らす」という言葉を残しています。「職員一人ひとりが、各部署や従事する業務において、自らが光となり周囲を照らすことで、大正大学・大学業界の未来を創っていく」そんな想いを持つ方と一緒に働きたいと願っています。

TOPへ