大正大学 スガモで育む日本の未来。

仏教学研究科 仏教学専攻
建学の精神を体現する研究科学問の発展に挑戦し続ける人材の育成をめざす

仏教学全般から仏教思想まで、広い範囲にわたって研究を行います。天台宗、真言宗、浄土宗にかかわる宗学、その関係領域の研究及び現代的展開をはじめ、原始仏教、インド大乗仏教、インド密教、中国仏教、浄土教、如来蔵思想など独自の研究にも取り組んでいます。

研究キーワード

  • 仏教の思想・文化・歴史の探究
  • サンスクリット語等の原典研究
  • 仏教界の指導者養成

将来の活躍イメージ

  • 僧侶
  • 教員
  • 宗教法人職員

「臨床宗教師」について

「臨床宗教師」は、一般社団法人日本臨床宗教師会が2018年3月に資格認定を開始した新しい認定資格です。臨床宗教師は宗教や宗派の垣根を超え、公共性のある立場からの専門的な心のケアを行う宗教者を指します。
被災地や医療機関、福祉施設などの公共空間で心の苦しみや痛みを理解し、和らげるための支援を行うことを目指しています。
(参照元:日本宗教師会

本大学院では、天台宗、真言宗豊山派、真言宗智山派、浄土宗、時宗の教師資格を有するものが出願可能です。

  1. 1.カリキュラム
    必要18単位を取得することで養成課程の修了証が発行されます。
    春学期、秋学期にそれぞれ必要な科目を履修いただきます。
  2. 2.実習
    秋学期には実際に福祉施設に行き、「傾聴」や「スピリチュアルケア」を行います。
    また、その他傾聴実習が可能な場所にその都度参加いただく場合もございます。
  3. 3.登録料
    養成課程を受講するには、資格登録料が必要です。
    大学院生と科目等履修生で金額が異なります。

詳細は出願後のガイダンスで説明します。その他ご不明点は教務課大学院担当(kyomu_daigakuin@mail.tais.ac.jp)へお問い合わせください。

令和7年度募集要項

本大学院受験生は、以上の点をご参考いただきますようお願いします。

大正大学大学院仏教学研究科

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学びの特色

仏教学全般から仏教思想まで、広い範囲にわたって研究

01

学ぶコースを細分化し、より深く研究をすすめていく

まず、仏教学・梵文学・天台学・真言学(豊山学・智山学)・浄土学の5コースに分かれて、さらに印度哲学・密教学・仏教文化学・仏教実践学等を含めた多彩な9つの研究分野に区分して、体系的に指導しています。

02

仏典で使用される言語を習得することにより、

仏教の新たな魅力を発見

サンスクリット語・パーリ語をはじめとしたインド語諸言語、あるいはチベット語や漢文などの仏典で使用されている言語を習得し、仏典を原典から学ぶ力を鍛えます。原典から学ぶことで、仏教の新たな魅力を発見することができます。

03

仏教を多角度から考察する力を養い、
仏教が担う役割を知る

四宗派からなる本学では、様々な角度から仏教を考察することができます。また、単に仏教にとどまることなく、ヒンドゥー教をはじめとしたインドの宗教や神道といった他宗教との関係から仏教を捉えることができます。仏教を多角度から眺めることで、古代から現代にいたるまでの仏教の担ってきた役割を理解することができます。

PICK UP

佐々木 大樹先生

  • 専門分野

    密教学

  • 研究テーマ

    密教、初期密教、中期密教、真言密教、弘法大師空海、密教儀礼(真言陀羅尼・印契)

仏教は、バラモン教・ヒンドゥー教の影響をうけ、真言・印契や灌頂といった実践・儀礼要素を取り入れて「密教」が成立しました。その密教の始まり、すなわち初期密教の解明を目指して、これまでに『陀羅尼集経』『仏頂尊勝陀羅尼』等を中心に研究を続けてきました。将来的には『大日経』『金剛頂経』を核とする中期密教にまで研究を展開させ、弘法大師の伝えた真言密教の奥行きを見究めてゆきたいと考えています。

担当科目

M応用真言学特論A

授業の特徴

「応用真言学」の授業名が示すように、受講生が将来、創造的かつ応用的に真言密教を展開し、その魅力を広く社会に発信してゆくことを期待して授業を開講しています。自ら発信する人になるためには、真言密教の伝統や教えを正しく理解することが必須であり、その理解を得るためには諸文献を適切に扱い、正確に読み解く力が不可欠と考えています。

今は、真言宗で最もお唱えされることが多い「光明真言」に関する様々な注釈書を読み合わせています。授業では、受講生自身に授業資料(書き下し文)を作成させ、互いに自由な意見交換ができるように留意しながら授業を進行しています。

文献内容の精読は勿論のこと、様々な視点から活字の背景にある歴史や信仰、そして日本人の死生観を読み解いてゆきたいと考えています。

修士課程

仏教文献の正確な読解力と知識・語学を身につける

仏教学専攻博士前期(修士)課程は以下のようなポリシーを持って運営しています。

1. 文献はもちろん美術資料・考古学的資料にもとづいて学ぶ
南アジアからチベット・ヒマラヤ地域、東南アジア、東アジアにいたる地域で発展した仏教の思想や文化を、サンスクリット語やパーリ語などで著された仏典の原典から各宗派の宗祖等にいたるまでの幅広い分野の文献、美術資料、考古学的資料等にもとづいて学びます。
2. 知を広く社会に還元できる人物の育成
近現代社会における仏教の役割など、仏教に関わる広範な問題を学ぶことができます。各自が設定した課題に対して、様々な資料の客観的な分析にもとづき解答を導く力を養い、時代的・地域的に異なった人々の様々なものの考え方・感じ方を理解し、研究を通じて蓄積した知を広く社会に還元できる人材育成を行います。
3. 修士課程で身につける力
上記の目的を達成するために、仏教文献の正確な読解力と、それに必要な基礎知識・語学力を身につけることを目指します。

博士課程

独創的な知見を身につけ、研究者として高度な知識を広く社会に還元していく人物の育成

仏教学専攻博士後期課程は以下のようなポリシーを持って運営しています。

1. 新しい独自の知見を身につける
修士課程で身につけた基礎力をベースに、仏教文献の精密かつ正確な読解力と、それに必要な高度な専門知識と多言語にわたる語学力を身につけ、理解し、独創的な知見を付け加えることを目指します。
2. 研究者としての成長と知識を社会に還元できる人物の育成
当該研究領域や社会で認められる研究倫理をもって、精緻な文献研究ならびに思想史研究を遂行し、仏教界ならびに仏教研究の世界で精密かつ独創的な思想研究の成果を上げ、独立した研究者として成長すること、またその高度な知識を広く社会に還元することができるような人間になることを目指します。

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