大正大学 スガモで育む日本の未来。

人間学研究科 臨床心理学専攻
学内のカウンセリング研究所や外部機関との連携により実習が豊富

心理臨床の実務能力養成と公認心理師・臨床心理士の資格取得のための教育をはじめ、既に心理臨床や近接領域で働く専門家の再教育を行っています。

研究キーワード

  • アセスメントと心理援助
  • 臨床心理学の実証的研究
  • 専門職の養成

将来の活躍イメージ

  • 医療・教育・福祉・労働領域でのカウンセラー
  • 公務員(児童相談所・療育センターなど)
  • 一般企業の人事や研修講師

受験をお考えの皆様へ

ご存じのように2017年9月15日に公認心理師法が施行され、本大学院においても、同法施行にともなうカリキュラム、実習指導体制などの整備を進めております。本大学は従来の臨床心理士養成指定大学院としてのカリキュラムも継続して用意しておりますが、本大学院受験生は、以下の点にご留意いただきますようお願いします。

  1. 1.社会人入試および夜間開講の体制は当面維持いたしますが、公認心理師受験資格に対応するカリキュラム変更、とりわけ実習時間の確保の必要から、社会人入学者であっても、少なくとも平日2日を大学院での学修に利用可能であることを入学条件といたします。
  2. 2.学部新卒者についても、公認心理師カリキュラムに対応する(公認心理師法附則2条1項三号に該当する必要科目を読み替え可能なカリキュラムを備えた)大学以外の学科、専攻出身の方は、本学大学院を修了しても公認心理師受験資格が得られない可能性があります。

社会人入試をお考えの受験生の方、条件を満たす心理学関連学部以外の専攻から受験をお考えの受験生におかれましては、この点をご理解の上、受験申し込みいただけますようお願い申し上げます。

大正大学大学院人間学研究科臨床心理学専攻

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学びの特色

実務能力養成と資格取得、専門家の再教育まで行います

01

附属のカウンセリング研究所や外部機関との連携で実習体制を強化

教育課程は、心理臨床実践教育と臨床心理学研究からなり、特に本学附属のカウンセリング研究所、ならびに教育・医療・福祉・労働の各領域の外部機関と連携し、実習体制を強化しています。
日中は、実習と実践にあてられるよう、講義は夜間と土曜日に行っているのも大きな特徴です。

02

臨床心理の実務を重視した本学ならではのカリキュラム

医療・司法・教育・福祉・労働などの多領域にわたり、臨床心理的課題の発見とその解決に向けた知識と技能を身につけるための講義科目が開設されています。また、臨床心理の実務を身につけるため、実習科目が開講されており、カリキュラムアセスメントを実施し、カリキュラムのPDCAシステムを推進しています。

03

研究指導は少人数で行い研究発表の機会を多く設けています

研究指導ならびに実習指導は複数教員による少人数ゼミナール形式で行っています。カウンセリング研究所のケース担当ならびにアセスメントにおいては、スーパーバイザーのもとで定期的な指導を受けることができます。村瀬嘉代子先生、平木典子先生などをお迎えした事例検討会や大学院紀要などによる研究発表の機会を多く設けています。

PICK UP

内山 登紀夫先生

  • 専門分野

    児童精神医学

  • 研究テーマ

    発達障害の診断と支援に関する臨床研究

自閉症スペクトラムを中心に発達障害の診断・評価・支援方法に関する調査や研究を行っています。特に震災後の福島の子どもや成人の支援を継続して行い、どのような特徴や支援方法が有効かを検討しています。
また、海外との交流も積極的に行っており、特に英国Bath大学の応用自閉症研究センターと協力して、日本自閉症応用研究センターを作り、今後共同研究を行います。

担当科目

M精神医学特論

授業の特徴

わかりやすい図表やテキストを用いて代表的な精神疾患・障害の要点を解説しており、臨床現場で生かせるような精神医学の考え方と診断・治療の基本的な理解を得ることを目標にしています。
また、精神科領域における心理の役割の理解ができるよう事例を提示し、実際にその事例を適切に支援する際にどのような方略を立てるべきか、自分なりの方法を考えさせる教育を実施しています。

修士課程

心理臨床の実務能力養成し、現場で求められる臨床心理士を養成

臨床心理学専攻博士前期(修士)課程は以下のようなポリシーを持って運営しています。

1. 設置科目の目的
臨床的倫理と研究倫理の両面を身につけるための科目として「臨床倫理特論」を配置します。また、臨床心理の実務を身につけるために、実習科目を配置します。また、修士論文の執筆を通して研究者としての技能を獲得します。
2. 研究指導について
研究指導ならびに実習指導は複数教員による少人数ゼミナール形式で行います。ケース担当ならびにアセスメントにおいては、スーパーバイザーのもとで定期的な指導を受けます。

取得できる資格・免許など

  • 臨床心理士第1種指定校大学院

卒業後の主な進路

  • 中学校・高校のスクールカウンセラー
  • 医学部附属病院、精神科・心療内科クリニック
  • 東京都教育相談センター、小児総合医療センター
  • 養護施設などの心理療法担当職員

教育方針

ディプロマ・ポリシー(DP)

臨床心理学専攻は、大学が掲げている教育ビジョン「4つの人となる」を、生涯を通じて体得していこうとする大学院生を育成するために、臨床心理学専攻の教育課程を修了し、以下の資質・能力を備えた大学院生に学位を授与します。

知識技能
  1. 臨床心理学の諸理論と技法を実践力として獲得している。
  2. 幅広い知的好奇心と社会性を兼ねそなえ、社会人としての良識を備えている。
  3. 心理学の科学的研究方法を身につけている。
思考判断表現
  1. 客観性を重視する科学的視点と共感性を軸とする臨床的視点の両方を身につけ、多面的な実践ができる。
  2. 専門的文献を正確に理解するとともに、自らの問題意識に照らした建設的批判精神をもって評価し、臨床と研究に応用することができる。
関心意欲態度
  1. 互いの個性や多様な価値観を尊重しながら他者と協働し、学びや研究を構築しようとする姿勢を有している。
  2. 臨床心理実践における倫理と研究者としての倫理の重要性を学ぶことを通じて責任ある専門職としてとるべき行動や態度が身についている。

カリキュラム・ポリシー(CP)

臨床心理学専攻は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている大学院生を育成するために、以下のカリキュラムを編成します。

教育内容
  1. 医療/司法/教育/福祉/労働等の他領域にわたり、臨床心理的課題の発見とその解決に向けた知識と技能を身につけるための講義科目を開設します。
  2. 臨床的倫理と研究倫理の両面を身につけるための科目として「臨床倫理特論」を配置します。
  3. 臨床心理の実務を身につけるために、実習科目を配置します。
  4. 修士論文の執筆を通して研究者としての技能を獲得します。
教育方針
  1. 研究指導ならびに実習指導は複数教員による少人数ゼミナール形式で行います。
  2. ケース担当ならびにアセスメントにおいては、スーパーバイザーのもとで定期的な指導を受けます。
  3. 紀要等による研究発表の機会を提供します。
評価
  1. 2年間の学習の総括として、修士論文への取り組みとその成果に対して、主査・副査を中心とする口頭試問及びルーブリック評価を実施し、カリキュラムの評価・改善を図ります。
  2. 毎学期、各授業における院生の情報を交換し、個々の問題に対応するとともに、専攻の教育課程の改善を図ります。
  3. 修了時には、カリキュラムアセスメントを実施し、カリキュラムのPDCAサイクルを推進します。

アドミッション・ポリシー(AP)

臨床心理学専攻は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている大学院生を育成するために、以下の資質・能力を備えた大学院生を求めます。

知識技能
  1. 臨床心理学専攻の学びに必要な心理学の基礎知識を有している。
  2. 専門文献の講読と検索に必要な英語力を有している。
  3. 年齢やキャリアの異なる人々との協調性と社交性を有している。
思考判断表現
  1. 物事を論理的に考えることができる。
  2. 心理学分野の既存の見解に対する建設的な批判をすることができる。
  3. 正確でわかりやすい文章により自分の考えを表現することができる。
関心意欲態度
  1. 文化や歴史、人間の生活にかかわる様々な問題に対して深い関心を持っている。
  2. 自らの学びを通して臨床心理実践に積極的に関わっていこうとする意欲を持っている。
  3. 他人の立場に立って物事を考え行動する態度を有している。

担当教員

  • 教授
    青木 聡
    専⾨分野:
    離婚後の面会交流と片親疎外に関する研究

    研究キーワード

    • 家族支援
    • 離婚・再婚と子ども
    • 親子関係
    • 父母間葛藤
    • 共同養育
    • 面会交流
    • 片親疎外
    • 子育て支援
    • 心理教育
    • あいまいな喪失

    研究テーマ・領域テーマ

    「離婚・再婚と子ども」をテーマに、離婚後の面会交流と片親疎外に対する心理臨床的支援の実践および研究を行っています。

    担当授業科目

    M心理学研究法特論、M臨床心理基礎実習、M臨床心理実習、臨床心理学特殊研究、M臨床心理面接特論

    受験⽣・学⽣へのメッセージ

    心の支援について一緒に深く考える対話を楽しみにしています。

  • 教授
    伊藤 直文
    専⾨分野:
    非行犯罪臨床、思春期・青年期への心理支援、家族・夫婦紛争の支援

    研究キーワード

    • 司法・犯罪
    • 臨床倫理
    • 紛争調整

    研究テーマ・領域テーマ

    • 非行・犯罪者の立ち直り支援
    • 心理臨床行為と倫理 ~心理臨床場面における倫理的ジレンマ~
    • 対立当事者のある面接過程

    担当授業科目

    臨床心理学査定特論、司法・犯罪臨床心理学、特殊研究

    受験⽣・学⽣へのメッセージ

    本学の臨床心理学専攻の修士課程は、真に役立つ実践家、実務家を養成することを基本軸にしています。

    心理臨床の仕事は、もとより大学、大学院で学んだもので対応できるようなものではなく、実践の場に出てから本当の学びが始まります。そんな意味で、大学院は、心理臨床の知識を得るとともに臨床の基本的姿勢を身につけ、その後の実践過程での学びが間違った(クライエントにとって不適切な)積み重ねにならないための方向付けをする場であろうと考えています。

    常に、熱意を持って、しかし冷静な目を忘れず、クライエントや現実に対して謙虚でありたいものです。

    学修、論文執筆、実習と大変忙しい期間になりますが、それこそが臨床家として生きていくための基礎体力をつける訓練だと思って頑張って欲しいと思います。

  • 教授
    内山 登紀夫
    専⾨分野:
    児童精神医学

    研究キーワード

    • 自閉症スペクトラム
    • ADHD
    • 発達障害

    研究テーマ・領域テーマ

    子どもの精神医学を専攻しています。主に自閉スペクトラム症などの発達障害の診断や支援方法の研究や実践に取り組んできました。

    自閉症スペクトラムの診断・教育・福祉システムを改善し、生涯にわたる支援の構築を目指した活動をしています。

    震災後は福島の子どものメンタルヘルスの状態の調査や支援方法の開発を検討しています。また触法発達障害の成人の支援についても研究しています。

    担当授業科目

    専門ゼミ、実習ゼミ

    受験⽣・学⽣へのメッセージ

    子どもと接することはとても楽しいことです。子どもの心や行動を理解することで、大人の行動や自分自身の理解も深まることもあります。

    また、大学院で臨床心理学を学んでいくにあたって、疑問点、または違和感など様々なものを感じると思います。ぜひ積極的に議論をしてください。その感覚を共有することが、みなさんにとって刺激的で実りのある学びとなるかと思います。

    みなさんと一緒に勉強できることを楽しみにしています。

  • 教授
    近藤 直司
    専⾨分野:
    児童青年精神医学、家族療法・家族支援、精神力動的精神医学

    研究キーワード

    • アセスメント
    • 児童・青年精神医学
    • ひきこもり
    • 精神分析的心理療法

    研究テーマ・領域テーマ

    1. 精神科医療、臨床心理、福祉、保健などの領域における専門職の支援技術を向上させるための研修・教育、とくにケースを適確にアセスメントするための研修方法について研究しています。
    2. 児童・青年期のメンタルヘルス問題のうち、とくに若者のひきこもり問題について研究しています。

    担当授業科目

    健康心理学

    受験⽣・学⽣へのメッセージ

    対人支援の技術は一生かけて向上させてゆくものです。大学院では、初めてケースを担当する経験をもつ人が多いと思います。その責任を十分に自覚して入学してください。

  • 教授
    玉井 邦夫
    専⾨分野:
    虐待・DVの家族支援、障害をもつ子どもと家族への支援

    研究キーワード

    • 発達障害
    • ダウン症
    • 家族支援
    • 発達支援
    • 学校臨床
    • 子ども虐待
    • 障害者虐待
    • 保育所
    • 母子保健

    研究テーマ・領域テーマ

    1. 障害をもつ子どもの発達支援と家族支援
    2. 子ども虐待に対する学校ならびに母子保健分野での対応

    担当授業科目

    M家族心理学特論、M臨床心理学特論、臨床心理学特殊研究、M臨床心理学事例演習

    受験⽣・学⽣へのメッセージ

    臨床心理学専攻は、公認心理師および臨床心理士の資格取得をめざす実務型の大学院です。授業だけではなく、長時間にわたる実習があります。心理臨床は、単に特定の技法を身につければできるというものではありません。クライアントにとって、自分自身がどのような刺激価をもっているのかについて敏感であること、自らの経験にはなかった生活状況や対人関係に対する豊かな想像力をもつこと、ことばの使い方について自覚的であり、常に研鑽を続けることなど、さまざまな人間力が総合的に問われます。その意味で、臨床心理学専攻に進んだ場合には、自分に心理職への適性があるのかどうかを見つめ続けることになります。その結果、自分には心理職が向かないと判断するのであれば、それも勇気ある決断として敬意を表します。

  • 教授
    日笠 摩子
    専⾨分野:
    自助・心理療法・臨床家教育としてのフォーカシングの活用とその研究

    研究キーワード

    • フォーカシング
    • フォーカシング指向心理療法
    • PCAGIP法
    • パーソン・センタード・アプローチ
    • 人間性心理学

    研究テーマ・領域テーマ

    フォーカシングとその背景にあるジェンドリン哲学の検討

    心理療法におけるフォーカシング導入の効果とその際の工夫

    心理臨床家養成過程のためのフォーカシングに基づく傾聴訓練

    PCAGIP法の実践とその意義の検討

    担当授業科目

    臨床心理学特論(臨床と研究の倫理)

    臨床心理学面接特論(傾聴訓練)

    臨床心理学基礎実習および実習

    受験⽣・学⽣へのメッセージ

    よい臨床家の第1の特徴は、好奇心を持って広く学び続けることだそうです。大学院は、生涯学び続けるための姿勢や基盤やネットワークを作る場です。その準備教育の一環として私個人としては、自分が臨床をする上で基盤となってきたフォーカシングと傾聴の理論と実践を伝えたいと思っています。

    大学院でもその後も、その時々で必要なことを学び続けることを応援しています。

  • 准教授
    栁田 多美
    専⾨分野:
    臨床心理学、トラウマ体験後の介入

    研究キーワード

    • トラウマ
    • トラウマ支援
    • DV

    研究テーマ・領域テーマ

    トラウマを受けた人の回復の支援

    交通事故被害やDV被害を受けた方たちのトラウマ反応やその回復について調査を行ってきました。また臨床場面では、トラウマを受けた子どもとその養育者には、PCIT(Parent Child Interaction Therapy:親子相互交流療法)を用いることに特に興味を持って取り組んでいます。最近は、トラウマ治療の専門家以外の人も行えるトラウマインフォームドケアの普及に興味があります。

    受験⽣・学⽣へのメッセージ

    トラウマへのケアはそれを専門とする心理職にはならなくても、災害や事故が起きた時などに専門家として対応することが求められるケアです。また実際にはトラウマというものは多くの人の人生に起こりえるものです。違う主訴を持って相談につながったクライエントさんが大きなトラウマを抱えているということも珍しくありません。学生さんたちには、まずはトラウマという視点を持ってクライエントさんの問題を理解し、関わろうとする姿勢を学ぶ機会を提供できたらと考えています。

  • 准教授
    井澗 知美
    専⾨分野:
    発達臨床心理学

    研究キーワード

    • 発達障害
    • 心理社会的介入
    • ペアレンティング
    • 地域

    研究テーマ・領域テーマ

    発達障害(自閉スペクトラム症、ADHD等)の幼児期から成人期における心理社会的介入法に関する研究。

    特に、地域で実践可能なアプローチに関心があること、発達障害の当事者だけでなくコミュニティとしてどうアプローチしていくかに関心があります。

    発達の多様性をアセスメントし、それぞれの人が自分にあった生き方をしていけるための支援システムを作ること。

    担当授業科目

    障害者(児)心理学特論 臨床心理学査定特論

    臨床心理実習 臨床心理学特殊研究

    受験⽣・学⽣へのメッセージ

    発達心理学という学問があります。そこで紹介される理論はヒトがどのように人になっていくかを様々な角度から学び、人間への理解を深めます。

    しかし、実際には、発達はテキストに書かれている通りではなく、多様な道筋をたどります。この世に同じ人がいないのと同じで、人の発達のありようや脳の働き具合は、非常に多様です。

    発達臨床心理学はその多様性を学び、理解するための学問であり、発達臨床は、人がその人らしく生きていくことを支援するものです。かつては幼児期から学童期が中心でしたが、現在では思春期、青年期、成人期、さらには老年期まで拡がっています。

    発達の多様性を学ぶことで、これまでみえてこなかった面白さがみえてくるはずです。一緒に発達の奥深さを学びましょう。

  • 専任講師
    隅谷 理子
    専⾨分野:
    コミュニティ心理学、産業心理臨床、家族心理臨床、アサーション

    研究キーワード

    • 産業心理臨床
    • コミュニティ心理学
    • 家族療法(co-therapy)
    • 多職種協働
    • アサーション
    • 職場復帰支援

    研究テーマ・領域テーマ

    産業心理臨床と家族心理臨床の統合

    コミュニティアプローチとシステムズアプローチの統合

    協働のためのアサーション

    担当授業科目

    産業・労働分野に関する理論と支援の展開

    受験⽣・学⽣へのメッセージ

    様々な日常のコミュニティシステムの中で、多職種と協働しながら心理援助をすることに興味を持ち、主に家族と働く人を対象に、個の支援、組織の支援の両者への臨床、研究に取り組んでいます。

    心理職としてできることは何か。良い支援というのはどういうことなのか。臨床家である限り、常にそれらの問いとともに生きていくことになります。対人援助における自らの限界を知り、他と手をとりあうことで生まれてくる逆境に負けない力や喜びを分かち合えた時、心理学を勉強していて良かったなと思えると思います。

カリキュラム

臨床心理学専攻では、国家資格「公認心理師」の資格取得に対応したカリキュラムを2018年4月より展開します。

ポイント1

新たに公認心理師(国家資格)取得に向けたカリキュラムを展開するほか、従来の臨床心理士資格対応カリキュラムも維持します。

ポイント2

公認心理師取得に向けた指定9科目では、1つの区分について複数科目を配当し、手厚い教育を行います。

ポイント3

資格取得に向けた科目だけでなく、心理臨床家としての基礎力と実践力を身に付けるための科目群を豊富に用意しています。

ポイント4

450時間以上行う心理実践実習では、大正大学大学院として連携している実習先をさらに拡充。医療、福祉、教育、産業の分野で39か所(2018年1月現在)から実習先を選べるのは、大正大学大学院ならではの強みです。

ポイント5

50年以上の歴史を持つカウンセリング研究所を併設。内部実習も充実しています。

科目履修方法

基礎科目

臨床心理学特論4単位、心理査定特論4単位、臨床心理面接特論4単位の計12単位を必修、臨床心理基礎実習を2科目2単位、臨床心理実習を2科目2単位、それぞれ選択必修とする。

分野科目

3科目6単位以上選択必修とする。

特殊研究・課題研究・研究指導・実践分析研究・事例研究について

1年次からの必修であり、修了までのあいだ、継続的に履修しなければなりません。また科目の履修にあたっては専攻の指導にしたがってください。ただし、修了要件として認定できる単位数は修士課程8単位・博士後期課程12単位までとします。

公認心理師

公認心理師受験資格科目の受験資格を得ようとするものは、以下の科目すべてを履修すること。

法定区分 法定科目 本学開講科目 単位
1 保険医療分野に関する理論と支援の展開 M精神医学特論(保険医療分野に関する理論と支援の展開A) 2
M神経心理学特論(保険医療分野に関する理論と支援の展開B) 2
2 福祉分野に関する理論と支援の展開 M障害者(児)心理学特論(福祉分野に関する理論と支援の展開) 2
3 教育分野に関する理論と支援の展開 M発達心理学特論(教育分野に関する理論と支援の展開B) 2
M学校臨床心理学特論(教育分野に関する理論と支援の展開A) 2
4 司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開 M犯罪心理学特論(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開A) 2
M関係法規特論(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開B) 2
5 産業・労働分野に関する理論と支援の展開 M産業心理学特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開) 2
6 心理的アセスメントに関する理論と実践 M心理査定特論A(心理アセスメントに関する理論と実践A) 2
M心理査定特論B(心理アセスメントに関する理論と実践B) 2
7 心理支援に関する理論と実践 M臨床心理面接特論A(心理支援に関する理論と実践A) 2
M臨床心理面接特論B(心理支援に関する理論と実践B) 2
8 家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践 M家族心理学特論(家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践) 2
9 心の健康教育に関する理論と実践 M健康心理学特論(心の健康教育に関する理論と実践) 2
10 心理実践実習 M心理実践実習 8
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臨床心理士

臨床心理士受験資格の受験資格を得ようとするものは、以下の科目表にしたがって履修すること。

認定協会指定科目 単位数 本学開講科目 単位数 備考
必修科目 臨床心理学特論 4 M臨床心理学特論A 2 必修
M臨床心理学特論B 2
臨床心理査定演習 4 M心理査定特論A(心理アセスメントに関する理論と実践A) 2
M心理査定特論B(心理アセスメントに関する理論と実践B) 2
臨床心理面接特論 4 M臨床心理面接特論A(心理支援に関する理論と実践A) 2
M臨床心理面接特論B(心理支援に関する理論と実践B) 2
臨床心理基礎実習 2 M臨床心理基礎実習A 1
M臨床心理基礎実習B 1
臨床心理実習 2 M臨床心理実習A 1
M臨床心理実習B 1
選択必修科目 (A郡) 2 M臨床心理学研究法特論 2 各郡より2単位以上修得すること
M心理学研究法特論 2
(B郡) 2 M発達心理学特論(教育分野に関する理論と支援の展開B) 2
M人格心理学特論 2
(C郡) 2 M犯罪心理学特論(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開A) 2
M関係法規特論(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開B) 2
M産業心理学特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開) 2
M家族心理学特論(家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践) 2
(D郡) 2 M精神医学特論(保険医療分野に関する理論と支援の展開A) 2
M神経心理学特論(保険医療分野に関する理論と支援の展開B) 2
M発達心理学特論(教育分野に関する理論と支援の展開B) 2
(E郡) 2 M学校臨床心理学特論(教育分野に関する理論と支援の展開A) 2
M健康心理学特論(心の健康教育に関する理論と実践) 2
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※必修科目、選択科目(各郡2単位以上する修得する。)から合計26単位以上修得し、修士論文のテーマと内容が臨床心理学に関するものでなければならない。

臨床心理学専攻別科目一覧(修士)

科目区分 学期 科目名 単位 担当教員 必要単位
基礎科目 M臨床心理学特論A 2 日笠 摩子 10科目16単位必修
M臨床心理学特論B 2 玉井 邦夫
M心理査定特論A(心理アセスメントに関する理論と実践A) 2 井澗 知美
M心理査定特論B(心理アセスメントに関する理論と実践B) 2 森岡 由起子
M臨床心理面接特論A(心理支援に関する理論と実践A) 2 日笠 摩子
M臨床心理面接特論B(心理支援に関する理論と実践B) 2 伊藤 直文
M臨床心理基礎実習A 1 日笠 摩子
M臨床心理基礎実習A 1 青木 聡
M臨床心理基礎実習A 1 伊藤 直文
M臨床心理基礎実習A 1 森岡 由起子
M臨床心理基礎実習A 1 井澗 知美
M臨床心理基礎実習B 1 日笠 摩子
M臨床心理基礎実習B 1 青木 聡
M臨床心理基礎実習B 1 伊藤 直文
M臨床心理基礎実習B 1 森岡 由起子
M臨床心理基礎実習B 1 井澗 知美
M臨床心理実習A 1 日笠 摩子
M臨床心理実習A 1 青木 聡
M臨床心理実習A 1 伊藤 直文
M臨床心理実習A 1 森岡 由起子
M臨床心理実習A 1 井澗 知美
M臨床心理実習B 1 日笠 摩子
M臨床心理実習B 1 青木 聡
M臨床心理実習B 1 伊藤 直文
M臨床心理実習B 1 森岡 由起子
M臨床心理実習B 1 井澗 知美
分野科目 M臨床心理学事例演習Ⅰ 2 森岡 由起子 4単位選択必修
M臨床心理学事例演習Ⅱ 2 森岡 由起子
M臨床心理学専門特論A 2  
集中 M臨床心理学専門特論B 2  
M臨床心理学研究法特論 2 能智 正博
M心理学研究法特論 2 青木 聡
M人格心理学特論 2 森岡 由起子
M精神医学特論(保険医療分野に関する理論と支援の展開A) 2 内山 登紀夫
  M神経心理学特論(保険医療分野に関する理論と支援の展開B) 2  
M障害者(児)心理学特論(福祉分野に関する理論と支援の展開) 2 井澗 知美
集中 M発達心理学特論(教育分野に関する理論と支援の展開B) 2 市川 奈緒子
  M学校臨床心理学特論(教育分野に関する理論と支援の展開A) 2 伊藤 亜矢子
M犯罪心理学特論(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開A) 2 伊藤 直文
集中 M関係法規特論(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開B) 2 谷 万帆子
  M産業心理学特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開) 2 隅谷 理子
M家族心理学特論(家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践) 2 玉井 邦夫
M健康心理学特論(心の健康教育に関する理論と実践) 2 近藤 直司
心理実践実習 8   450時間実習
人間学特論A 2 内藤 いずみ  
人間学特論B 2 内藤 いずみ  
臨床心理学特殊研究 4 各指導教員  

※合計30単位以上修得すること。

※講義の具体的な開講方法・日程いついては、事前に公示する。

研究テーマ例

  • 在カナダの日本人青年のライフストーリー ー「逃亡」の意味についてー
  • 発達障害のある児童・生徒の学校生活における困り感 ー本人と保護者の認識の違いの検討ー
  • 精神障害者と支援者のかかわりについて ー精神障害者の就労支援の実践知をTAEを使って言語化する試みー
  • 保護者に生じる「気になる」を考える ー保育者との語り合いから見えてくるものー
  • 夫婦間の葛藤にさらされた青年の抱える問題とその回復を支える要因
  • 教師が保護者対応で体験する心理的負担と支援 ー中学校教師へのインタビュー調査からー
  • グリーフ・キャンプを通して学生ボランティアはどう変化したか ー体験の聞き取りと学生への有効なサポートの検討ー
  • 困り感の強い学生の学校適応について ー援助要請スタイルからの検討ー
  • ASD児に対する囲碁グループ活動の有効性の検討
  • フォーカシング体験学習が傾聴技能に与える影響 ーパーソン中心・体験心理療法尺度(PCEOPS)による効果測定を中心にー
  • 勤労者における相談行動の利益・コスト尺度の作成

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