大正大学 スガモで育む日本の未来。

文学研究科 比較文化専攻
客観的な視点からテーマを探求し、あらゆる文化を学問的に探求する

「比較」とは自分の研究テーマを相対化する手法のこと。既成の学問の方法にとらわれず、学際的な視点で多角的に考察できる人材の育成をめざします。

研究キーワード

  • 異文化の根本的理解
  • 言語感の相違、言語/非言語
  • アメリカ文化・ジェンダー

将来の活躍イメージ

  • 教員
  • 一般企業
  • 研究者

学びの特色

既成の学問の方法にとらわれない多角的な考察力を養う

01

「比較」することによって文化の立体的な構造を見出す

「比較」とは自分の研究テーマを相対化する手法。既成の学問の方法にとらわれず、学際的な視点で多角的に考察できる人材の育成をめざします。言語、文学、哲学などの人文学を基礎に、分析を現代文化の地平に広げます。「比較」することによって、文化の立体的な構造が見えてきます。

02

アットホームな環境での勉学と留学生との交流

本専攻は、小さな所帯です。院生はアットホームな雰囲気で勉学に励むことができる環境にあります。また、年度により留学生も在籍します。これまで、台湾と中国からの留学生が無事に修士を取得しました。留学生との交流も本専攻ならではといえるでしょう。

03

映画やアニメ・ゲームも研究対象に

他の専攻学問と異なり、比較文化という学問は準拠枠が緩やかです。この特性をいかして、弾力的な指導を継続していくことで、若者に超人気の映画研究、アニメ研究、ゲーム研究、絵本研究なども、立派な修士論文に仕上がります。

PICK UP

伊藤 淑子先生

  • 専門分野・研究テーマ

    アメリカ文化、アメリカ文学、ジェンダー・スタディーズ

現在の研究の関心は、1)19世紀アメリカ文学における女性の言論獲得のプロセスの分析、2)ファンタジーにおけるジェンダー表象の分析、3)アジア系アメリカ文学における主体性の構成の考察、という3領域にわたっています。題材は異なりますが、周縁化された存在の主体性探求のストラグルという点で、それぞれの関心はつながっています。19世紀、アメリカ、文学、ファンタジーと、いずれも私自身がいま在る地点からはなれたものを研究対象としていますが、過去から照射される現在、架空の物語が孕む普遍的な問いは、いま私たちが直面する問題に向き合うことでもあるのです。何を研究するか、そこには必然性と偶然性があると思っていますが、たまたま手にした本や情報に触発され、研究のコミュニティに刺激され、研究の関心が広がっていくのはとても楽しいものです。私の研究の原点は19世紀アメリカの女性文学ですが、そこで得た分析手法を応用して漫画やアニメーションも分析することもできます。学生だったころから比べると、学問の環境も大きく変化していますが、ますます多様になる研究の方向性の波に乗り、さまざまな挑戦をしていきたいと考えています。

担当科目

比較文化特論B 比較文化演習B

授業の特徴

物語とは何か、ということを基軸としつつ、学問領域を横断する学際的な文化研究を目指し、さまざまな批評理論を応用しながら、受講生の関心の高い題材について議論しています。題材は受講生の研究も配慮し、神話やおとぎ話、小説や演劇などの文学から漫画、映画、アニメーションまで幅広く扱います。基本となる批評理論に関する知識を比較的平易に書かれた文献で習得することと並行し、分析対象とする作品を読解するというのが例年の授業の流れです。読解し考察したこと、議論したことを論述する力をつけるために、関連する論文も数本読むことにしています。日常的に抱く興味や関心を研究に高めていく過程を授業で体験することによって、それぞれが取り組む修士論文や博士論文を書き上げていくコツをつかみ、論文執筆のスキルと方法を身につけることを目指しています。

修士課程

異なる言語・文化・思想・価値観を受け止め、問題意識を育てる

比較文化専攻博士前期(修士)課程は以下のようなポリシーを持って運営します。

1.「総論」「総合演習」科目設置の意味
広義の文化論という分野において、研究を行うための基本的な専門知識を体系的に理解し習得するために、さらに、この分野を社会一般で認められている研究倫理に相応しい態度を身につけるために「総論」科目及び「総合演習」科目を設けます。
2.「特論」科目設置
各専門分野における基本的な専門知識を習得し、研究及び発表の技能を獲得するために、そして、当該専門分野における研究倫理に相応しい態度を身につけるために「特論」科目を設けます。
3.「特殊研究」科目の役割
自ら設定した課題に基づいて、広い視野と多面的な思考によって、倫理的・実証的な論文の執筆が可能となるように、指導教授との個別指導方式による「特殊研究科目」を設けます。
4.修士課程でめざす人材育成
いずれの科目においても、自らと異なる言語・文化・思想・価値観を共感的に受け止め、それらの多様性を尊重し、共生の精神に基づいた地域・社会・世界の発展に寄与するための姿勢と問題意識を育てます。

博士課程

文化・思想・宗教・価値観などの間で発生する問題を対処する姿勢を養う

比較文化専攻博士後期課程は、以下のようなポリシーを持って運営します。

1.「総論」「総合演習」科目設置の意味
比較文化学/広義の文化論という分野において、研究を行うための基本的な専門知識を体系的に理解し習得するために、さらに、この分野を社会一般で認められている研究倫理に相応しい態度を身につけるために「総論」科目及び「総合演習」科目を設けます。
2.「特論」科目設置
各専門分野における高度な専門知識を習得し、研究及び発表の技能を獲得するために、そして、当該専門分野における研究倫理に相応しい態度を理論的に学ぶため「特論」科目を設けます。
3.「特殊研究」科目の役割
自ら設定した課題に基づいて、広い視野と多面的・重層的な思考に基づく独創的成果として理論的・実証的な論文の執筆が可能となるように、指導教授との個別指導方式による「特殊研究科目」を設けます。
4.博士課程でめざす人材育成
いずれの科目においても、専門領域における理論を深めるとともに、自らと異なる言語・文化・思想・価値観を共感的に受け止め、それらの多様性を尊重し、共生の精神に基づいた地域・社会・世界の発展に寄与するための姿勢と問題意識を育てます。
5.文化に関する社会の課題の解決策を考えられる姿勢を養う
異なる文化・思想・宗教・価値観などの間で摩擦・対立・衝突が生起した場合、その対処方法について考える姿勢を養います。

教育方針

ディプロマ・ポリシー(DP)

比較文化専攻は、大学が掲げている教育ビジョン「4つの人となる」を、生涯を通じて体得していこうとする大学院生を育成するために、比較文化専攻の教育課程を修了し、以下の資質・能力を身につけた大学院生に学位を授与します。

  博士前期課程 博士後期課程
知識技能
  • 比較文化学/広義の文化論に関する基本的な専門的知識を身につけ、それらを体系的に理解している。
  • 当該研究領域や社会で認められる研究倫理を踏まえた文献研究・調査研究などの方法を理解し、習得している。
  • 比較文化学/広義の文化論に関する専門的知識を身につけ、それらを体系的に理解しており、さらに独創的な知見を付け加えることができる。
  • 当該研究領域や社会で認められる研究倫理を踏まえた文献研究・調査研究などの方法を理解、習得しており、さらにそれらを発展させることができる。
思考判断表現
  • 自ら設定した課題における問題を発見し、広くて多面的な視野をもって柔軟に思考しつつ、その問題の解決に向けて理論的・実証的に発表・提言することができる。
  • 自らのものとは異なる言語・文化・思想・価値観などを共感的に受け止め、自他それぞれの意見・見解を論理的かつ建設的に対比させることができる。
  • 自ら設定した課題における問題を発見し、広くて多面的な視野をもって柔軟に思考しつつ説明することができ、その問題の解決に向けて理論的・実証的に発表・提言することができる。
  • 自らのものとは異なる言語・文化・思想・価値観などを共感的に受け止め、自他それぞれの意見・見解を論理的かつ建設的に対比させたうえで、それらをめぐる知見を発展させることができる。
関心意欲態度
  • 価値観・世界観の多様性の尊重と共生の精神に基づきながら、地域・社会・世界の形成と発展に寄与するために、自らの研究で得られた成果・見解を文章及び口頭で発信し、実践的に活かそうとする姿勢を身につけている。
  • 価値観・世界観の多様性の尊重と共生の精神に基づきながら、地域・社会・世界の形成と発展に寄与するために、自らの研究で得られた成果・見解を文章及び口頭で発信し、実践的に活かそうとする姿勢を身につけている。

カリキュラム・ポリシー(CP)

比較文化専攻は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている大学院生を育成するために、各課程において、以下のカリキュラムを編成します。

  博士前期課程 博士後期課程
教育内容
  • 比較文化学/広義の文化論という分野において、研究を行うための基本的な専門知識を体系的に理解し習得するために、さらに、この分野や社会一般で認められている研究倫理に相応しい態度を身につけるために、「総論」科目及び「総合演習」科目を設けます。
  • 各専門分野における基本的な専門知識を習得し、研究及び発表の技能を獲得するために、そして、当該専門分野における研究倫理に相応しい態度を身につけるために、「特論」科目を設けます。
  • 自ら設定した課題に基づいて、広い視野と多面的な思考によって、理論的・実証的な論文の執筆が可能となるように、指導教授との個別指導方式による「特殊研究科目」を設けます。
  • いずれの科目においても、自らと異なる言語・文化・思想・価値観を共感的に受け止め、それらの多様性を尊重し、共生の精神に基づいた地域・社会・世界の発展に寄与するための姿勢と問題意識を育てます。
  • 比較文化学/広義の文化論という分野において、研究を行うための高度な専門知識を体系的に理解し習得するために、さらに、この分野や社会一般で認められている研究倫理に相応しい態度を身につけるために、「総論」科目及び「総合演習」科目を設けます。
  • 各専門分野における高度な専門知識を習得し、研究及び発表の技能を獲得するために、そして、当該専門分野における研究倫理に相応しい態度を理論的に学ぶために、「特論」科目を設けます。
  • 自ら設定した課題に基づいて、広い視野と多面的・重層的な思考に基づく独創的成果として理論的・実証的な論文の執筆が可能となるように、指導教授との個別指導方式による「特殊研究科目」を設けます。
  • いずれの科目においても、専門領域における理論を深めるとともに、自らと異なる言語・文化・思想・価値観を共感的に受け止め、それらの多様性を尊重し、共生の精神に基づいた地域・社会・世界の発展に寄与するための姿勢と問題意識を育てます。
  • さらに、異なる文化・思想・宗教・価値観などの間で摩擦・対立・衝突が生起した場合、その対処方法について考える姿勢を養います。
教育方法
  • 総論科目においては主として教員が講義し、総合演習科目においては大学院生による発表・討議を中心に行い、特論科目・特殊研究科目においては2つの授業形態を併用します。
  • 論文指導においては、指導教員による個別指導に加え、全教員・全大学院生の合同形式で、大学院生による研究成果の中間発表や相互討議、複数教員からの助言・指導を受けることのできる機会を、大学院生1年に2回以上設けます。
  • 大学院生が主体的に行う、学内外における学会・研究会への参加・発表、論文投稿を促すことで、自主的な課題発見、解決への取り組みの姿勢を育てます。
  • 総論科目においては主として教員が講義し、総合演習科目においては大学院生による発表・討議を中心に行い、特論科目・特殊研究科目においては2つの授業形態を併用します。
  • 論文指導においては、指導教員による一貫した研究指導体制のもとで研究活動の深化をめざすとともに、全教員・全大学院生の合同形式で、大学院生による研究成果の中間発表や相互討議、複数教員からの助言・指導を受けることのできる機会を、1年に2回以上設けます。
  • 大学院生が主体的に行う、学内外における学会・研究会への参加・発表、学会誌などへの論文投稿を積極的に促すことで、自主的な課題発見、解決への取り組みの姿勢を育てます。
評価
  • 総括的な学習成果として、修士論文・博士論文の執筆を課し、2名以上の教員/審査員により口述試問を行います。
  • カリキュラム改善のため、大学院生に対するアンケート及び教員による会議によって、適宜、カリキュラムの検討を実施します。
  • 総括的な学習成果として、修士論文・博士論文の執筆を課し、3名以上の教員/審査員(うち1人は外部の審査員)により口述試問を行います。
  • カリキュラム改善のため、大学院生に対するアンケート及び教員による会議によって、適宜、カリキュラムの検討を実施します。

アドミッション・ポリシー(AP)

比較文化専攻は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている大学院生を育成するために、以下の能力・資質を備えた大学院生を求めます。

  博士前期課程 博士後期課程
知識技能
  • 比較文化学/広義の文化論に関して、専門的研究に取り組むために必要な基本的知識・技能を有している。
  • 比較文化学/広義の文化論に関して、各専門分野における専門的知識、当該研究領域や社会で認められる研究倫理をともなった調査研究及び発表を行うための基本的技能を有している。
思考判断表現
  • 比較文化学/広義の文化論に関して、自らの研究課題を設定し、柔軟な思考と問題意識を持って、その課題を探究できる。
  • 学術研究の社会的性格について理解し、学問的誠実さを持って、自らの研究課題に向き合うことができる。
  • 比較文化学/広義の文化論において自らの研究課題を設定し、その課題を関連する諸学術領域の成果の中に位置づけて、柔軟な思考と問題意識を持って探究できる。
  • 学術研究の社会的性格について理論的に探究し、学問的誠実さを持って、自らの研究課題に向き合うことができる。
関心意欲態度
  • 比較文化学/広義の文化論の学術研究に対して、強い意欲と関心を持っている。
  • 身につけた専門的知識や技能を用いて、地域・社会・世界に貢献しようとする意欲がある。
  • 比較文化学/広義の文化論の学術研究に対して、強い意欲と関心を持ち、研究活動に意欲と喜びを見いだすことができる。
  • 大学院において身につけた高度な専門的知識や技能を用いて、地域・社会・世界に貢献しようとする意欲がある。

担当教員

  専任教員 専門分野
教授 伊藤淑子 アメリカ文化、アメリカ文学、ジェンダー・スタディーズ
教授 西蔭浩子 英語教育学、異文化コミュニケーション、社会言語学
教授 星川啓慈 哲学的比較文化論、宗教哲学、言語哲学、言語リアリティ関係論

カリキュラム

科目履修方法

修士課程

各自の研究分野にしたがい、特殊研究8単位を含め、合計30単位以上を修得するものとする。
基礎科目の比較文化総論A・比較文化総論B・比較文化総合演習A・比較文化総合演習Bの4科目8単位が必修である。分野科目は、7科目14単位が選択必修であるが、科目の選択については、指導教授の指示にしたがうこと自由選択は必要に応じて履修すること。

博士後期課程

特殊研究12単位修得するものとする。

特殊研究・課題研究・研究指導・実践分析研究・事例研究について

1年次からの必修であり、修了までのあいだ、継続的に履修しなければなりません。また科目の履修にあたっては専攻の指導にしたがってください。ただし、修了要件として認定できる単位数は修士課程8単位・博士後期課程12単位までとします。

比較文化専攻別科目一覧(修士)

科目区分 学期 科目名 単位 担当教員 必要単位
基礎科目   M 比較文化総論A 2 4科目8単位必修
M 比較文化総論B 2 全専任教員
  M 比較文化総合演習A 2
M 比較文化総合演習B 2 全専任教員
分野科目   M 比較文化特論A 2 7科目14単位選択必修
  M 比較文化演習A 2
M 比較文化特論B 2 伊藤 淑子
M 比較文化演習B 2 伊藤 淑子
  M 比較文化特論C 2
  M 比較文化演習C 2
M 比較文化特論D 2 西蔭 浩子
M 比較文化演習D 2 古家 聡
  M 比較文化特論E 2
  M 比較文化演習E 2
M 比較文化特論F 2 星川 啓慈
  M 比較文化演習F 2
  M 比較文化特論G 2
  M 比較文化演習G 2
M 人間学特論A 2 内藤 いづみ
M 人間学特論B 2 内藤 いづみ
通年 M 比較文化特殊研究 4 各指導教員 2年にわたり8単位選択必修
関連科目   M 英語教育特論A 2 必要に応じて選択
  M 英語教育特論B 2
  M 英語コミュニケーション特論 2
M 英語圏文化特論 2 西蔭 浩子
  M イギリス文化特論 2

※ 修士課程については、30単位以上修得すること。

比較文化専攻別科目一覧(博士)

科目区分 学期 科目名 単位 担当教員 必要単位
基礎科目 D 比較文化総論A 2 自由選択科目
D 比較文化総論B 2 全専任教員
D 比較文化総合演習A 2
D 比較文化総合演習B 2 全専任教員
分野科目 D 比較文化特論A 2
D 比較文化演習A 2
D 比較文化特論B 2 伊藤 淑子
D 比較文化演習B 2 伊藤 淑子
D 比較文化特論C 2
D 比較文化演習C 2
D 比較文化特論D 2 西蔭 浩子
D 比較文化演習D 2 古家 聡
D 比較文化特論E 2
D 比較文化演習E 2
D 比較文化特論F 2 星川 啓慈
D 比較文化演習F 2
D 比較文化特論G 2
D 比較文化演習G 2
通年 D 比較文化特殊研究 4 各指導教員 3年にわたり12単位選択必修
関連科目 D 英語教育特論A 2 自由選択
D 英語教育特論B 2
D 英語コミュニケーション特論 2
D 英語圏文化特論 2 西蔭 浩子
D イギリス文化特論 2

※ 博士後期課程については、特殊研究12単位修得すること。

研究テーマ例

  • 『星の王子さま」の円環を描くヘビ
  • 一般紙に掲載された「絶愛ー1989ー』から見るボーイズラブの関係性の変遷
  • 手塚治虫『火の鳥』とメアリー・シェリー『フランケンシュタイン」における生命観の比較研究
  • 『抱擁家族』と『成熟と喪失』:日本における戦後文学における母性の言説についての比較研究
  • スウェーデン絵本:『市の絵本』の比較研究
  • 韓国の仏教絵本にみられる日本のイメージ
  • 映画『Mishima』における三島像
  • 演技する身体のアート:森村泰昌と護法童子
  • 富岡多恵子におけるガートルード・スタインの文学的影響とフェミニズム
  • 『森の生活』におけるH.D.ソローの生活形式と思想の関係

COURSE研究科・専攻科カテゴリ一覧