本専攻は宗教学・東洋哲学・西洋哲学・比較文化の4分野で構成され、多様な研究方法をもって古今東西の哲学・思想・宗教を学び、死生観、生命倫理、宗教教育などの現代的課題をも研究します。一人ひとりが先行研究を充分に理解した上で自分の問題意識を明確にし、研究関心を深めることをめざします。
研究キーワード
- 宗教学
- 東洋哲学
- 西洋哲学
- 比較文化
将来の活躍イメージ
- 研究者
- 教員
- 公務員・団体職員
学びの特色
先行研究を押さえ、自己の研究関心を定める

最前線の研究発表に触れることで、自己の研究活動を活性化させる

宗教学・西洋哲学・東洋哲学の研究室は、それぞれ重厚な歴史を有し、学界・文壇に多くの人材を輩出してきました。学会・研究活動も盛んです。学会に参加することは、自身の研究成果を広く公表することができるだけでなく、最新の研究動向を掴んだり、他大学の研究者・大学院生と交流することができる貴重な機会です。本専攻では、早い年次からの積極的な学会参加を奨励しています。

座学だけではなく、現地調査を行い「実地の学び」を経験値にする

本専攻では、被災地福島での現地調査をはじめ、さまざまなテーマに関する研究会を定期的に開催するなど、座学に終わらない「実地の学び」にも力を入れています。
その他にも現代社会をめぐる様々な問題・思想的な課題にどのようにアプローチするか等、アクチュアルな関心を有する教授陣が多く、フィールドワークや研究室旅行も活発に行われています。

他大学院の授業を受講できるメリットを活かして視野を広げる

広い視野で高度な学術研究を行える場として、本学では首都圏6校と単位互換制度を締結しています。他大学院の授業を受講することによって、新たな視野が広がるだけではなく、他大学の大学院生との研究交流をすることができます。
先輩の声

好きなことをとことん掘り下げ、
世の中の本質を追究する
大学院の博士課程で、東北地方の葬儀について研究を行っています。フィールドワークを通じて、地域の葬儀を相互扶助する「契約講」の変遷を明らかにするのがこの研究の目的。指導教員である寺田喜朗先生にもアドバイスをもらいながら、博士論文の執筆を進めています。研究室には現在15名の院生が在籍しており、他の大学院に比べても人数が多いため、学内での発表や意見交換も活発。興味のある分野をとことん掘り下げ、先行研究で紹介されていない新たな発見が得られたときが、研究の一番の喜びです。
文学研究科 宗教学専攻 博士後期課程修了 大場あや
山口県 宇部フロンティア大学付属香川高等学校 出身
東京外国語大学 外国語学部 卒業
教員 PICK UP


担当科目
MD宗教社会学特論、MD宗教学特論F、M宗教学基礎論A
授業の特徴
宗教学(宗教を客観的な立場から経験的に研究する学問領域)および宗教社会学(宗教と社会の関係性を考究する学問領域)に関する専門的な論文を購読し、それを元にディスカッションを行います。研究論文の書き手を養成すること、その訓練・教導を行うことが最大の目的です。参加者には、調査研究の手法、論文の型、鍵概念等にこだわった読みと分析的なコメントを心がけてもらっています。また、長期休暇を活用して、様々な宗教施設や聖地、教団の見学・視察等も行っています。
修士課程
自主的に課題を発見し・解決に取り組む姿勢を育てます
宗教学専攻博士前期(修士)課程は以下のようなポリシーを持って運営します。
- 1.修士課程での大きな目的
- 宗教学・西洋哲学・東洋哲学に関する学問的基礎を身につけ、修士論文を完成させることを目的としています。
- 2.指導ポリシー
- 学生の興味・関心に寄り添いながら懇切・丁寧に指導することを心がけています。
- 3.修士論文を完成するために
- それぞれの研究領域における情報収集のツールや手法、データの分析方法等を学ぶと共に、研究の世界の常識や作法を知り、より完成度が高い修士論文の制作を目指します。
博士課程
一人の研究者としての実績をつくる
宗教学専攻博士後期課程は以下のようなポリシーを持って運営します。
- 1.博士課程での大きな目的
- 宗教学・西洋哲学・東洋哲学に関する研究を実践し、博士論文を完成させることを目的としています。
- 2.一人の研究者としての実践
- 博士課程の大学院生に対しては、一人の研究者としての実践を期待しています。具体的には、学会での研究発表および論文の執筆・投稿です。論文の投稿を繰り返すことで博士論文の完成が見えてきます。これまで多くの課程博士を輩出してきました。具体的なノウハウを教授します。
卒業後の主な進路
- 大学教員
- 文化庁職員
- フリーライター
- 一般企業