お知らせ

【6月22日更新】新型コロナウイルス感染症に関する学生への緊急支援と対応について

【6月22日13:00更新】
・在学生奨学費(一律5万円給付)給付対象者について追記


在学生、学費支給者(保護者)の皆様

学校法人大正大学 理事長 岡本宣丈
大正大学 学長  髙橋秀裕

新型コロナウイルス感染症に関する大正大学の対応について



大正大学では、新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、学生の皆さんと教職員の安心安全を最優先して学事日程等の変更を行い、令和2年度の授業開始を511日(月)とした上で、春学期及び第12クォーターの授業から、オンラインによる教育活動を本格的に実施いたします(既に、41324日までインターネットを活用した事前学修を実施済)。

今般、こうした取組みに加え、本学では新型コロナ対策臨時基金(総額4億5千万円)を開設し、オンライン授業に向けた学生の学修環境整備のための一律給付金をはじめ、以下のとおり、様々な支援を実施してまいります。

本学は、事態が正常化し、対面授業が再開されるまで、教職員が一丸となって緊急対応を続けてまいります。学生の皆さんは、オンライン授業に対して真摯に取り組み、学修の成果を上げていただくことを希望します。

新型コロナ対策臨時基金の開設について


(趣旨、目的)
 新型コロナウイルスの感染が蔓延し、社会状況が混迷を深める中にあって、大正大学においては、教育・研究活動の継続を保障する安定的な基盤を確立することが求められています。同時に、突発的災害ともいえる今回の事態の最中にあろうとも、学生の学修活動が滞りなく継続できるよう、支援を続けなければなりません。
 本学では、この国難の事態にあたり、TSRシップ-「大正大学の社会的責任(Taisho University Social Responsibility)」-の精神にのっとり、教職員が一丸となってすべての在学生が円滑に学修活動を進められるよう環境を整備するとともに、経済的な支援を含めて可能な限りの社会的責任を果たしてまいります。


(新型コロナ対策臨時基金について)

 上記目的の達成に向けて、本学は、令和2425日付で「新型コロナウイルス対策臨時基金」を開設し、基金総額45千万円を計上することといたしました。

 この基金は、①これまで積み立ててきた奨学金基金及び通常の教育活動経費の一部(3億円)、②鴨台会(同窓会)等の本学支援団体及び本学が設立した事業法人(ティー・マップ)からの指定寄付金(1億円)、さらには③本学法人役員、教職員等からの善意の寄付金等による拠出となっています。


(基金の使途)

 本基金により、以下の支援を執行します。

1) 在学生約5000人を対象とする奨学費の給付(一名あたり一律5万円;総額2億5千万円相当)


5月11日からのオンライン授業実施にあたり、インターネット環境整備など学修環境全般を整えていただくための支援として、在学生全員に一律5万円を給付します。返済は不要で、使途の報告義務はありません。
5月27日頃より、学費支給者宛に相当額の郵便為替を発送しました。
  ※インターネット環境整備など学修環境全般を整えていただくための奨学費のため、現在休学中の方は給付の対象とはなりません。(6月22日更新)

2) 困窮学生に対する経済的支援(総額1億円相当)


新型コロナウイルス感染症の影響により家計が急変するなど困窮している学生に対し、以下のとおり、総額1億円相当の経済的な支援を実施します。

A. 保護者の収入激減等、家計急変に伴う給付型奨学金:一名あたり最高30万円(返済不要) (5月28日更新)
B. 学生本人のアルバイト収入激減等、上記A以外の場合:最高20万円までの貸付
 ※貸付支援制度については、国の緊急対策制度の動向を見ながら制度設計を行う予定です。もうしばらくお待ちください。

3)オンライン教育の充実(総額1億円相当)


新型コロナウイルス感染症の影響により、オンライン教育への転換が急激に進んでいます。本学では、単なる対面授業の代替に留まらず、さらなる高次元で教育の質を担保するため、以下の緊急的取組を実施します。

①令和2(2020)年度入学生から導入する教育インフラ「eポートフォリオ」

 本年度の新入生は、他学年よりも授業料を高く設定しています。高等教育をベースに、ジェネリックスキル修得やコミュニケーション能力向上にも対応する学修活動によって、より明快な学修目標を立て、自律的な学修に目覚め、生涯学び続ける能力と技術を身に付けるための教育プログラムを開発しました。これにより、これまでにない学修環境を整備することになります。
 この教育プログラムをサポートするのが、電子化された教育インフラ「eポートフォリオ」です。日常の学修活動をデジタル化し、自らの学修履歴や成果物といった学修プロセスを集積することにより、自らの主体的な学びを醸成し、学修習慣や学び続ける力を身につけるためのシステムです。
 新型コロナウイルス感染症の影響で対面型学修ができなくなったことで、混乱を避けるために4月の段階ではシンプルなオンライン教育システムに絞って事前学修を開始しましたが、5月11日からは本格的なオンライン教育が行われます。
 このタイミングで、eポートフォリオを活用した本格的なオンライン教育活動を実施するため、現在その最終検証、調整を行っています。
 本学が良きパートナー(技術提供者)を得て完成させたeポートフォリオを活用することによって、他に例を見ない特色ある教育が行われると確信します。ぜひ期待してお待ちください。

②社会創造系3学部(社会共生学部・地域創生学部・表現学部)1年生に導入するチュートリアル教育

 社会創造系3学部においては、理論と実践を交互に繰り返しながら、新しい価値を社会に実装することを目標としています。こうした教育ビジョンを達成するには、データサイエンスや体験学修などを通した学修活動が求められますが、そのためには学生一人ひとりに対応する学修サポートが必要となります。
 本学では、こうした学修を可能とするため、チュートリアル教育(個別指導)を導入します。
 5月からの第Ⅰ類科目の学修にあたっては、オンライン教育の中にこのチュートリアル教育システムを順次組み入れ、より効果的な成果が上がるよう最大限のサポート体制を立ち上げます。

③在学生に対する学修支援

 通常の教育科目はオンラインで実施します。専門教育科目が中心となるため、指導教員との細やかなコミュニケーションを図ります。
 また、就職を控えている学生に向けて、オンラインによる就職支援活動を組織的に行えるよう体制整備を進めるとともに、具体的な職業で役立つ知識や技術、いわゆるキャリア教育プログラムの増強を図り、オンライン上で無償提供を行います。
 いずれも、学内立ち入りが解禁された際の、一層きめ細かい対面型の就職指導につなげられるようにいたします。
 また、社会創造系3学部は、第3クオーターにおいて地域実習・フィールドワーク・インターンシップ等の特別プログラムを計画していますが、長期宿泊を伴うプログラム等ができなくなった場合でも、学内において徹底したチュートリアル形式(個別指導)を取り入れた、より付加価値の高い教育プログラムを開発し、提供します。詳細は5月中に発表します。

④図書館の遠隔利用サービスの開始

 オンライン授業期間中については、原則として図書館は閉館していますが、5月7日以降、学部生・大学院生に対するWeb申込による図書の貸出と複写のサービスを開始します。
 貸出希望をいただいた図書は、図書館から宅配便などを利用し、学部生・大学院生のご自宅へお送りします。図書返却のための着払い伝票も一緒に送付します。
 図書や雑誌の複写についても、コピー代と送料は大学で負担します。
 詳細は図書館のホームページとT-poでお知らせします。

 

 なお、本学では、オンライン教育を実施するにあたり、本学教職員に加えてソフトバンク株式会社や株式会社サイバー大学、さらにはウェブ通信系の事業者、有識者の協力を得て全力で開発・実施を進めています。しかし、準備学修通信環境が整わず、必ずしも学生の皆さんにとっては満足がいく状態でないまま時を過ごさせてしまっているという事例も認識しています。お詫びを申し上げるとともに、511日から本格的なオンライン授業を実施するに当たり、本学では、こうした状態を一刻も早く改善するよう懸命に努力してまいりますことを申し添えます。

以上
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