仏教学部 仏教学科宗学専攻
これがわたしの生きる道どっちも本当の私です。
宗学専攻の使命は、現代社会で活躍できる僧侶・仏教者を養成することです。
大正大学だからこそ実現できる少人数教育のもとで、自らが所属する宗派の教理や法儀をしっかりと学ぶことができます。
実社会との関わりを意識した
学びのステップ
宗派を超えた出会いで多角的な視点を身につける
大正大学は複数の仏教宗派によって運営されているので、宗派を超えた交流が可能です。そして、そうした交流や学生時代に培われた多角的な視点は、地域のネットワークづくりにつながるでしょう。さまざまなバックグラウンドを有する仲間の存在は、自身にとって大きな刺激となるはずです。
教室での学びからキャンパス外での学びへ展開
宗学専攻では、教理を体系的に学ぶことができるばかりでなく、法儀を着実に身につけていくことができます。そして、本山をはじめとする所定道場における加行を通じて、僧侶として認められることになります。こうした実践の場を豊富に用意しているのが、宗学専攻の学びの特徴です。
- 僧侶の資格は各宗派で認定されるため、大学の学びだけでは取得できません。詳細は個別にお問い合わせ下さい。
4年間で社会ニーズを知り理想の僧侶像が見えてくる
「実践僧侶論」の授業では、実際の寺院活動について知見を広める機会があります。現代社会において、僧侶として社会で果たすべき役割を見つけ寺院を地域に開かれた拠点とするためのヒントをつかむことができます。
威儀作法から行事の企画運営まで広がる実践のフィールド
キャンパス内には宗派ごとに法儀実習のための勤行室があり、法衣の着方やお経の唱え方などを基礎から学びます。
法儀を専門とする講師による指導を通じて、法要を執り行うための実践的経験を積んでいきます。
即戦力となる僧侶へ
そのための教育環境を用意
キャンパス内には宗派ごとに法儀実習のための勤行室があり、法衣の着方やお経の唱え方などを基礎から学びます。法儀を専門とする講師による指導を通じて、法要を執り行うためのノウハウを習得していきます。
企画運営を通じた経験と自信を
自坊での行事や地域活動に生かせる
学内で開催される仏教行事では、スケジュール管理や運営マニュアルの作成、広報活動にも挑戦します。それによって、寺院のマネジメント能力を身につけることができます。さらに、活発なディスカッションを通じて対人コミュニケーションの力を向上させることができます。
<令和7年度入学者対象>
宗門子弟学生(僧階資格登録者)を対象とする家賃補助支給について
宗門子弟学生(僧階資格登録者)のうち遠隔地出身者に対する学生生活支援を行うため、以下の者を対象に家賃補助の支給を行います。
【対象者】以下のすべての条件に該当し家賃補助を希望する者
- ①令和7年度に大正大学に入学し僧階資格登録をする者(編入学生可・仏教学科以外の学科可)
- ②自宅最寄駅が東京駅から50キロ圏外にある者または自宅最寄駅が東京駅から50キロ圏内であるが通学に困難な者
- ③自宅外に住居契約して本学に通学する者
【補助期間】初年次の1年間
その他、詳細は入学後のガイダンスにてお知らせします。
宗学専攻の目指すこと
宗学専攻では、「智慧と慈悲の実践」という建学の理念のもと、実社会との関わりを視野に入れながら、大正大学設立四宗派(天台学・真言豊山学・真言智山学・浄土学)と時宗学を4年間一貫の少人数教育体制のもとで学べる環境を整えています。これは、ほかの仏教系大学にはない特徴です。混迷を極める現代社会、祖師の教化・伝道が活きる場面は少なくないでしょう。インド・中国から日本に至る各宗派の教学・宗史・法儀を理論的かつ実践的に指導することで、みなさんを現代社会でも活躍できる僧侶・仏教者へと導きます。
カリキュラムの特徴
1年次に釈尊の生涯と教えを中心に仏教の基礎を身につけるとともに、法衣の着方や僧侶としての立ち居振る舞いといった法儀、資料を正しく読解するための英語・サンスクリット語・漢文などを学びます。そして2年次に各宗派の教えを知り、3年次以降は社会教化・伝道など、より創造的・応用的な内容を学修。4年次には、集大成となる卒業論文・研究に取り組みます。
ピックアップ授業
基礎仏教学
釈尊の生涯や、インド大乗仏教の歴史、中国をはじめとする東アジア仏教の時代的・地域的展開や現代社会への影響、そして、仏教伝来から近代に至る日本仏教の特徴など、仏教の思想・歴史・文化に関わる幅広い知識を修得します。
仏教漢文
漢和辞典を活用しながら、漢文で書かれた仏教の一次資料を解読するための基礎知識と技法を習得。慣れてきたら、返り点と送り仮名を理解した上で、訓点付きの漢文の内容理解や、現代語訳にも挑戦します。
基礎ゼミナール
1年次から2年次にかけての必修科目です。仏教学科におけるさまざまな授業を相互に関連する学びのネットワークと考えるならば、そのハブとしての機能を果たしています。
法儀研究
法衣を被着して僧侶の基礎的な所作を身につけ、日常勤行式の威儀を修得。各宗教師となった際に、僧侶としての立ち居振る舞いによどみがなく、宗教者として教化にまい進できる基礎を育みます。
専門ゼミナール
3年次から4年次にかけての必修科目です。より専門的な内容に取り組みながら、その成果を少人数のクラスのなかでアウトプットしていく訓練をしていきます。
実践僧侶論
寺院を取り巻く社会の変化を把握した上で、現代の僧侶が持つべき考え方を学び、檀信徒や社会への還元方法を検討。社会で活躍する僧侶の生の声にも触れながら、自らの使命や理想の僧侶像、寺院運営方法などを考えます。
期待される主な進路
- 僧職
- 各宗派本山・団体職員
- 海外NGO職員
- 公務員
- 教育産業
- 美術・芸術関連
- 教員
- マスコミ、出版関係
- 博物館、資料館、図書館などの職員
- 福祉・医療施設
- 一般企業(冠婚葬祭業、出版、サービス業など)
仏教を学ぶことで、自らを律し、他者の立場に立って考え、そして積極的に行動する姿勢が身につきます。こうした能力は僧職だけなく、現代社会におけるさまざまな職業に活かすことができます。