史実を深く研究し、考えるプロセスを身につける
大切なのは、正確な史料を基に歴史の詳細を知り、背景や影響を分析すること。こうして自分なりの結論を導き出すプロセスは、言わば歴史を題材にした“情報処理”であり、現代社会でも有用なスキルとなります。
閲覧室の貴重な史料も研究対象に
学生は、貴重な史料が揃う日本史コースの閲覧室を利用可能。歴史上の人物の日記や手紙などを読み解くことができるようになると、歴史上の人物も、自分と同じ人間だとわかり、歴史をより身近に感じられるようになるはずです。
歴史の上に
今があり
自分がいる
日本史コースでは、歴史上の出来事について知識を得るだけではなく、 「現在にどうつながるか」「現在とどう異なるか」 という視点で考察を深め、現代社会の理解にも役立てます。
大切なのは、正確な史料を基に歴史の詳細を知り、背景や影響を分析すること。こうして自分なりの結論を導き出すプロセスは、言わば歴史を題材にした“情報処理”であり、現代社会でも有用なスキルとなります。
学生は、貴重な史料が揃う日本史コースの閲覧室を利用可能。歴史上の人物の日記や手紙などを読み解くことができるようになると、歴史上の人物も、自分と同じ人間だとわかり、歴史をより身近に感じられるようになるはずです。
邪馬台国の卑弥呼の時代から、摂関政治・国風文化の平安時代中期くらいまで、様々な時代の問題が取り上げられています。古代の天皇や政変などが人気のテーマです。『日本書紀』をはじめとする六国史や平安時代の貴族の日記(古記録)、さらには木簡などを読み解いて研究します。
鎌倉時代、室町時代、戦国時代について主に研究します。3人の専任教員で各時代を指導するため、学生は自らの興味に基づき専門的に学ぶことができます。毎年、武士による戦乱や各地の戦国大名、現代社会と大きく異なる中世社会の様々な出来事などをテーマをとして卒業論文を執筆します。
徳川家康の時代から幕末頃までの政治や文化、宗教について様々な視点からアプローチして研究していきます。政治面ではやはり歴代の徳川将軍家、文化面では歌舞伎や芝居など現代とつながるテーマがよく選ばれます。その他、筆で書かれたくずし字を解読し、旅行や人々の日々の暮らしを明らかにすることに挑戦することもあります。
幕末から明治・大正期を経て昭和期(第二次大戦後を含む)に至るまでの時代を扱います。幕末の動乱や明治維新、太平洋戦争について、また戦前の人々の生活や文化もテーマとして選ぶことが多いです。他の時代に比べて、歴史史料の数と種類が圧倒的に多く、政治・外交をはじめ、社会・文化まで幅広い分野の研究テーマを選ぶことができます。
日本史コースでは、戦国史研究の権威であり、歴史学科の学びの基礎をつくった高柳光寿先生が説いた「歴史の研究は良質な史料に基づかなければならない」を今でも大切にし、史料を重んじる「実証史学」に基づいた学びを実践しています。古代王朝の政権から、貴族・武家の政治を経て近現代に至るまで幅広く学べ、また中世・近世を中心とした仏教に関しては、古文書や文献史料を豊富に所蔵しています。日本の歴史や文化の大きな流れをつかむことは、現代の社会を理解することに役立ちます。ともに深淵な日本史の魅力を探っていきましょう。
1年次は日本の歴史や文化に関する基本的な知識や、日本史研究の教養を身につけます。2年次は知識を深めるとともに、史料読解の技能など基礎的な研究方法を学びます。3年次は専門的知識を学ぶとともに問題意識を養い、今後の研究の方向を定めます。4年次は各自の研究テーマに基づいて精査・研究・ディスカッションなどを行い、卒業論文を完成させます。
古代から近現代に至る政治史や出来事、人物について、学生自らがテーマを決めて調査。史料を活用することで知識を深め、理解度を高めながら、調べた内容を発表するスキルも向上させます。
住居様式から思想、芸能まで、現代の文化の源流にあるとされる中世の文化を理解することが目的。中世の文化が成立した社会的背景や、それを担った人物などについて学び、現代の文化とのつながりを紐解きます。
歷史学の重要な研究対象であり、研究素材でもある歴史書について、概要や特性、成立背景などの基礎知識を修得。史料に基づいて歴史像を理解し、身につけた知識を的確に論理的に文章化するスキルも磨きます。
江戸時代に書かれた古文書の原本に触れ、歴史研究で必要な史料の読解力を高めます。古文書に記された情報から近世の社会・文化を理解していく実証的な方法論を学ぶほか、くずし字の解読にも力を注ぎます。
浅草寺をはじめ、都内の寺院に所蔵されている歴史史料や文化財を手がかりに、研究テーマの決め方や実際の研究方法を学習。大学周辺の身近な地域社会にも豊かな歴史があることを感じながら、歴史の学び方を修得します。
古代から中世の古記録(日記)は、古文書と並ぶ重要な歴史史料。読解に必要な基礎知識を修得した上で、そこに記された用語を調べ、史料の書き下しや、返り点を振るなどの作業スキルを修得し、内容を読み解きます。
歴史史料や文化財を取り扱う仕事や教育関係など、文化を守り継承していくためのさまざまな職業に就くことができます。それだけでなく、公務員、出版・マスコミ関連企業など、多彩な進路選択が可能です。