表現学部 / メディア表現学科放送・映像メディアコース

”技巧的”よりも“論理的”であれ

報道や映像制作の現場で求められるのは、論理的な思考によってわかりやすく伝える力です。撮影や編集のテクニックは、あくまでも手段。「伝える」という本質的な目的を達成するために、ロジカルな思考プロセスを内面化していきます。

入学後に意識してほしい3つのポイント

映像表現の方法を学び批判的な思考力を養成

放送・映像メディアに関する理解と知識に基づく「良い作品」を生み出すために、映像表現の歴史や映像の読み解き方、表現方法などについて学問的に学びます。その学習を充実させるためには、映画館や美術館などで積極的に作品を鑑賞することも求められます。

現場で活躍する教員が実践的に指導

放送や映画、Webなどの現場で活躍する教員指導のもと、制作活動を通じて実践的な授業を行います。制作された成果物に対して教員は「授業課題として」ではなく「一作品として」プロ目線での講評を行います。それを踏まえて学生たちは互いに議論し、悩みながら表現することを通して、クリエイティビティを高めます。

授業で生まれた「優れた作品」は学外に積極的に発信

入学後にみなさんに課せられる課題は「作品」です。優秀な作品であれば、賞を獲得したり、実際の社会に使われたりすることもあります。みなさんのポートフォリオ(作品集)にも載せることができ、就職活動に直結します。だからこそ、教員一同、「学生として」ではなく「若きプロフェッショナルとして」みなさんに向かい合い、本気の指導を行います。

豊富な制作経験によってクリエイターのマインドを修得

2年次から、ラジオ番組やドラマ、アニメなどを制作

グループ制作、インタビュー、成果報告展への出展などを通して、コミュニケーション力も向上します。

制作したラジオ番組や映像作品、アート作品を発表する機会を設け、学内外に向けて披露します。

3年次からの専門ゼミナールでは本格的な作品制作に着手

映画、アニメ作品、報道番組を制作するゼミのほか、新しい映像表現を追究するゼミなどもあります。

学生間、教員と学生の間でも議論を重ね、社会で求められる放送・映像メディア作品を作ります。

放送・映像メディアコースの目指すこと

日常生活に映像が浸透し、機器もソフトウェアも充実している現在、映像を制作するための技術を学ぶだけにとどまるわけにはいきません。社会をみつめ、自分自身の課題と結びつけて、どのように伝えるべきか考え抜く。その姿勢の重要性は放送でも、映画でも、ウェブを通しても、アニメや3DCGでも、先端的メディアを土台にしても変わりません。放送・映像メディアコースの創設当初から大切にしてきた「映像制作を通して考える力を養う」ことを通じて、何かを実感して終わるのではなく、変化し続ける社会に立ち向かうことのできる人材を育成します。

カリキュラムの特徴

教養授業では、映画史、放送倫理、ジャーナリズム、広告表現などの分野の講義を通じて、映像制作に必要な知識を修得します。実習授業では、取材・リサーチに基づくテレビ・ラジオ番組制作、学内外をロケーションとする映画製作、アニメやCMの企画など、さまざまな体験を通じ、現場で必要とされる技術を磨きます。

ピックアップ授業

ワークショップⅠ・Ⅱ(基礎)

グループワークによる短編映像作品の制作、クリエイティブに関わるスタッフへの取材などを通じて、作品制作の基本的な姿勢や放送・映像業界に対する向き合い方を理解します。

ワークショップⅢ(基礎)

本コースでは年度内に制作した学生の作品を学内外に向けて発表する成果報告展を毎年開催しています。その成果報告展の運営を行い、役職ごとに自主的に議論を進めながら成功を目指します。

専門ゼミナールⅠ(アニメ)

商業アニメーション作品の歴史やビジネスの仕組みを学ぶほか、疑似体験を通して作品の制作過程やアニメーション技法を把握。映像作品の構造を理解することで、自らの作品制作に応用できる論理的な表現力を磨きます。

専門ゼミナールⅠ(マルチメディア)

ジャンルを限定せず作品のアイデアやコンセプトを自ら発案し、制作を行い、教員とだけではなく学生同士でも意見交換しながら表現方法を模索します。学外での成果発表の機会として展覧会も行います。

放送・映像メディア研究B-1(デジタルコミュニケーション)

テレビからWebサイトまで、現代における情報メディアの社会的意義や特性、課題のほか、情報発信における表現手法について知識を獲得。メディア人材としての基礎を学び、社会に役立つコンテンツの企画力を高めます。

放送・映像メディア演習B-1(ウェブ)

社会で急速にニーズが高まるWebサイトの制作について実践的に学ぶことのできる授業です。HTMLなどのコーディングについて学習。SEO(検索エンジン最適化)に適した手法やサイトの構築に関わる知識も習得します。

期待される主な進路

  • 放送局
  • 番組制作
  • 映像技術
  • 映像編集
  • 広告代理店
  • CM制作
  • アニメ制作
  • 旅行代理店

映像制作のなかで学ぶ取材・撮影・編集・録音のスキルは、メディア業界だけで役に立つわけではありません。企業や自治体もホームページでの情報発信を強化しており、動画を活用したPRなど活躍の場が広がっています。

GO TOP