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協定留学生ブログ ミュンヘン大学(ドイツ)から
「主役」が変わるミュンヘンのクリスマスマーケット
Fröhliche Weihnachten und neues Jahr!! メリークリスマス、そして明けましておめでとうございます。 さて、ドイツではクリスマスは大事な大事なイベントの1つです。したがって、12月は、クリスマスマーケットはもちろん、LMUやその他のコミュニティーなど、様々な所でパーティーが開催され、皆どこか浮足立っているように感じました。もちろん、私もその内の1人。そこで、今回はクリスマスマーケットの様子をいくつか書いていくことにします。
最も大きいマリエン広場のマーケット ミュンヘンのリング上の中心に位置するマリエン広場のクリスマスマーケット。日本の旅行会社が提供するドイツツアーにもよく登場する、有名なマーケットの1つです。そんな素敵な場所に、学校帰りに立ち寄れることが初めのうちは不思議でなりませんでした。 マリエン広場のマーケットの特徴は、その規模のデカさだけではありません。1880年代に完成した新ゴシック様式の新市庁舎を始め、マリア像や大きなクリスマスツリーなどが相まって幻想的な雰囲気に包まれます。また、このマーケットは一ヵ所集中型ではなく、Karlsplatzショッピング街方面まで続くため、街のイルミネーションに加えて、各店舗の綺麗に飾られたショーウィンドウも一緒に楽しめます。そのため、歩いてみるとたくさんの日本人観光団体を見かける。しかし、観光ガイド本にはあまり書かれませんが、ミュンヘンには他にも面白いマーケットが規模は違えど、いくつも存在します。
「中世」が主役のマーケット 私の一番のお気に入りのマーケット、5回以上足を運んだマーケットは、「中世」が主役。特徴は、題にあるように、お店はもちろん、店員や舞台など全てが「中世」であること。雑貨屋には、革製品や中世風の武器まで売っています。また、食べ物はグリューヴァインにリキュールを入れて炎をつけるアルコール度数高めの飲み物からイノシシの肉まで(棒パンなど甘いものもあります)。 しかし、何よりも興味深かいと感じたのは、一日に何度か開催される野外舞台です。ドラマ仕立てのストーリーではなく、「中世の人が現代のものを見たら、どのように反応するのか」など、コメディ色の強いものや、パフォーマンスが多い。さらに、マーケット内には移動型人形劇なども度々現れるので、何もしなくても楽しめる、まるでサーカスのようなマーケットです。
個性豊かな「主役」を持つマーケットたち ミュンヘンには、他にも豊かな特長を持つマーケットが存在します。Münchner Freiheitは、昔から芸術家が多く暮らす地区だったらしく、マーケットには工芸品が多く展示され、個展をいくつも回っているような気持ちになります。 また、Sendlinger Torには同性愛者が主役のマーケット、「ピンクマーケット」がある。このマーケットの最大の特徴は、イルミネーションや売っているもの全てがピンクであること(通常のお店はもちろん、HIV撲滅団体のお店はピンク色のクッキーを売っていました。)!ピンク色に囲まれながら飲む、ワインはまた違った味がしました。
マーケット内には、クリスマスマーケット名物のグリューヴァインはもちろん、チョコレートをふんだんに使用したクレープなど暖かいものを始め、水飴のリンゴや砂糖漬けのナッツなどたくさんの食べ物を味わうことが出来ます。また、ハンドメイドの飾りやカップなど、興味深いお店がずらりと並んでいるため、ついつい目が向いてしまう。 しかし、本当に面白いのは、クリスマスで明るくなった店員さんやお客さんと外でお話をすることが出来ること!美味しくて、さらに勉強もできる、クリスマスマーケットはとても良い体験だと思います。
Mayuko Nakayama