地域貢献・国際交流「まち」が大学になる、大学が「まち」になる
協定留学生ブログ ミュンヘン大学(ドイツ)から
服装に見る国民性
皆さん、Gten Tag!
5月になりましたが、ミュンヘンでは雨が降って気温が下がったり、晴れて気温が上がったりと天気が不安定です。例年はこの時期になると気温も上がり、過ごしや少なるとのことですが…異常気象なのでしょうか?異常気象といえば、ドイツでは、環境問題が大きな問題として取り上げられており、先日行われた州議会選挙においても環境問題に積極的に取り組む「緑の党」が躍進し、注目を集めています。
さて、今回は、ドイツのファッション事情についてご紹介したいと思います。よく「ドイツ人はダサい」という話を耳にしますが、半分はあっていて半分は間違えています。そもそも「ダサい」の基準は個人で異なるので、一概に白黒つけることはできませんが、他の国のファッションと比較してみると、納得できる部分もあります。よく言えば、「シンプル」とも言えます。日本のように、重ね着やスタイルがよく見えるようになどの凝ったファッションは、あまり見かけないように感じます。私が個人的に「それは果たしておしゃれなのか・・・?」とドイツのファッションの中で疑いたくなってしまうのが、若者の間で流行している「ナップザック」です。靴を入れたり、着替えを入れたりする袋です。スポーツブランドのロゴが入ったナップザックをイケメンや美女たちが肩にかけている姿は、絵になります。悔しいですが。スカートにナップザック、ダメージジーンズにもナップザック・・・確かに、ナップザックは軽いし物の出し入れは簡単だけども、やっぱり靴入れ袋にしか見えない。あとは、女性のTシャツにジーンズの割合が、日本に比べて圧倒的に多いと思います。そのように考えると、日本のファッションというのはとても細やかで複雑なんだなと改めて思いました。もちろん、ドイツにもファッショニスタはいますし、全員がということでありませんが、「機能性重視」のドイツ人らしさがファッションにも影響を与えているんだなと感じました。
学習面では、日本学の学生として、ほかの学生さんと一緒に日本語の授業に参加する機会がある。私は、生徒というより担当教員の補助という形ではあるが、私自身も学ぶことが多い。まず、ドイツ語と日本語両方の言語において高い語彙力や表現力が求められる。日本語ではわかっていても、ドイツ語でわからない・・・では、話にならないいのである。その上、それを生徒に向けてわかりやすく説明しなければならないのである。日本語の能力があるだけでは、成り立つものではないのである。正直、日本人だからそんなに困らないだろうと思っていたが、自分の思っていた以上に難しく苦戦している。最近の授業で興味深かったのが、ドイツ語にはない日本語の表現をどのように説明するか。という点である。「太郎さんは私にペンを貸てくれた。」「太郎さんは私にペンを貸した。」という二つの例文において、どちらも「ペンを貸した」という意味なのだが、前者は、「太郎さんの親切によって」というニュアンスがある。このニュアンスを含んだ表現はドイツ語には存在しないため、「親切という気持ちを、サービスとして一緒にあげる。」というように説明していた。またこの表現は、目上の人に対しては、使わないため、そこに「上の人を敬う」という日本文化が関係していると感じた。ただ単に語学を学ぶだけではなく、その地の文化を理解することも語学を学んでいくうえでは必要なことであると感じた。
生活面では、9か月間ドイツに暮らしていて、「受け入れられるもの」と「受け入れられないもの」と異文化変容の過程において様々な変化がみられる。当初から受け入れられないものは、学校などのトイレで飲み水を汲むことである。自身の中で、トイレは「排泄を行う場所」という慣習があり、「汚い」というイメージがやはり頭から離れない。そのような場所で汲んだ水を飲むということは、私からしてみるととてもではないが、できない。一方で、「BIO」に対する理解が深まりBIO商品を手に取る機会が以前よりも増加したように感じる。来た当初は、BIOの商品に対してただ値段が高いだけだと感じていたが、同居人たちの影響もあり、個人レベルで行うことができる手軽な環境保護運動であると会えるようになった。文化適応において母文化とホスト文化の両方のいい部分を受け入れ新たな文化王も出す「統合」の形が一番好もしいとされている。あとわずかな時間の中で、さらに自身の中でドイツ文化と日本文化を統合していけるか少しそのことを念頭に置いて生活していこうと思う。(Ayame)
私の一押しスポット Starnberger See