地域貢献・国際交流

深める地域との絆、広がる国際交流

協定留学生ブログ ミュンヘン大学(ドイツ)から

2022年を振り返って

また生まれて初めての一人暮らしを慣れない海外でするのはハードルが高くその分メンタルが磨かれ自分自身が大きく成長できる良いきっかけにもなると思ったので備忘録としてここに書き残しておこうと思います。
それに今後ドイツに滞在する方へのなにか参考になれば幸いです。

寮についてから最初の試練はネット圏外。
まるで寮全体に結界が張られているのではないかと錯覚してしまうほど電波が届かず、わからないことがあっても誰とも連絡が取れない、調べることができない環境はとても苦痛でした。見慣れない場所を出歩き必死に公共の電波を拾いつつ、幸い半年前から滞在していた先輩からWiFiルーターを設置してくれる業者を紹介してもらうものの、メールやインスタ経由でのアポ取りの連絡がうまく嚙み合わず、のんびり3日間くらい掛かりましたが無事設置完了しました。

語学学校で知り合った人は家電量販店で直接ルーターを購入していましたが当時の私にはそんな気力はありませんでした。
ちなみにSIMカードはALDITALKというサービスの一番安いプランを契約しました。ALDIというスーパーでプリペイドカードを買うように購入できます。アクティベーションにビデオ通話での面接がありパスポートを提示するだけでした。支払いは口座引き落としかALDIスーパーで買えるプリペイドカードから追加課金する方法があり、後者を選びました。ネット環境を構築するだけでも一苦労でしたがなんとかなりました。

またドイツでの洗礼を受けたなと感じたのは接客態度です。
もともと筆者は接客業をやっていたこともあり、その中でいかに目の前のお客様を気持ちよくさせられるか、暖かい対応ができるかを自分なりに考えてきたためその分ショックが大きかったです。

例えば口座開設のために現地の銀行に足を運ぶものの、学生だからという理由で門前払いをされ、サポートデスクの電話番号や支店に行くよう、自動配信メールアドレスが書かれた名刺を渡され、日を改めて現地で知り合った学生に協力してもらってもあしらわれて口座開設手続きに進むことはできませんでした。外国人に厳しい…

結局N26というネットバンキングで口座を作りました。
これも英語かドイツ語でのオンライン面接を突破しなくてはいけないのですが、爆速で問われる質問内容をうまく聞き取れず自身のリスニング力の低さに呆れました。それで返答に詰まってなんども聞き返したことで途中でまさかのByeByeガチャ切りを食らい相当心にダメージを負い、また電話かけるのが怖くて仕方ありませんでした。うじうじしながらも気を取り直して再度挑戦したら運よく質問の意図がダイレクトに理解できるようなオペレーターにあたり、口座開設に成功!やっぱり国外問わず意思疎通には相性って大事なんだなと再認識しました。

次にビザ申請準備。これが一番のストレスだったかもしれません。
閉鎖口座といわれるいわゆる金庫的なものに1年暮らせるだけの資金(ざっくり160万ほど)を国際送金して経済力の証明をしなくていけないのですが、謎の送金エラーに苦しめられたり、国民皆保険の契約書類が日本の住所に発送されてしまったりして色々と問題が発生し、絶対守らなくてはならない締め切りに間に合わないのではないかと本当に焦っていました。当時は毎日が気が気でありませんでした。

人生何とかなるもので実際締め切り前に申請することができ、ビザ取得までに2ヵ月待ちですが一安心。

これからも試練がたくさん待ち受けると思いますが挫けず精進して参ります。

(Yさん)

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