地域貢献・国際交流

深める地域との絆、広がる国際交流

協定留学生ブログ ミュンヘン大学(ドイツ)から

ミュンヘンに来て気づいたこと・・・!

現在、日本は梅雨の時期でしょうか?ミュンヘンは6月の中旬から急激に熱くなり、30度以上になる日が一週間以上続きました。エアコンが無いため、熱中症にならないか心配になるほどです。しかし、エアコンはないですが、その代わりに街中にはいたるところに暑さを和らげるスポットがあります。例えば、教会。教会は石造りのためか、外がいくら暑くても、中はひんやりしたままです。次に、街中に至る所に存在するジェラート屋さん。基本的にどこのジェラート屋さんもはずれが無く、価格も手ごろで暑い日にはぴったりの食べ物です。他の国に行った際も、暑い日もそうでない日も必ずと言っていいほどジェラートを片手に持っている人がいるので、ヨーロッパの人のジェラート愛は確かなものです。おすすめのアイス屋さんはミュンヘン大学のすぐ近くにある“Der verrückte Eismacher”です。LMUの学生なら知らない人はいないというほど有名なこのアイス屋さんは、もちろん味も美味しいですが、そのフレーバーが独特です。友人はこの前カリーヴルスト味を食べていました。珍味のアイスは美味しいかはちょっと微妙ですが、他の普通のフレーバーは間違いなく美味しいです。少し歩けば美味しいアイス屋さんがあるのはとてもありがたいです。また、バイエルンにはいたるところに水場があるので、それもまた素敵な避暑地です。イングリッシュガーデンには透き通った川が流れているし、噴水では子供が元気よく水遊びをしているし、少し電車に乗って地方に行けば青い湖もあります。ヨーロッパ式の夏の過ごし方もとても好きです。

   

気づけばミュンヘンに来て4ヶ月が経とうとしています。
改めてミュンヘンに来て気づいたことを3つほど書こうと思います。

まず一つ目は、4ヶ月過ごして改めて気づいた、持ってきてよかったもの、持っていった方がよかったものについてです。持ってきてよかったものは、圧縮袋です。私は、服を全て圧縮袋に入れてきたのですが、そのおかげで全シーズンの服を23着ずつ持ってくることができました。また、旅行に行く際も、圧縮袋があるおかげで大きくないバックでも旅行することができます。ミュンヘンは急激に天気が変わるので、あったかいコートや、厚みの違う二種類のカーディガンが役に立ちます。ズボンは最低限の数で足りますが、上は着回しがきくものをシーズンごとに持って行った方がいいです。また下着や靴下は思ったよりも持って行った方がいいことが分かりました。さらに、買い物袋と洗濯物用袋は持ってきてよかったと思うものの一つです。買い物の際はマイバックを持っていくのが当たり前なので、買い物袋は必須です。また、私は寮に住んでいたため、近くのコインランドリーまで洗濯物を持っていく必要がありました。そのため大きめの洗濯物袋がとても役に立ちます。次に、持っていった方がよかったものは、スキンケア用品です。やはりこちらは化粧水などがあまりないので、化粧水を一年分持ってきた方がよかったと思いました。乳液の類もないので持っていった方がいいですが、まだクリーム系は充実しているのでせめて選ぶなら化粧水だと思います。その代わり、例えばコンタクトやコンタクト洗浄液などは現地でも似たようなものを買うことができるので、こだわりがあまりない方は現地で購入した方が荷物を軽くできると思います。次に、日本の調味料系です。日本の調味料は、醤油やみりんなどはアジアマーケットで買うことができますが、だしやめんつゆ、塩コショウ、コンソメなどはあまり見つけることができません。また、そうめんやうどんもなかなか見られないので持ってきた方がいい気がします。また、日本のラップはドイツのラップより性能が優れているので、持って来れたら役に立つと思います。

   

二つ目は、ミュンヘンの人々の公園での過ごし方についてです。ミュンヘンは東京と違って中心街が小さく、地下鉄で30分もしないでどこでも行けると思います。また、モールなども少ないので、遊びとなれば、公園や湖、川、山登りになると思います。私が驚いたのは人々の公園での遊び方です。ひとたびイングリッシュガーデンに行けば、そこには多様な方法で思い思いに余暇を楽しむ人であふれています。川に潜る人、日光浴をする人、バレーやサッカー、バトミントンやフリスビーなどのスポーツで遊ぶ人、ビールを片手にピクニックを楽しむ人など、場所が広いからか他の人を気にせずに思いっきり体を動かしている人が多い印象です。その自由さは日本に持ち帰りたい文化な気がします。さらに、レジャーシートを敷かなくても関係なく地面に座ったり、食べ物もさすがに直に地面にはおかないですが、タッパーに入れることなくブドウのパックを地面に置いたり、お菓子の袋を広げたりするので、その清潔にこだわりすぎないところも好きな点の一つです。夏は日が出る時間がとても長く、現在は夜の22時まで明るいです。そのため、東京と比べて人といる時間がとても長い気がします。そのおかげで毎日へとへとになるくらい遊ぶこともできますし、外が明るいので遅くまで外にいてもあまり危険ではない気がします。

  

三つ目は、食品についてです。ドイツはBioやヴィーガンの食品がレストランやスーパーで当たり前のように見れます。現地のラーメン屋さんにもヴィーガンのメニューがあるぐらい食の多様性への配慮がすごいです。さらにそれを象徴するようにあるのが、「栄養スコア」の表示です。「栄養スコア」は、栄養情報の表示についてわかりやすさを重視し、「A」から「E」のスコアで栄養評価を表示していて、消費者にとっては一目で健康的な食品かどうかがわかります。日本だったら企業から反対の声が上がりそうなシステムですが、普通に最低評価の「E」が書かれた食品があったりするので、偏りなくスコア計算がされているのだなと思います。ただ、この評価は食品の種類ごとになるので、例えばピザが評価「A」に対してサラダボールが評価「C」の場合もあります。ちょっとわかりにくい時もありますが、食品選びの際の一つの指標にしてもいいかもしれませんね。また、ドイツはBioの食品が多いからか、野菜や果物の形や大きさを気にしない品が多いです。なので形が様々だったり、旬なものは本当に旬の時にしか見れなかったりします。腐ったものが普通においてあったりビニールなどもほとんど使われていないので衛生的に気になる部分もありますが、いちごや桃など、日本と比べても遜色ないくらいに甘くておいしかったりするので、一定のクオリティは保たれつつ、選り好みせずにどんなものも売られているので環境にも優しいと思います。



ドイツに住んで最初は驚くことや、一瞬受け入れがたい場面も多かったですが、最近はその自由さや良さに目がいくようになりました。日本に帰ったらこのピクニック文化が恋しくなる気がします。みなさんもヨーロッパに旅行に行った際は記事で紹介したことも意識してみてみると面白いかもしれませんね。

(Hさん)

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