地域貢献・国際交流「まち」が大学になる、大学が「まち」になる
協定留学生ブログ ミュンヘン大学(ドイツ)から
スペインとポルトガルに旅行に行きました
新年明けて早々に、冬休み期間を利用して、私は友人と一緒に1週間ほど、スペインとポルトガルに旅行に行きました。
ポルトガルはリスボンとポルト、そしてスペインはバルセロナとバレンシアに行きました。
格安航空を利用したので、荷物の重量制限が厳しく、たった一つのリュックサックを持って行ったのですが、
今までの旅行で荷物が少ないことに慣れすぎて、リュックサック一つでも長期期間の旅行はできました。
リスボンは白い家が多く晴れると白く輝いていてとても綺麗でした。
そして、ロカ岬という大西洋を見渡せる崖に行ったのですが、世界最西端の海ということもあってか、印象深かったです。
ポルトは青タイルが有名な街なのですが、青タイルでできた教会や家が多く、とても可愛らしかったです。
ポルトは坂の街なので、川を渡った後の向こう岸から町全体を見ると、山のように段々になった家々を見れました。
夕焼けもとても綺麗でした。
リスボンもポルトもタコ料理や、魚の煮込み料理、魚の缶詰など、日本と同じく海鮮料理が豊富でとても美味しかったです。
日本と味付けは違いますが、香辛料がきつくなく、優しい魚のだしで調理された料理たちはどれも絶品でした。
バルセロナは有名なサクラダファミリアや、同建築家が建てた他の建築を見に行きました。
私は建築物にそこまで興味がなかったのですが、サクラダファミリアは圧巻でした。
ドイツの教会に見慣れた私も驚くほど高い建造物で、教会内もとても広く天井も高かったです。
特に、ガウディがこだわって作られたステンドグラスは色とりどりで、
外の明るさによって見え方や光の入り方が変わり、美しかったです。
また、ガウディの博物館にも行ったのですが、どうやってサクラダファミリアができたのか、
歴史を知ることができ、当時の建築チームや、戦後サクラダファミリアを建設し続けるかの住民投票など、
様々な角度からサクラダファミリアについて知ることができました。
そして、ガウディは自然界の生物の形から着想を得てそれを建築物に応用しているのですが、
それらの事実を私は知らなかったので、ガウディがとても勉強熱心だったことが博物館を通して知れてとても嬉しかったです。
バレンシアでは、青々とした広いビーチに行ったのですが、天気が良く、
抜けるほどの青空といつまでも続く海とで、忘れられないほど綺麗な景色が見れました。
スペインではもちろん本場のパエリアを食べてみて、さらに、Fideoという米ではなく、
パスタを使ったパエリアも食べてみました。どちらも食材のうま味が染みていて美味しかったです。
だいぶ旅行慣れしてきたので、知らない国であっても、交通機関の乗り方やチケットの買い方など、
そこまで困ることがありませんでした。
また、スペインもポルトガルも英語で話しかけても笑顔で答えてくれて、すごくフレンドリーな街でした。
また、中旬にはドイツの友人の故郷であるハイデルベルクに行きました。
ハイデルベルクは日本人が思い浮かべるようなヨーロッパの風景が広がっていて、
古い建物や山々があったり、大きな川には石造りの橋が架かっていたりと、今までで一番美しいドイツの都市でした。
帰ってからはずっとドイツの大学のゼミのプレゼンの準備と、卒業論文を書いていました。
私は、卒業論文のテーマをドイツと日本の移民映画に焦点を絞り、執筆しています。
ドイツと日本の移民の歴史については、もう調べ終わったのですが、
どちらもこれらの歴史があったからこそ、今現在の外国人とのかかわり方に繋がっているのだなと納得しました。
この歴史がどう映画という大衆性を反映した映画に反映されているのか、まだまだ研究途中なのでワクワクします。
私は現在、外国人の立場としてドイツにいて、本当にたまにですが差別的なことを言われることがあります。
ほとんどは韓国人に間違われて韓国語(アニョハセヨなど)で用がないのに話しかけられるというものなので、実害はないです。
大体は、高校生くらいの若い人や夜に歩いている時に言われるので、
差別意識というよりも、誰かにとりあえず当たりたい人のような気がします。
そのため、よくSNSで見かけるようなアジア人差別は、差別とひとくくりに言っても、
例えばそもそも大学や職場で現地の人と同じ立場に扱ってもらえないほどなのか、
レストランや店で態度良く接してもらえないのか、などいろいろと段階はあると思います。
もちろん大学生にそんな人はいないですし、LMUは外国人留学生がとても多く、正規生も外国から来た人も多く見かけます。
ドイツ語が流暢に話せたとしても、実は両親が外国から来ていたり、他国のドイツ学校に通っていたりと、見た目や言語で人種は分かりません。そんな多様な環境だからこそ、私はより多くの考えを聞けるし、それを吸収することができました。
留学は残り、1カ月もないほど日数は少ないですが、ここで学べたことを自分の進路に生かせるように、
帰ってからも勉強を怠らないように頑張りたいと思います!
(Hさん)