地域貢献・国際交流

深める地域との絆、広がる国際交流

協定留学生ブログ ミュンヘン大学(ドイツ)から

春休みが始まりました!

二月になり冬学期が終わって、春休みが始まりました。
春休みが始まってうれしいですが、今学期で帰ってしまう友達も多く悲しくもあります。

そんな複雑な感情の二月は、お別れパーティーや帰ってしまう友達との旅行であっという間に過ぎ去っていきました。

そこで、今回は旅行で行った国々について紹介したいと思います。
二月に私が旅行した国はイタリア、スペイン、ポルトガルです。

イタリアはローマ、ピサ、フィレンツェを訪れ、スペインはバルセロナ、ポルトガルはリスボンを訪れました。

まずイタリアは、ドイツの南に位置し他の国々と比べると比較的近いので、長距離バスを利用して行きました。
旅行日程は、前日の夜6時にミュンヘンを出発し約12時間かけてローマまで行き、ローマで一泊二日の観光をしました。

そして、ローマ最終日の深夜1時にローマを出発し、7時間ほどかけてピサに行き、午前中はピサ観光を楽しみました。
その後、電車で一時間程かけてフィレンツェに移動し、午後はフィレンツェ観光をしました。
そして、その日の深夜12時にフィレンツェを出発し、次の日の朝にミュンヘンに帰りました。

わざわざ旅行日程の詳細を細かく書いた理由は、あまりにも過酷なプランだったからです。
交通費とホテル代を節約したいがために立てた無茶苦茶な旅行日程で、振り返ってみてもとんでもないプランだなと感じます笑

そして、この過酷なプランの中で一番大変だったポイントは、なんといっても待ち時間です。

イタリアでは夜6時ごろから暗くなりはじめ、ほとんどの店が夜8時には閉まってしまいます。
観光として夜景を楽しんだとしても、夜8時ごろからはすることがほとんどありません。

そのため、私たちは夜遅くまで空いているマクドナルドでバスが出発するまでの5~6時間を待つ必要がありました。
充電スポットもWi-Fiもトイレもなく、疲れているのに眠ることもできない(スリなどに注意を払うため)状況でした。
ちなみに、移動時間がとんでもなく長いですが、眠っていれば着くため移動は何の問題もありませんでした。

ここからは観光の話をしたいと思います。

まずローマでは、バチカン市国、真実の口、スペイン広場、コロッセオ、トレヴィの泉、フォロロマーノなどに行きました。
さすが世界的人気観光地と言うだけあって、どこを見ても教科書で見たことのある景色が広がっていて、驚きと感動ばかりでした。

また、食べ物もおいしく、本場のスパゲッティやピザは日本とは全く違いました。
スパゲッティはカルボナーラ、イノシシ肉のボロネーゼ、バジルとナッツのペストを食べました。
カルボナーラは日本のカルボナーラよりも塩っ辛くチーズがより濃厚で、ベーコンはカリッカリに揚げられていました。
ボロネーゼは、イノシシの肉々しさとトマトペーストが絶品でした。

そして、ペストはバジルの香りが強く、ナッツが入ったパスタを初めて食べたのですが、
バジルとナッツの相性がよくとてもおいしかったです。

何よりも、どのパスタも太麺、モチモチで見た目よりもボリューミーでとても満足感がありました。

それから、レストランでパスタを食べ終わった後に、
レシートを確認したら謎の「Coperto」というものに3ユーロ取られていました。
後から確認したら、これは席料を表しイタリアでは普通のことのようでした。
何かの間違いかと思って少し驚きましたが、安心しました。

また、ピザは日本の物よりも薄焼きで、あっさりと一切れ一切れを食べることができます。
日本で売られているピザはぶ厚めで、みんなでシェアしながら食べるという印象が強いですが、
イタリアのピザは一人でワンホールを簡単に食べることができます。

そして、食関係で言うとジェラートが感動的においしかったです。
私たちがローマに行った日は雲一つない快晴で、上着も必要ない程温かく、まさにジェラート日和でした。
私が特に気に入ったフレーバーはベルガモットで、家にストックしておきたいほどおいしかったです。
美味しすぎて次の日も同じお店で、リピートしてしまいました。

また、映画「ローマの休日」のワンシーンでオードリーヘップバーンがスペイン広場でジェラートを食べるシーンがあり、
それと同じように写真を撮りたかったのですが、
同じことを考える人が多くポイ捨てなどの迷惑行為が発生しているという理由で、
スペイン広場での飲食が禁止されており、願いはかないませんでした。

      
  

食への愛が強すぎて、食べ物の話が長くなってしまいました。

観光地の話に戻るのですが、ローマと聞いて皆さんが一番に思い浮かべるものは何でしょうか。
私はコロッセオです。

コロッセオは私が一番楽しみにしていた場所でもあり、実際に見て一番感動した場所でもあります。
しかし、コロッセオに入るためには気を付けなければいけないことがあります。

それは、事前予約をする必要があるということです。
チケットは18ユーロでフォロロマーノ、パラティーノの丘への入場券も含まれています。

当日空きがあれば入場することも可能ですが、事前にチケットを買っておけば、スムーズに入場することもでき、
ローマの壮大な遺跡に触れることができます。

また毎月第一日曜日は、この3か所が無料で開放されているので、
節約したい方はこの日を狙うといいと思います(とても混むと思いますが)。

まだまだ書きたいことがありますが、観光地の話を書き出すと止まらなくなってしまうので、この辺にしておきます。



続いてピサですが、ピサと言えばやはり「ピサの斜塔」です。
逆に言えば、ピサにはピサの斜塔以外に観光する場所はほとんどありません。

なので、ピサでの滞在は午前中だけで十分だと思います。
ピサの斜塔を実際に見た時、想像よりも傾いていて驚きました。
地盤が緩かったために傾いてしまったようですが、今は頂上にある鐘でバランスを取ったり、
石の厚みを変えたりして安定しているらしいです。

ピサの斜塔へ上ることができるのですが、チケットが20ユーロ(3200円)と高額で上るかどうか迷うと思います。
しかし、私は上ることをおすすめします。
実際にピサの斜塔に入ると斜め具合を体感することができます。
また、頂上まで登るとピサを一望することができ、バランスを取っている鐘を実際に見ることもできます。
事前にチケットを買うこともできますが、私は問題なく現地で買うことができました。



そして、ピサからフィレンツェに移動した私たちは一つ悔しい思いをしました。
それは「ヴィーナスの誕生」や「ダビデ像」などの美術作品を見られなかったことです。
というのも、ヨーロッパでは日曜日に美術館を開館する代わりに月曜日を休館日にすることが多いです。
そのことを私たちはすっかり忘れており、まんまと月曜日に行ってしまったのです。

しかし、フィレンツェには美術館以外にもサンジョヴァンニ洗礼堂やシニョーリア広場、
ヴェッキオ橋などたくさん見どころがあるので十分楽しむことができました。

特にシニョーリア広場には、レプリカではありますがダビデ像を含む多くの彫刻が並んでおり、
一つの美術館のようになっていて見応えがありました。

また、私たちが行った日に偶然、歴史的なフィレンツェ式のサッカー大会が行われており、
サンタクローチェ広場が大盛り上がりでした。

人だかりをかき分けて私も試合を観戦したのですが、ボールがないところでレスリングのような
ぶつかり合いがコート内でいくつも起こっていて、全くルールがつかめませんでした。
しかし、フィレンツェの歴史を垣間見ることができてとても面白かったです。



そして、バルセロナはさすがに遠いので飛行機で行きました。
バルセロナではサグラダファミリア、カサバトリョ、カサミラなどに行きました。

サグラダファミリアは予約必須で私たちは朝一番の会を予約しました。
朝一だと人が少なく美しいステンドグラスを堪能できるのでおすすめです。
サグラダファミリアのチケットも26ユーロ(4160円)と高く入るか迷うと思うのですが、
ステンドグラスの美しさが尋常ではないので入った方がいいと思います。

今まで見て来たステンドグラスには絵や模様が描かれていて、
それももちろん綺麗なのですが、サグラダファミリアのステンドグラスは絵や模様はなく、
建物内を一周囲むように赤色から青色にグラデーションになっているのが特徴です。

光が差し込むとさらに美しく、虹の中にいるような気分になります。
中に入ってよかったと心から思いますが、正直中に入るだけで26ユーロ(4160円)は高すぎる値段設定だと感じました。

それから、サグラダファミリアの外観なのですが、私は実際に見るまでは茶色一色の迫力ある建物だと思っていました。
しかし実際はメルヘンな色が多く使われており第一印象は「かわいい」でした。
想像と実物で、こんなにも印象が変化する建物は初めてで驚きました。

     

そして、お昼は夢であった本場パエリアを食べました。
エビ、ムール貝、アサリ、イカがたっぷり入っていて、久しぶりの海鮮+米料理というのも相まって、
美味しさに感動してしまいました。
注文したときに、作るのに20分かかるけど大丈夫?と聞かれ、注文が入ってからしっかり煮詰めてくれたので、
出来立てほやほや、熱々、海鮮汁しみしみのパエリアでとても幸せな気分になりました。

また、レモン汁を垂らすとサッパリとした味になって更においしかったです。



午後はグエル公園に行く予定でしたが、グエル公園に着いたらチケットが売り切れていました。
公園に入場制限なんかないだろうと考え、行ってみて入るかどうか決めようと考えていたら痛い目を見ました。

グエル公園の入り口には私たちと同じような人がたくさんいて、みんなSold outの文字に衝撃を受けていました。
もしバルセロナを訪れる予定でグエル公園に行きたいと考えている人は事前予約をした方がいいです。

リスボンはスペイン行くならポルトガルも行っとこうという軽いノリで決めたのですが、想像以上に素敵な街でした。
唯一残念だったのは天気です。

イタリア、スペインはピカピカに晴れていたのですが、リスボンだけ曇ってしまいました。
海に面している国なので晴れていたらもっと素敵だったのになと後悔が残ります。

気を取り直してリスボンでは、ジェローニモス修道院やベレンの塔、発見のモニュメントなどに行きました。
ジェローニモス修道院はハリーポッターに出てくるホグワーツの中庭に雰囲気が似ていたので、
ハリーポッターファンとしてはテンションが上がりました。

そして、発見のモニュメントにはポルトガル人の航海者や船に乗っていた騎士、宣教師などが彫刻されています。
その中には、インド航路を発見したヴァスコダガマや、初めて世界一周を成し遂げたマゼラン、
そして日本にキリスト教を伝えたフランシスコザビエルもいます。

それから、飲み物を買うためにリスボンのスーパーに入ったのですが、
スーパーの一角に鮮魚コーナーが当たり前のように設置されているのを見て、思わず写真を撮ってしまいました。

日本で魚が売られていることなんて当たり前ですが、ミュンヘンでは見ることはありません。
久しぶりに見る鮮魚コーナーに感動している自分は、心底日本人だなと感じました。

そして、リスボンでは本場のエッグタルトを食べました。
旅行前から友達にリスボンのエッグタルトは本当に美味しいから絶対食べてと言われていて、
期待値大で食べましたが余裕で期待値を超えてくる美味しさでした。

皮がパリッパリで卵が超濃厚で、異次元に美味しいスイーツでした。
お店で買うと温かい状態のエッグタルトが提供され、シナモンパウダーと粉砂糖が渡されます。
それをエッグタルトにかけて食べるのですが、シナモンとの相性が抜群すぎて、
食べ終わってしまうことに恐怖を感じるほどおいしいです。

私は二つ買って、もう一つはお昼ご飯の後のデザートとして食べたのですが、
冷えた状態でも抜群に美味しかったです。(リスボンの写真は下にあります)

まだまだ春休みは残っていて、次の旅行の予定もたくさんあるので楽しみで仕方がありません。
また、三月は来学期の準備が始まる月でもあるので、楽しみつつも気を引き締めていきたいと思います。

     

右から二番目の手を合わせている人物がザビエル

  

(Sさん)

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