地域貢献・国際交流「まち」が大学になる、大学が「まち」になる
留学生レポート
<短期協定派遣留学>
ハワイ大学マノア校
表現文化学科 成田 康一郎
ハワイ大学での授業が始まって一ヶ月が過ぎ、友達も増え生活リズムにも慣れてきました。しかし毎週出るリーディングの課題やレポートの提出など宿題の量がとても多くアメリカの大学に通っている厳しさを痛感します。しかし、この厳しい環境がきっと自分をより強くしてくれると確信もしています。また留学をすると決めたのも自分自身であり、たとえ難しい課題や困難に直面してもめげずに挑んで行こうと思って過ごしています。
学生生活を通じて文化の違いを感じることは多々ありますが中でも最もそれを感じるのが授業における学生たちの姿勢です。自分の大学の授業に対するイメージは学生がノートを取り教授の講義を聞くというものでした。しかし、ここでは学生が次々に自分の意見を主張し、時には自分で見つけてきた授業に関する資料をプレゼンしたりすることもあります。ただ、授業を聞く日本式の授業から、このアクティブな授業についていくには、相当の下調べや予習が必要になります。いまでも、夜中まで図書館で友達と次の日の授業準備をしています。(図書館は24時間開いていて勉強をする生徒でいつもいっぱいです。)この文化の違いに良い意味で刺激を受けています。自分も授業内で発言をしたいと感じるようになり、予習もはかどるようになりました。しかしまだ授業で発言をするのには時間がかかりそうです。この1年で自分の意見を主張し、ときには議論が出来るようになるまでに成長をしたいです。しっかりと、自分の意見を主張できるまで成長することは私の大きな目標でもあるのです。
大学の中では、さまざまなイベントが開かれます。音楽会や、シアターでの映画鑑賞会、中でもバスケットボールの試合は最も人気があり、声援する声で会場が唸るくらい歓声があがります。大学内の施設もとても充実しています。学生であればすべての施設を無料で使うことができます。留学は英語だけでなく様々なことを学べるとても貴重な経験だと思います。
上海大学
人間科学科 村上 瑞保
「留学」と聞くと構えてしまう人が多いと思いますが、実際さほど難しいことではありません。そこで、少しでも「留学してみたい」と考えている人に、さらに留学に興味を持っていただけるよう、私の上海ライフを紹介します。
中国と聞くと地味なイメージを持つ人が多いと思います。実際、私もそうでした。しかし、いざ留学してみると日本の生活より華やかな生活が待っています。
まず、一番の楽しみは世界中に友達が出来ること。アジア、中東はもちろん、ヨーロッパ、アフリカなど様々な国の人と交流出来ます。また、中国語以外の言語を覚えるチャンスでもあります。
授業は月曜日から金曜日まで、一日平均4時間行われ、授業内は中国語だけで進められます。レベル別に分かれている為、無理なく学習を始められます。実際、私はリスニングが全くできませんが、自分のレベルにあったクラスで2か月勉強し、今では聞き取れるようになりました。
夜は月に数回、留学生のパーティがあります。音楽を流し、お酒を飲みながらみんなで踊って楽しみます。この、留学生コミュニティが留学生活を100倍楽しくしてくれます。
私自身、留学がここまで素敵なものだとは思いませんでした。ただ単語を覚え、文法を勉強するより、毎日使うことで少しずつ中国語らしくなります。私は今、中国語というtoolを使ってコミュニケーションを取れる楽しさを日々感じています。自国を離れた生活、言語が通じないことへの不安、食べ物、生活習慣、日々の学習など、不安は絶えないかもしれません。しかし、それも最初の数日だけです。それを過ぎれば、上海ライフを楽しんでいる自分に出会えます。
少しでも留学に興味があるなら、是非チャレンジしてみてください。日本にいるだけでは味わえない別の楽しさがきっと見つかりますよ。
北京大学
人間科学科 小林 怜香
哲学系の張先生のご厚意で哲学系の留学生貴州旅行に参加させてもらった。貴州は少数民族が多く住んでいることで知られる。中国で最も貧しい省である。
旅行に参加したのは15人ほどですべて韓国の方だった。本科生は2人のみで、あとは院生と博士課程。みんなとても優しく、韓国語を教えてもらったりと、中国はもちろんのこと、韓国の文化も学ぶことができたように思う。
この旅行で、観光地の景色というよりも、そこにいる人々の姿が目にとまった。とりわけ子どもの姿には胸をうたれることが何度もあった。今回旅行した観光地では子どもや老人がお土産を売っていることが多かった。ある観光地では雨の中傘も差さずにすわりこんで、手作りのお土産を売っている子がいたり、傘を差して岩の上にノートをひろげて宿題をしている子もいた。また高速道路を走っていると、道路の端を歩く人々の姿を何度か見かけた。カゴを背負って民族衣装を着た老人や、何人かの子どもを引き連れて歩く家族の姿が印象に残っている。
私にとって衝撃的なことがひとつ起きた。黄果樹瀑布(滝)という観光地で、お土産を売っていた8歳くらいの男の子に出会った。カゴのなかにお土産をつめて、入り口の前で売ろうとしている。観光客に積極的に話しかけて、買わない?と話しかけるが、あまり成功していないようだった。いかんせん同じようなことをしている人が何人もいる上、しつこくされるほど購買意欲が失せるものである。その男の子は私たちのところへも売りに来た。いらないと断るが彼は諦めない。見かねたガイドが諦めなさいと諭すが、彼はやっぱり諦めない。そのときその男の子は「朝からずっとここで売ってるんだよ。ひとつくらい買ってよ。(観光客にしたら)大した金額じゃないじゃないか」こんな感じの言葉を言った。この言葉が、とてもショックだった。
旅行というのは、なにか見たい観光地があっていくものかもしれない。たとえば大きな滝があって、その滝をとった写真を見てそこに行きたいと思う。実際に言ってみるとその滝の周りにはたくさんの光景が広がっている。その光景こそが、自分では予想していなかったもので、だからこそ心に残るのだと思った。
限られた留学生活で、できるだけたくさんのものを見たいと思う。そして、自分のことをいろんなことを考えたい。
ミュンヘン大学
文学部人文学科 中山 真優子
<生活環境>
6月、長い雨もやっと止みすっかり夏になりました。日差しも強く気持ちの良い日が続いています。
さて、7月21日の帰国を控えて色々と手続きや準備を行う時期になりました。帰国に際して絶対に必要な手続きは、(1)住民登録解除(2)銀行口座の閉設(3)学生寮の退去手続きです。その他、大きな洋服や溶けてしまうかもしれないお土産なども、空輸便で日本に送りました(10㌔で60€)。手続きの資料などは、役所や問い合わせで貰うことが出来ました。去年の9月に行った手続きに比べると、スムーズに行うことが出来ました。
<学習環境>
大学の講義やドイツ語の授業も、難しくまだ全てを完璧に理解することは出来ません。しかし、周りの学生と話しながら参加できることがとても面白いと改めて感じます。
また、留学期間中に書き進めていました卒業論文も6月中に星川先生に無事提出することが出来ました。これで、1つ心配事が減りました!さらに、留学中に直接メールを出した企業の書類審査を先日通過しました。7月に既に選考が始まっていますが、交渉の結果帰国後の22日以降に面接をしてくれるとのことです。
日本に帰れば、就職活動の他、9月のゲーテドイツ語試験・11月のドイツ語検定と資格試験が待っています。出来る準備を出来るところまで行い万全の状態で挑みたいと思います。
<生活全般>
トーマスとは変わらずタンデムを続けています。ただ、最近は天気が良好なのでカフェでのタンデムの後、EnglichergartenやIsar川を1時間ほど散歩したり、美味しいレストランを探したりしています。
また、先日は友人の招待でミュンヘンのコーラス部の親睦会に参加しました。ドイツ人はもちろん様々な国の年配の方が多くとても興味深いお話を聴くことが出来ました。
さらに、7月は最後の月ということで、私の家で日本食パーティを開いたり、トーマスのお母さんにドイツ料理を習いに行ったり、最後に悔いを残さぬように楽しみたいと思います。
東国大学校
表現学部表現文化学科 田口 真衣
10月末に中間試験が行われたが、終わってあまり経たずに授業では期末試験の話がされた。語学堂のグループ発表及び期末試験は11月末から12月初旬に行われる。
学科の期末試験は12月の中旬に行われるが、授業によっては提出課題や発表があるために早めに話がされた。期末試験に私が受けている学科の授業は、韓日言語コミュニケーション、編集、の2つに加え、中間試験がなかったプロダクションデザインを含めた3科目だ。韓日言語コミュニケーションの試験は、中間試験同様、教科書の本文や文法、漢字から出題される。
編集の期末試験は中間試験と同じく、授業最終日に学生が相対評価をするというもの。そのため一週間前に作品を提出しなければいけないのだか、今回は自分で映像を撮ることから行わなければいけない。10カット以内で起承転結があることが条件だ。一緒に学科の授業を受けている友人がいないため、私は語学堂のクラスメートで演技の経験がある友人に出演を依頼した。
プロダクションデザインの期末試験は中間試験を行わなかった分、発表と試験の2つが行われる。そのため授業で使っている教科書の内容を理解して試験を受けなければいけない。私は教科書を読みながら分からない単語を調べて理解する方法をとっている。語学堂で勉強した単語や文法が頭にあるため思ったよりも教科書が読めることで勉強の成果を少し感じることができた。発表ではパワーポイントを制作しなければいけない。映画を見て演出的要素(ミジャンセン)を20個探し、分析するというものだ。学科の授業で発表することは初めてであるため、どのように行えば良いか教授に質問をしたら、授業の学生代表を紹介され、その学生が授業を受けている文化館には学生会と映像を鑑賞できる試写室があるということや、分析するためには何に目を向けたら良いのか、基本的なことまで丁寧に教えてくれた。
サークル活動のイベントデーで外国人と韓国人がグループとなり、古宮や、お金と引き換えたコインで自分だけのお弁当が作れる市場に行った。ちょうど土曜日であったため、古宮の付近はデモ対策で多くの警察官がいた。サークル活動はお昼すぎには終え、友人と夕方くらいに帰ったため、デモの現場に遭遇することはなかった。寮にあるテレビでデモの様子を見るが、本当にたくさんの人が集まっており、イベント化しているように見える。週末は極力外出を控えるようにしている。
11月は期末試験の準備をしながらも、ランタン祭りという期間限定の催しを友人と一緒に見に行ったり、友人の誕生日を一緒にお祝いしたり、語学堂でクラスメートに自分の誕生日を祝ってもらった。
<短期協定受入留学>
留学生活を終えて
東西大学 金・ナヒョン
成田空港に足を踏み出したのが昨日のようなのに早くも約1年という時間が経った。1年といえば物凄く長いように感じてしまうかもしれないが、そうでもない。本当に矢のごとく過ぎ去ってしまうのだ。期待と不安を同時に抱えながら、自分の人生で初の長期間の自炊が始まった。
日本自体は初めて訪ねるのではなかったが留学生という責任重大な立場として訪ねるとなると肩は重くなってしまった。そのうえ自分はこの留学生活の中で決心したこともあったため、ますます圧迫感を感じていた。
まず最初にこの1年の大きな目標の一つは本を読むスピードを上げることだった。地味に見えるかもしれないが日本語でできてる本を日本人なじみのスピードで読むということはそれだけの速度で文字を目にすることが出来るということだと思ったからだ。
もう一つは会話だ。本場でないとどうしても学びえることの難しいアクセントや細かいイントネーションなど、様々な自分の不足なところを見つけ、よりネーティブスピーカーに近付きたいと。
この二つを第一の目標とし、日本へ来たのだが当たり前にも勉強だけに集中できるのではなく色んな面にも気を使わないといけなかった。特に生活だ。初めての自炊であるため、理論的には知ってることでも実際となるといろいろと迷ってしまうことも多かった。今振り返ってみれば楽しい思い出だ。
普通の生活以外にも色んな経験をしてきた。春の研修団の皆と共に訪ねた東京国立博物館や鎌倉、歌舞伎の公演など目で見て感じる日本の文化で心が躍った。もちろん韓国でも日本の歴史の資料や文化を学ぶことはできたが、さすがに本島で体験するのとは差が出来てしまうのだ。それ故日本での様々な体験は印象深く自分の中に残っている。
学校の外ではアルバイトを経験した。恥ずかしながら日本でのバイトは自分の人生に置いて初のバイトであった。もちろんドタバタすることも多く、とても忙しいお店であっていろいろと大変だったが自分の人生の初のアルバイトがそこであってよかったと、今は思っている。社会生活への経験はもちろん、たくさんの国籍を持った方々との出会いで自分の思考の幅が広くなったのではないかと思う。
外にもここに述べ切れないほどのたくさんの経験を積み重ねた。1年もの時間の間、良い経験もあれば後悔したこともたくさんある。最初日本に来るとき決めていた目標がどれだけ達しているか自分では判断がつかない。だか回りからの優しいお言葉で前よりは成長しているのではないかと思う。まだまだ達成したいことが山ほど残っているが日本での生活は後間もないくらいしか残っていないのがとても残念である。しかしこの日本での生活を、学び得たことをこれからの自分の人生にで生かすことが出来たら幸いであろう。自分が此処で得たものは決して単なる暇つぶしとか無駄なものでなく、とても価値のある貴重なものだったといつか誰かに言ってあげたい。
日本で学んだこと
東西大学校 ジョ ユリム
飛行機に乗って日本に行くことに心が浮ついて本当に私が行くのかという疑問を持ったのが昨日ようなのに覚えているのに 今、レポートを書いている時点で、もう1年が過ぎたという実感がします。
私は今でも交換学生として来られたのは運が良かったと思います。独学をしていた私が大学に入ってから2年間学び、こうして交換学生に来たことができた今を考えてみると不思議な感じです。しかし、このような機会を掴めたのだから、元を取ろうという気持ちで日本語能力の向上と日本にいたから感じることができる異文化の体験をしたいと思いました。
そして、日本で過ごした1年間は忘れない体験と思い出をもらいました。
最初はやはり春学期に行った東京国立博物館、歌舞伎など、はっきりと記憶に残っています。 日本の歴史を目でも楽しむことができた東京国立博物館と楽器の演奏に耳も楽しみながら躍動感あふれる演出を見せてくれる日本伝統文化歌舞伎。忘れられない思い出であり、いまだそのときもらったパンフレットを大切に保管中です。内容がわかりやすいなら他の作品も見たいです。
そして特に夏休みには忙しいながらも楽しいことばかりだと思います。
まずは 日本に来てアルバイトをしたことでした。韓国でもしたことがなかったのに、日本に来たからお金も稼いで簡単に日本の社会体験もできるという理由で、始めたのが今はとてもいい経験を積んでくれたと思います。仕事を学びながら言葉も学ぶことができるし、一緒に仕事をしている仲間も日本人だけでなくいろいろな国の人もいたので、話を交わし、親しくなりながら日本だけでなく、他の異文化も間接的に接することができた貴重な経験中一つだと思います。
次は温泉や京都に遊びに行くなど楽しい時間を過ごしました。
温泉は本当に良かったとしか説明できないです。日本に来て初めて温泉に行ってみましたが、温泉に入ると、なかった疲労も生じてなくなっていく感じで、食事もコースで、朝はビュッフェで、豪華な生活をする感じでした。 帰国する前にもう一度行ってみようかと思います。
京都は一昨日遠隔授業で画面を通じて韓・日・中、3国が一つの討論テーマを決めて討論をする授業で夏休みや冬休みに回りながらもっと深い交流のために日本または中国に行くプログラムがあって、その時、京都にある立命館大学で友達になった タカラさんを会うために遊びに行きました。
会うのは久しぶりだったので、おしゃべりをしてご飯も食べながら楽しい時間を過ごしました。
秋学期は新たな経験とチャレンジをしてみた学期だと思います。やっぱり日本にあるからこそ可能だと考える日本家庭を訪問する ホームビジットです。始めは自分の自己紹介で、 将来とか日常生活など会話をします。日本人のほとんどは水泳ができるという新たな事実を分かりました。韓国は本には載っているが学んでいると聞いても理論だけで、些細なことですが、韓国と日本の教育過程が違うということを改めて感じられました。そして韓国もしてほしい気持ちになりました。 それ以外にも簡単な料理だといいながら待遇もしてくれるし、浴衣も着てみて楽しくて有益な時間だったとしかいえない時間でした。しかし、少し残念だったのはもっと話をしなかった点です。訪れた家庭には4歳の男の子がいましたが、子供が好きで、遊びながら話しをするのには時間がとても足りなくて、話をしたい、もっといたいという残念な気持ちが生じるのはやむを得なかったと思います。こんなふうに日本の家庭を接することができるのは容易に経験できない機会だと思います。
そして、春学期は留学生対象とする授業だけ聞いたが、今学期は日本学生徒を聴く一般授業を受講しました。講義その一つ一つが韓国で学ばなかった知識と自分の足りない点を認識してくれるなどたまに難しいこともありましたが、やりがいがあるし、この授業を聞いてよかったと感じています。
他にも授業を通じて日本文化に習ったこと、韓国より発表を多くする授業形式で人の前で発表するのを恐れた私が、私もできるという自信感を持つようになりました。
1年間という時間がいつの間に過ぎってしまった感じでしたが、短いが、長い時間を過ごした日本では、韓国なら感じられない体験と記憶に残る思い出で、私をもっと成長させてくれたと思います。