地域貢献・国際交流

深める地域との絆、広がる国際交流

協定留学生ブログ 上海大学(中国)から

留学生活4か月を終えて

 

 留学に来て早くも4カ月が過ぎました。学習の面での変化で気づいたことは、辞書を引く際ピンインで検索することが増えたということです。これまでは電子辞書の手書き機能を使うことがほとんどだったのですが、12月頃からピンイン検索を使用することが多くなってきました。読めない漢字でも、「こんな感じかな」と予想して調べてみると実際に合っていることが増えたので、やっとこちらの漢字の読みに慣れてきたのだと思います。

 

中国の街は、1/1からのお正月の際も普段の様子とあまり変わりませんでした。年越しのカウントダウンも盛り上がっているのは留学生たちだけで、遠くの方で花火が多少聞こえたぐらいでした。中国の正月は旧正月だと知ってはいましたが、なんだか少し物足りない気持ちになりました。

13日の朝には友人と七宝(チーバオ)という水路の通った老街に行きました。

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夜に行ったのでイルミネーションがとても綺麗でした。ここは食べ物のお店がほとんどなので、食べ歩きをしながら街を見て回りました。ゆでたお団子や、羊の肉の串焼きや小籠包などどれもおいしかったです。綺麗なポストカードをたくさん売っているカフェもあったので、そこで何枚かポストカードを買って帰りました。

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中国では、カップルのイチャイチャ度合いが日本とは比べ物になりません。電車に乗れば必ず一組はカップルが見つめ合っています。人前でキスなんて当たり前です。学校の芝生でお姫様だっこのカップルがクルクル楽しそうに回っていたときはさすがに驚きました。ノンフィクションでそんな光景を目の当たりにするとは思ってもみませんでした。欧米系ならカップルのイチャイチャもまあ普通だろうと思うのですが、留学に来る前は中国人のカップルも日本人のように人前では控えめにしているのだろうと思っていたので、この状態を見たときは衝撃的でした。

 

これまでずっと仲良くしてもらっていた中京大の子たちの帰国の朝、中京の生徒を迎えに来るバスが来ていたのですが、席にも余裕があったので一緒にバスに乗り込み飛行場まで見送りに行きました。飛行場でこれまで内緒で準備していた手紙や写真も渡しました。私たち見送り組は搭乗ゲートには入れません。そのとき一番強く「もうここからはみんなと一緒じゃないんだ」という実感をもった気がします。この4ヶ月間、中京大の子3人といつも行動を共にしていました。いつも4人でいたのに、ここからは私一人だけが一緒にいくことができません。ゲート前では見送る側と見送られる側、共にみんなで泣いていたのでゲートに立っている警備のおじさんに笑われました。この日からは特に仲良くしていた友人もいなくなってしまいましたし、学校もないのでついぼーっとしてしまうことが多くなりました。この日からは日本人と中国人のハーフの女の子と行動を共にすることが多くなりました。中国人の友人に相互学習をお願いしようと連絡もしてみたのですが、もうすぐ春節(旧正月)なので実家に帰ってしまうそうでそれも叶いませんでした。

 

 

旧正月においての大みそかに当る日は、友人と2人で、夕飯を食べるため、頻繁に訪れるサイゼリアに行きました。中に入ると「今日はもう閉店だよー」「また明日ー!」と言われました。大みそかのため、この日は早めに店を閉め店員さんたちが忘年会をしていたようです。あきらめて帰ろうとすると、「待ってー!こっちに来て座りなよー」と言われました。良く通う店だったので、顔を覚えてくれていた店員さんが誘ってくれました。こうして、サイゼリアの忘年会に急きょ参加が決定しました。机には料理が並んでいたのですが、すべて中国の家庭料理でした。そのごはんも分けてもらえました。店員さん達は、知り合いに電話をかけてはスタッフ全員で声を合わせて「新年快ー!(あけましておめでとう!)」を言い、「聞こえたー?」というようなやりとりをずっとしていました。わたしたちもその「新年快ー!」に混ざりました。「君たちも日本の家族に電話しなよ!」と言われたのですが、私の携帯電話は国際通話が出来るような手続きをしていないので残念ながらできませんでした。

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その後学校に戻ると、上海大の私の住む方とはまた別の寮の敷地内で花火が上げられていました。同時に爆竹も鳴っていました。中国の花火は日本では一般人が上げられないような大きさの花火なのでとても見ごたえがあります。あまりの音の大きさに、上げている最中は怖くて近づくことはできませんでした。この花火は段ボールの箱に火薬の筒がたくさん並んでいるといった仕組みになっています。この日は年越しのため、夜中まで花火が鳴り続けました。深夜はだいぶ落ち着いていたのですが、朝5時にまた近所の大きな爆竹の音で目が覚めました。さすがに早朝はやめてほしいです。それから毎日のように昼夜問わず花火と爆竹が続きます。最も激しいのは年越しと、三が日の終わる25日の夜です。25日は友人のマンションに友人の女の子と泊まりに行っていたのですが、そのマンションの部屋が6階にあるため花火がすぐ目の前で弾けます。こんな経験は日本ではまず出来ない事だと思います。どうやら、0:00丁度、1:00丁度、というように1時間おきに上げては落ち着き、また上げてを繰り返しているようでした。その日も深夜まで花火は続きました。三が日が過ぎても花火、爆竹は止むことはありません。学校の近所のお店で食事をしていると、誰かが急にその店の目の前で打ち上げ花火を始めました。段ボール型ほど大きなものではありませんでしたが、それでも店の入り口のガラス戸が爆発音の衝撃で今にも割れそうで怖かったです。

 

 友人の中国人の親戚家族と一緒に豫園で行われている「灯会(ランタンフェスティバル)」に行ってきました。夜の豫園は初めて行ったのですが、昼とはまた違った幻想的な雰囲気で、龍や孫悟空など様々な形をしたランタンもとても綺麗でした。その日は雨が降っていたので多少人では少なかったようですが、それでもかなりの人ごみでした。頭上にたくさんの提灯が並んでいる通りでは、叔母さんが「あそこにはなぞなぞが書いてあるのよ」と教えてくれました。「耳が長い、野菜が好き、しっぽが短い」といった具合で一つ一つの提灯に動物や文字を連想させるキーワードが書いてあるのです。自分たちだけで来ていたらきっと気付かずに通り過ぎていたと思うので、現地の人と来るからこそ得られる知識を知ることができて楽しかったです。また今年は辰年のため、「灯会」のテーマも「龍」でした。

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