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カウンセリング研究所

【50周年記念】平成25年度 地域精神保健研修会(今年度は終了しました)

 

連続講座テーマ「心理臨床の原点とこれから」

 

大正大学カウンセリング研究所は1963年、時代に先駆けて,大学付属研究所として発足し,その後,地域に開かれた臨床・教育・研究の場として発展してきました。50周年となる今年は,その歩みをふり返りつつ,今後の方向性を考えていく年にしたいと考えています。 そして,50年前は日本の心理臨床の世界も草創期でした。そこで日本の心理臨床領域での原点に立ち戻り、そこから学びつつ,今後の展望を考えていく連続講座を企画しました。1960年代の日本は,戦後の復興から,アメリカに学び高度成長経済が始まろうとする新しい時代でした。
 今回,講師としてお招きする3人の先生方,村山正治先生・平木典子先生・村瀬嘉代子先生は,その時代にパイオニアとして臨床心理学の仕事を始められました。50年前,1963年,村山先生は,京都大学大学院修了後、京都市教育委員会カウンセリングセンターでカウンセラーとしての仕事を始められました。平木先生は,ミネソタ大学大学院に留学し、教育心理学を学んでおられました。村瀬先生は,家庭裁判所調査官としての経験を経た上で,カリフォルニア大学大学院に留学され,帰国された年です。
 その後,先生方は,その時々の時代に応じて常に新しく必要な活動を展開しながら,日本の心理臨床を牽引してこられました。
 そのような先生方から,心理臨床の原点と新しい状況に応じる力を学ぶことで,大正大学カウンセリング研究所の今後の方向性を検討する機会になるとともに,参加者の皆さんがそれぞれ,心理的援助のこれからの展望を得る機会になることを期待しています。
 

 

■ 第1回 「「福岡人間関係研究会・あるパーソン・センタードコミュニテイの創設・展開・活動から学んできたこと ― 21世紀における人間・組織・リーダー・コミュニケションのあり方に示唆するものー」

 

日時:平成25年5月25日(土)14:00~16:00・・・好評につき終了いたしました。

講師:村山 正治 先生(東亜大学大学院、関西大学院客員教授、21世紀研究所主宰、九州大学名誉教授) 

私の心理療法の原点はロジャースとジェンドリンにある。エンカウンターグループと大学紛争体験最中の、1968年に福岡人間関係研究会は誕生した。以後50年、仲間とともに、既存の組織・所属・職業・居住地域を超えて人間的につながるネットワークが形成され、それぞれが、自分を創ったプロセスがあり。現在も活動している。21世紀は私の時代・多様性・多文化共生・地方の時代・国際化の時代である。体験から示唆されることをお話したい。

 

■ 第2回 「心理療法におけるライフ・キャリア開発という視点」

 

日時:平成25年7月20日(土)14:00~16:00・・・好評につき、終了いたしました。

講師:平木 典子 先生(統合的心理療法研究所所長)

 私の心理臨床の原点は、「人は誰でも自己にふさわしい物語とキャリアを生きる権利がある。その実現を支援することがカウンセリングであり、教育である」という師ウイリアムソン博士の教えです。キャリアとは職業ではなく、ライフ・キャリアとしての日常であり、生き方です。今回は、心的外傷体験の癒し、潜在能力の発達促進、ライフ・キャリアの発見と実現の3点から心理臨床をふり返り、今後を展望したいと思います。

 

■ 第3回「心理臨床の本質とこれから ―専門性と人間性、そして社会性―」

 

日時:平成25年10月26日(土)14:00~16:00・・・好評につき、終了いたしました

講師:村瀨嘉代子(北翔大学・大正大学)

心理臨床の営みには二律背反状況がつきまとう。心理的問題や障害は原因や態様から類型化されて捉えられるが、苦しむその人にとっては、まさしくその人独自の苦しみであり、その人、その状況に即応した個別的支援が望まれる。一方、社会の現実原則として、アカウンタビリティやエビデンスが求められる。チームワークや連携も必須である。こうした課題にいかに応え、心理臨床の質を向上させていくかを御一緒に考えたい。

 

 

場所:本学巣鴨校舎

  • 教室は当日校門入り口守衛所脇に提示いたします。

参加費(各回):一般2,000円、学生1,000円

  • 郵便振替にて申し受けます。

定員:100名程度

 

 
  • 講師紹介

村山正治先生(東亜大学大学院、関西大学院客員教授、21世紀研究所主宰、九州大学名誉教授)

京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。九州大学大学院教育学研究科教授、学部長、研究科長を歴任、現職へ。主な著書『ロジャーズをめぐってー臨床を生きる発想と方法』、『学校臨床のヒントーSCのための73のキーワード』(金剛出版)、『新しい事例検討法PCAGIP入門:パーソン・センタード・アプローチの視点から』(創元社)他多数ある。

 

平木 典子 先生(統合的心理療法研究所所長)

ミネソタ大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。日本女子大学教授、跡見学園女子大学教授を経て、現在は統合的心理療法研究所(IPI)所長。主な著書に、『自己カウンセリングとアサーションのすすめ』(金子書房、2000年)、『改訂版 アサーショントレーニング―さわやかな<自己表現>のために』(日本・精神技術研究所・金子書房、2009年)、『統合的介入法』(東京大学出版会、2010年)『心理臨床スーパービジョン』(金剛出版、2012年)他多数ある。

 

村瀬 嘉代子先生(北翔大学・大正大学)

北翔大学大学院教授、大正大学名誉(客員)教授。文学博士。日本臨床心理士会会長。奈良女子大学心理学科卒。家庭裁判所調査官(在職中、カリフォルニア大学大学院留学)、大正大学講師、同学教授を経、2008年より現職。現在まで、司法・矯正、医療、福祉、学校臨床、教育・研究と、さまざまな領域で実践と研究を行ってきた。特定の学派に偏らず、すべての生活事象を臨床実践場面で活用。『統合的心理療法の考え方』(金剛出版、2003) 『聴覚障害者への統合的アプローチ』(日本評論社、2005)『心理療法と生活事象』(金剛出版、2008年) 『新訂増補 子どもと大人の心の架け橋』(金剛出版、2010)



<申し込み方法>

①以下の郵便振替口座番号に参加費を振り込んでください。
 

郵便振替口座番号:00100-6-391431

郵便振替加入者名:大正大学カウンセリング研究所研修委員会
 

参加費(講座1回ごと):一般2,000円 学生1,000円


振替用紙通信欄には下記のように、お名前、ふりがな、申込み区分(一般・学生(大学名・学籍番号))、ご住所・ご連絡先の他、「連続講座参加・第○回参加」必ず参加される回(複数記載可能です)をご記載ください。 以下の注意事項を必ず守ってください。

 

<振替用紙を使わずにご自身の口座から直接振込みされる場合>

必ず通信文に「連続講座、第○回参加」と入力してください。明記されていない場合は正しく処理されないのでご注意ください。

 

② 申し込みは郵便振替による振込みをもって完了となります。

 

③ 研修会当日に郵便振替の半券をご持参ください。

 

*参加者の方々のご都合によるキャンセルの場合の返金は出来ません。

*申し込みは研修会の1週間前に締め切りとなります。ただし締め切り日前であっても、定員に達した場合は、申込の受付を終了させていただきます。

事前に必ずホームページで申し込み状況をご確認の上、お申込みください。ホームページがご覧になれない方は当研究所までお電話かFAXでご確認ください。

  *手話通訳が必要な方は、各研修会の10日前までに担当までご連絡ください。

 

 

問い合わせ先:大正大学カウンセリング研究所

担当 日笠、森岡、亀田、西牧

TEL. 03-5394-3035 FAX. 03-5394-3041

 

 

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