図書館・研究所知と情報の集約
ラーニングコモンズのブログ
ラーニングコモンズ図書紹介
いつもラーニングコモンズのブログをお読みいただいてありがとうございます!
ふだんはコンシェルジュの岩下からみなさまへ情報を発信している当ブログですが、今回は趣向を変えて別のスタッフから情報をお届けしようと思います。
それでは小幡さん、お願いしまーす!
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はじめまして、こんにちは。
図書の紹介を担当する小幡と申します。
私からは、ラーニングコモンズにある学習関連のオススメ図書を、皆さんにご紹介させていただきます(◡‿◡*)
12月には、学部4年生の卒業論文&大学院修士課程の修士論文の提出日がありますね。
また、そろそろ個々の授業でも、レポート課題が出されている頃でしょうか。
もう作成を終えて清々しく毎日を過ごしている方、
カタカタカタ・・・・・とキーボードを死に物狂いで打っている方、
はたまた、どのように書いていいのかわからず頭を抱えている方も ・・・?
!!(;´□`) 悩んでいる方は、早めに指導教授に相談してくださいね
レポートや論文作成に苦しむ前に!
初回である本日、ご紹介する図書はこちらですρ(^▽^*)
『レポート・論文の書き方 上級』 改訂版
櫻井雅夫
慶應義塾大学出版会,2003年10月
「いきなり上級?!!! (゚ロ゚)」
と思われる方もいらっしゃいますよね。
レポート・論文作成の時期ということで、今回はすぐ実践に役立つ図書をご紹介しようと思います。
図書館が開催しているレポート・論文ガイダンスにおいて、学生からの質問で多く寄せられるのが「引用」についてです。
「引用する時の書き方がわからない」、「引用した資料の一覧はどう書くの?」、「なぜ引用が必要なの?」、「そもそも引用って?」など内容はさまざま。
引用について詳しい説明が書かれた参考書は、ラーニングコモンズにもたくさんあります。
それはまた後日紹介させていただきますね。
皆さんがレポートや論文を書く際、自分の主張に援用するために、他者が書いた論文や図書を引用したり、参考にしたりしますよね。
また、その引用・参考にした論文や図書は、必ず引用・参考文献として自分のレポート・論文に明示しなければなりません。(「出典」といいます)
引用の方法、書き方などについては、「細かいルールまでは知らないなぁ・・・。」という方が多いのではないでしょうか?(゚ー゚)
本書には、「引用文献の標記方式」として、本文中の引用箇所の書き方や、章末(章の最後)または末尾(論文の最後)の引用・参考文献リストの書き方について詳しく書かれています。
↓一例を紹介します↓
青字は、引用する際に必ず書かなければならない部分です。
(本文中)
論文の論理性について、櫻井は「学術論文の特質は、なによりもその論理性にある。論理を貫くことはなかなか難しいことではあるが、感情・情緒に大きく左右された結果としての書き物は学術論文になりえない。」と述べている。(櫻井 2003,8頁)
(引用文献リスト)
櫻井雅夫.『レポート・論文の書き方 上級』改訂版.慶應義塾大学出版会,2003年,260頁
上記は、本書にあった引用文献の標記方式の一例です。
これはとてもシンプルな例ですが、他にも共著の場合、翻訳者がいる場合、インターネット資料の場合、政府刊行物の場合、二次資料の場合など、さまざまな資料の標記方式が載っています。
ここまで多くの具体例を挙げて説明している図書は、数少ないと思います!d(゚ο゚ )o
本書では、「論文の性格」、「論文作成の準備」、「資料の収集」などの基本的な内容に加えて、「注の位置」、「最低限必要な専門語」 、そして先ほど紹介した「引用文献の標記方式」などの記載もあり、本格的な学術論文を書く方にもオススメです!
大学院生になったらとんでもない数の論文を読むことになるかと思いますが、その一方で論文に関する基礎知識を誰かに教えてもらう機会はなかなかありません。
本書のような資料を活用して、たくさんの論文を読破してくださいね。
『レポート・論文の書き方 上級』 はラーニングコモンズと大正大学附属図書館で貸出可能です。
この本を図書館で借りる場合は、【請求番号:816.0/SM-R】、【資料ID:10+0153337】から検索してください。
図書館の3階に配架してありますので、すぐに閲覧することができます。
学部生でレポート・論文作成に悩んでいる方は、ぜひ一度本書を手に取ってみてくださいね。
また、全体を通して内容レベルが高いので、大学院生や大学院進学を志望している方にも参考にしていただきたい一冊です。
今後もラーニングコモンズにあるオススメ図書をたくさん紹介していきますので、お楽しみに!(^▽^)ノ