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ラーニングコモンズのブログ
【開催レポート】第7回知的書評合戦ビブリオバトル~第1ゲーム~
みなさんこんにちは!コンシェルジュの岩下です。
夏休み前日の7/24(水)に、第7回知的書評合戦ビブリオバトルを開催しました。テーマは「友達にすすめたい本」です。
今回のゲームには最終的に11人もの人が参加してくださいました。そのため、2ゲームに分けて開催しました。
それでは、まずは第1ゲームの様子をご覧ください。
▲第1ゲームはこの5名で戦います!
まず最初に登場したバトラーは、教学支援部の帆足課長です。紹介する本は『ディズニ-ありがとうの神様が教えてくれたこと』。この本では、ディズニーランドを舞台にした「ありがとう」をめぐる3つの物語を紹介しているそうです。中には2011年3月11日のディズニーランドを描いたエピソードも収録されているとのこと。帆足課長は、読んで笑顔になれるこの本を友達に進めたいと思ったのだそうです。質疑応答で「小中学生の友達にはこの本をどうすすめる?」と問われた帆足課長は「楽しいことを演出するためには努力が必要だということが分かる本、としてすすめたい」と回答してくださいました。
二番目のバトラーは、「全職員に向けて喋るよりも緊張するね」と言いつつ登場した教育人間学科の山本教授です。紹介する本は『どくとるマンボウ航海記』。山本教授は、まず最初に「みなさん、これから5分間目を閉じていてください」と言いました。全員が目を閉じると、山本教授は港の名前を挙げ始めます。館山・沖縄・ボルネオ・シンガポール・・・・・・。これらは、著者の北杜夫さんが実際にめぐった港の名前なのだそうです。その場に居合わせた人たちは、思いがけず航海へ連れ出していただいた形となりました。なお山本教授は、この本の魅力を「著者自身が言っているように、『くだらないこと』を平気で書いているところ」だと紹介してくださいました。
三番目に登場したバトラーはひろさんです。紹介する本は、実際に友人にすすめたことがあるという『プライド』。オペラ歌手を目指す女性同士の戦いを描いた漫画だそうです。史緒は高いプライドを、萌は豊かな感情を武器に舞台に立ちますが、何かと反発しあいます。しかし、ひとたび一緒に歌えば二人の息はぴったり!恋や友情をめぐって何かとぶつかりあう二人の行く末は?ひろさん曰く「最後は号泣しますよ!」とのこと。ひろさんのお気に入りのセリフは、物語の冒頭で萌が言った「プライドなど役に立たないものは捨てました」。ひろさんは、このセリフを情感たっぷりに披露してくださいました。拍手!
四番目に登場したバトラーはタカムーさん。紹介する本は『ヘタリア Axis Powers』です。この本は、国家を擬人化(本来人間ではないものを人間のように表現すること)した歴史四コマギャグ漫画だそうです。地理や歴史が視覚的に理解できるため、タカムーさんは、この本を地理が苦手な友人にすすめたことがあるそうです。また、タカムーさん自身も、この読んだことで赤点ギリギリ?!の歴史の点数を大幅アップすることに成功したそう。なお、タイトルの「ヘタリア」とは、「ヘタレ」の「イタリア」が由来なんだとか。この漫画の中では日本も擬人化されているとのことで、ギャラリーの興味をかきたてていました。
第1ゲームの最後に登場したのは、なかじまさんです。紹介するのは『陽だまりの彼女』。「女子が男子に読んで欲しい恋愛小説」というキャッチフレーズに惹かれて手に取ったそうですが、読み終えた後で「これは男子が男子にすすめたい本でもあるな」と思ったそうです。なかじまさんは、実際に人と接する時にこの本の中に登場したやり取りを参考にしているということを、クールな口調で紹介してくださいました。その後、質疑応答で「彼女は陽だまりがないときはどうするの?」と聞かれたなかじまさんは、「そういう時は、自分で陽だまりを作ればいいと思います」と答えてくれました。さすが、回答までクールです。
第1ゲームでは、以上の5作品が紹介されました。そして投票の結果、チャンプ本に輝いたのは・・・・・・タカムーさんが紹介した『ヘタリア Axis Powers』に決定しました~!おめでとうございます。
▲タカムーさんとヘタリア