図書館・研究所知と情報の集約
ラーニングコモンズのブログ
【開催レポート】第7回知的書評合戦ビブリオバトル~第2ゲーム~
(諸事情で一部発表順が入れ替わっています)
第2ゲームの最初に登場したバトラーは図書館職員の高橋さんです。紹介する本は『金哲彦のランニング・メソッド – 羽が生えたように動きが軽くなる!』。ランニングコーチである著者が、ランニングのポイントを教えてくれる極めて実践的な本だそうです。実際、高橋さんはこの本の内容に沿ってトレーニングを行い、フルマラソンを4時間15分で完走することができたとのこと。また、高橋さんは、「ランニングを始めてから毎日元気に仕事ができるようになりました。仕事もランニングも目標に意味を見出すことが大切です」とも仰っていました。
次に登場したバトラーはスケさんです。紹介する本は『反省させると犯罪者になります』。なかなか刺激的なタイトルですね。スケさんは、人は何が原因で犯罪を犯すのかが知りたくてこの本を手に取ったそうです。この本では、犯罪者の書く「反省文」はあくまでもその場しのぎのものでしかなく、真に反省を促すには犯罪者自身に不満を語らせることが不可欠だと指摘されているそうです。スケさんによると、「この本に興味を持った人は、ある死刑囚を追ったルポタージュ『死刑でいいです』も興味深く読めると思います」とのことでしたよ。
三番目に登場したバトラーは川端さんです。紹介する本は『アバター』。映画化もされた人気作です。いじめられっこの主人公がSNSを通して「私を認めて欲しい」という願望を満たしていくものの次第にエスカレートして・・・・・・という話だそうです。川端さんはこの本について「友人の間では携帯ゲームが流行っているけど、そんな今だからこそこの本を読んで欲しい」と仰っていました。いじめ、SNS、犯罪など、身近な題材を取り扱っているだけに、ギャラリーからは「これってノンフィクションなの?」という声も上がっていました。しかし、この本はあくまでもフィクションですのでお間違いなきよう。
四番目に登場したバトラーは小池さん。登場する本は『ARIA』です。ブログ上は表紙がお見せできなくて申し訳ありませんが、とてもきれいな絵の漫画です。火星に移住した人類がヴェネツィアをモデルに作り上げた都市「ネオ・ヴェネツィア」を舞台に、日常の小さな幸せをテーマとしたストーリーが進行します。小池さんは、イヤなニュースに触れるたびに「『ARIA』の世界観に浸って癒されたい」と感じるそうです。ビブリオバトルではいつもアクションの激しい作品を紹介してくれる小池さんですが、今回の紹介本では意外な一面を垣間見せてくれました。
五番目に登場したバトラーは、飛び入り参加のマクロス@血気バサラさん。紹介する本は『マクロス30銀河を繋ぐ歌声』です。『マクロス30銀河を繋ぐ歌声』は、もともとPlayStation3専用のゲームとして発売されましたが、今回紹介するのはそのゲームのノベライズ版だそうです。マクロス@血気バサラさんは、この本を「『歌』『恋愛』『戦い』が三本柱であるマクロス作品の集大成」だと大絶賛していました。それにしてもマクロス@血気バサラさんの飛び入り参加、とてもデカルチャーでした。またのご参加をお待ちしています!
本日最後のバトラーは、こちらも飛び入り参加の歴史学科の椎名先生です。紹介する本は『週刊世界遺産 〈no.27〉 – 最新版 インド』。この「週刊世界遺産」シリーズでは、その遺跡や景観が世界遺産に登録された背景・登録された理由などを詳しく解説してくれているそうです。椎名先生は、「今現在、世界遺産は全部でいくつ登録されている?」「最初に世界遺産に認定されたものは何だった?」など、質問を織り交ぜながら本の内容を紹介してくださいました(答えはUNESCOのHP http://whc.unesco.org/en/interactive-map/ で!)。なお、椎名先生は秋学期から「世界の歴史遺産」という授業をご担当くださいます。歴史遺産に興味がある学生さんは、ぜひ受講してみてくださいね。
以上、本日の第2ゲームでは全6冊の本が紹介されました。投票の結果、チャンプ本は・・・・・・スケさんが紹介した『反省させると犯罪者になります』に決定しました!おめでとうございます!!!