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ラーニングコモンズのブログ
【開催レポート】第9回知的書評合戦ビブリオバトル
みなさんこんにちは、コンシェルジュの岩下です。
10/23(水)は、第9回知的書評合戦ビブリオバトルを開催しました。
今回のテーマは「食(食べ物)にまつわる本」です。収穫の時期にふさわしく、美味しい本が勢ぞろいしましたよ~。
▲飛び込み参加も含めて6名のバトラーがそろいました。
まず最初に登場したのは、職員バトラーのゴキタさんです。ビブリオバトル初参加ながら、このゲームのトップバッターをつとめてくださいました。紹介する本は『食べるなら、どっち!?不安食品見極めガイド』です。この本では、お菓子からおかずまで、ジャンルごとに食品の成分を比較して「食べるならどちらがいいのか」を紹介しているそうです。実際に食品の一例として、ゴキタさんは二種類のスポーツ飲料を取り出して成分の違いを説明してくださいました。身近なものだけに、ギャラリーたちはみんなゴキタさんの話を真剣に聞き入っていました。
▲スポーツ飲料、飲むならどっち?!
二番目に登場したのは職員バトラーのタカハシ ヤスさんです。紹介する本は『加工食品の危険度調べました』。なんと、先ほど紹介された『食べるなら、どっち!?不安食品見極めガイド』と同じ渡辺雄二さんの本です。タカハシ ヤスさんによると「現段階では、化学合成物質の人体への影響は未知数なんです。しかし、我々の生活からすべての化学合成物質を取り除くことはできません。大切なのは、このことを知っておくことです」と仰っていました。最後はタカハシ ヤスさんお手製の「化学合成物質ヤバいぞリスト」も登場し、会場を大いに盛り上げてくださいました。
三番目に登場したのは、飛び込み参加を申し出てくれたナカジマさんです。紹介する本は『バルサの食卓』。この本は、著者である上橋菜穂子さんのファンタジー作品に登場する"異世界"の食べ物を、我々が暮らす現実世界の食材で再現したレシピ集なのだそうです。ちなみに「バルサ」とは、上橋菜穂子さんの<守り人シリーズ>の主人公の名前とのこと。彼らと同じ食事を体験したい方はぜひ手に入れてみては?ナカジマさんは、実際にこの本のレシピを参考にして〈ノギ屋の弁当風鳥飯〉を作ってみたそうですよ!
四番目のバトラーは小池さん。紹介する本は『大正野球娘。』です。時は大正十四年、東邦星華高等女学院に通う主人公は友人からの誘いがきっかけで野球を始めます。しかし彼女はそれまで野球など見たこともなく・・・・・・というストーリーだそうです。とはいえ野球はメインの扱いというわけでもなく、どちらかといえば大正時代の風俗描写が見どころだと小池さんは仰っていました。また、主人公が洋食屋さんの一人娘ということで、作中には様々な洋食のメニューが登場するそうです。中でも小池さんが気になったメニューは、「オムライス」、「ソーダ水」、「夏みかんアイス」だそう。確かに、どれも美味しそう!
五番目に登場したバトラーは、ミサキキョウタロウさんです。紹介する本は『禁断のパンダ』。第6回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品です。神戸でフレンチレストランを経営する主人公が殺人事件にまきこまれる、というミステリーだそうです。「事件を解くカギは『もともと肉食のはずのパンダがなぜ笹を食べるようになったのか』という点にあります。犯人の動機からは人間の醜さを感じずにはおられません。夜に読むと、とても怖いお話です」とはミサキキョウタロウさんの感想です。バトル終了後も、ミサキキョウタロウさんの周りは「禁断」談義で盛り上がっていました。
本日最後に登場したバトラーは、たかむーさんです。紹介する本は母親からプレゼントされた『クスリごはん―おいしく食べて体に効く!』。この春一人暮らしを初めたたかむーさんは、食事に関して、実家ではいかに何もしてこなかったのかを思い知らされたそうです。「この本を読んでから、食を管理することの大切さや母の偉大さ、そして食べ物で人は変わるんだということを実感しました」とのこと。実際にこの本に載っている食材を摂取してから、たかむーさんの体調は以前より良くなったそうです。
以上で今回の紹介本6冊が出そろいました。
投票の結果、チャンプ本に選ばれたのは・・・・・・『バルサの食卓』と『禁断のパンダ』の2冊に決定しました(同点につき2冊同時選出)!どちらもおめでとうございます!
▲こちらは『バルサの食卓』を紹介してくださったナカジマさんです。
▲もう一人、『禁断のパンダ』を紹介してくださったミサキキョウタロウさん。