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ラーニングコモンズのブログ
アンケートの結果とインタビューの結果からどんなことが言えるのか考えてみよう~論文・レポートを書くために(2)~
みなさんこんにちは、コンシェルジュの岩下です。
11/20(水)は、臨床心理学科の柴田康順先生によるラーニングコモンズレファレンス~授業の合間に受けるプチ・レクチャー~が開催されました。
今回のテーマは「アンケートの結果とインタビューの結果からどんなことが言えるのか考えてみよう~論文・レポートを書くために(2)~」です。
▲アンケート・インタビュー結果を分析しましょう!
柴田先生によると、アンケートとインタビューにはそれぞれメリットとデメリットがあるそうです。
なお、両者のデメリットを補うためには、以下の三つの作業が重要とのこと。
- 量的データを分析した結果をまとめる
- 質的データを分析した結果をまとめる
- これらを合わせる
柴田先生「多くの研究は量的研究の補足として質的研究を用いているだけで、質的研究をまとめきれていません」。
ということで今回は、柴田先生に質的研究のポイントを教えて頂きました。以下は、資料より抜粋です。
【質の良い質的研究のために】
質的研究の内容記述の要点
- 分析結果の大筋を論理的に説明する
- 加工した内容のまとまりごとの詳細な内容と論理の流れを説明する
いわゆるカテゴリーの説明はあくまでこの2つの内容を説明するための前提であり、それを延々と書き連ねるのはナンセンス
←→この部分の分類が不適切だと論文の中心部分が根拠希薄となってしまう
【質的研究の落とし穴】
- 質的研究はとても根気のいる作業
- データの分析作業は度々息詰まる大変な作業であり、論文にする際枚数も自然と多くなる
- 『文脈を読み取る』ことが必要だが、読者に納得させられるよう論理的に説明できなければ、それは研究論文ではなくただのルポタージュか読書感想文
→「分析した気になってしまう」のが質的研究
>>目的を見失わず、分析の方法を正しく用いることが質的研究では非常に重要
柴田先生がご用意くださった資料が欲しい方は、コンシェルジュまでお声かけください。どこを切り取っても有益な情報が満載です!
▲相談に訪れた院生にアドバイスする柴田先生。
次回のラーニングコモンズレファレンス(臨床心理学)は、12/4(水)13:30~15:30に開催します。内容については追ってお知らせいたしますので、今しばらくお待ちください。
それでは ヾ(*'▽'*)o