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交渉と決断I

みなさんこんにちは、コンシェルジュの岩下です。

12/5(木)は、松野智章先生によるラーニングコモンズレファレンス~授業の合間に受けるプチ・レクチャー~が開催されました。

テーマは「交渉と決断I」。「Diplomacy(ディプロマシー)」というボードゲームを通じて、冷静に判断する力をきたえます。

ちなみにDiplomacyとは「外交」という意味です。このゲームで勝利をおさめるには、その名の通りプレイヤーの外交力が試されます。

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▲判断力をきたえます!

それでは、ディプロマシーについて簡単にご紹介しましょう。

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▲松野先生の私物のディプロマシーをお借りしました。

ディプロマシーはアメリカ発祥のゲームで、半世紀以上にわたって世界中の人にプレイされてきました。

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▲ゲームの舞台は第一次世界大戦中のヨーロッパです。

プレイヤーは、それぞれヨーロッパ列強七か国(イギリス、ドイツ、ロシア、トルコ、オーストリア・ハンガリー、イタリア、フランス)に扮します。各国は、それぞれ持ち駒として海軍と陸軍を持っています。軍隊はルールに則って進軍し、最終的にもっとも領地を広げた国家の勝ちです。

おもしろいのは、駒(軍)の動かし方です。このゲームでは、すごろくのようにプレイヤーが順番に駒を動かすのではありません。軍の動きは「命令書」によって決定されます。

命令書には、プレイヤー自身が自国のどの軍隊をどの方向へ進軍させるかの指示を明記します。ただし、命令書を書く前にある重要なことを行います。

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▲7人以上でプレイします。チーム戦も盛り上がりそうです。

それが外交です。

国家は、自由に外交(話し合い)を行うことができます。

例えば、フランスとイギリスの外交ではこんな会話が交わされるかもしれません。

フランス「わがフランスはこのままイタリア方面を攻めようと思ってます。ですからイギリスさん、そちらの領地には決して攻め入りません。その代わり、わが軍がイタリアに攻め入る際にはイギリス海軍のお力を貸してはもらえませんか?ご協力をお約束いただけるのであれば、イギリスがベルリンへ進軍するのにご協力しますよ」

イギリス「確かにイギリスにとってベルリンはぜひとも押さえておきたい土地です。フランスさんがドイツをけん制してくれるなら心強いですね。お話は分かりました。では、フランスさんがイタリアに攻め入る時はイギリス海軍が力を貸しましょう」

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▲外交中の二か国。
内容は「機密事項」だそうです。

外交活動は、他国に内容が漏れないよう二か国間で行われます。

こうして各国との外交を終えた時点で、プレイヤーは自国の軍隊を進軍させるための命令書の作成にかかります。命令書は一か所に集められ、全員が見守る中で一斉に内容が明かされます。

進軍先によっては戦争が起こり、その場で勝ち負けが決定します。戦争に勝った軍隊はその領土に残り、負けた軍隊は撤退です。ここまでを一ターンとして、これ以後は同じ流れを繰り返します。

重要なことは、外交とはあくまでも交渉であり、決定ではないということです。そのため、いざ命令書をひもといてみれば裏をかかれて領地を横取りされるという事態も起こります。

このように、ゲーム内においてプレイヤーは交渉と決断を繰り返します。最終的には、戦局を読み、時にうまく他国を出し抜いた者が勝利するというわけです。

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▲「陸軍、こっちに進軍しまーす」
「あ、ここは戦争だ!」

実は、今回は私もイギリスとしてゲームに参加させてもらいました。

第一ターンでフランス(松野先生)から同盟を持ち掛けられて了承したまでは良かったのですが、第二ターンではそのフランスから手痛い裏切りを受けてあえなく撃沈・・・・・・。もう、誰も信じないことを心に誓いました(涙)。

ゲームを始める前に、松野先生から「このゲームをプレイするにあたっては、冷静さを欠くとプレイヤー同士の仲が悪くなることもある」と教えていただいてはいましたが、その説がおそらく正しいであろうことを身をもって知ったのでした。

次回12/19(木)13:00~15:00のラーニングコモンズレファレンス(西洋哲学)では、「交渉と決断II」と題して引き続きディプロマシーをプレイします。

松野先生のアドバイスを聞きながら冷静にプレイすれば仲違いは起きないはずです。議論の力を磨きたい方や交渉力を高めたい方、そしてもちろんボードゲームが好きな方、いずれも大歓迎です!松野先生と一緒にディプロマシーで総合的な判断力をきたえましょう。

学部学科を問わず、参加者をお待ちしています。興味がある方は、ぜひお友達を誘ってラーニングコモンズへおいでください。

それでは ヾ(*'▽'*)o

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