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東京国立博物館「クリーブランド美術館展~名画でたどる日本の美~」の魅力

みなさんこんにちは、コンシェルジュの岩下です。

1/24(金)は、椎名一雄先生によるラーニングコモンズレファレンス~授業の合間に受けるプチ・レクチャー~が開催されました。

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▲すみません、カギカッコを閉じ忘れました・・・・・・。

ラーニングコモンズレファレンスの前半は、東京国立博物館で2/23(日)まで開催されている特別展「東京国立博物館『クリーブランド美術館展~名画でたどる日本の美~』の魅力」を紹介していただきました。

特別展「クリーブランド美術館展~名画でたどる日本の美~」では、アメリカのクリーブランド美術館展に収蔵されている日本絵画コレクションの一部が紹介されています。

※特別展「クリーブランド美術館展~名画でたどる日本の美~」の公式サイトはこちらです→http://www.nichibisai.jp/cleveland/about/index.html

展示をご覧になった椎名先生によると、「室町・安土桃山時代に描かれた絵画の一部からは、中国文化の影響を感じることができて興味深かったです。絵画の中の人物が身に付けているものや取り扱われているモチーフから、当時の日本人が中国文化へ憧れを募らせていたことが読み取れました」とのことでした。

また、「絵画には詳しくないので、どんな風に見たらいいのか分からない」という学生さんに向けて、椎名先生はこんなお話をしてくださいました。

「絵を見て『きれいだな、おもしろいな』と思うことができれば、まずはそれでいいんです。たくさんの絵や物を見ていくうちに、自分の中に蓄えてきた知識と目の前にあるものを比較できるようになります。これを繰り返すと、徐々に絵や物の時代と場所が繋がるようになります。そうして自分なりの発見ができるようになれば、博物館めぐりはより一層楽しいものになると思いますよ」。

今後の博物館展示で椎名先生が注目しているのは、6/24(火)~ 9/15(月・祝)に東京国立博物館、10/7(火)~11/30(日)に九州国立博物館で開催される「特別展 台北 國立故宮博物院-神品至宝-」だそうです。東京には「翠玉白菜」が、九州には「肉形石」がやってきます。台北故宮博物館の収蔵品が来日するのは初めてのことです。どうぞみなさま、お見逃しなく。

※特別展「特別展 台北 國立故宮博物院-神品至宝-」の公式サイトはこちらです→http://www.taipei2014.jp/index.html

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▲比較資料として図書館の図版を広げているところです。

ラーニングコモンズレファレンスの後半は、三年生のMくんのレポート批評を行いました。

Mくんのレポートに対しては、椎名先生や他学科の学生など、さまざまな立場の人から意見が寄せられました。文章の構成はどうか、用語の使い方は間違っていないか、自分の立てた問いに対してきちんと答えられているか・・・・・・みんなの厳しいチェックが入ります。

きっとMくんは、この経験を活かしてより良いレポートを仕上げてくれるに違いありません。参加者一同、次のレポートを楽しみにしています。

「自分の書いたレポート・論文を見て欲しい!」という学生さんの参加もお待ちしていますよ~。

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▲黙々とMくんのレポートを読む人々。

椎名先生による今学期のラーニングコモンズレファレンスはこれにて終了です。

椎名先生は、参加者たちに繰り返し「ものを見る目」の養い方を教えてくださいました。参加者からは「椎名先生の教えを胸に博物館を訪れた」という嬉しい報告もありました。

来学期の椎名先生によるラーニングコモンズレファレンスについては現在調整中です。詳細が決定次第みなさまにお伝えしますので、どうぞ今しばらくお待ちください。

それでは、また ヾ(*’▽’*)o

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