鴨台祭の知的書評合戦ビブリオバトルを見学してきました　一日目

みなさんこんにちは、コンシェルジュの岩下です。

11/2（日）、11/3（月）は、大正大学において第2回鴨台祭（おうだいさい）が開催されました。

その鴨台祭のイベント企画のひとつとして鴨台祭実行委員会主催による知的書評合戦ビブリオバトルが実施されたため、様子を見に行ってきました。

11/2（日）は、これまで学内で実施してきた知的書評合戦ビブリオバトルでチャンプ本を紹介した人だけがバトラーとして参加できる「チャンピオン大会」です。

そして、気になるテーマは・・・・・・「泥臭い青春」！

実行員会のスタッフによると、これは今年の鴨台祭のテーマ「プンダリーカ～泥に染まらぬ白蓮華～」（鴨台祭公式サイト　http://ohdai.net/tais/?page_id=19）にちなんだものなのだとか。さすがはチャンピオン大会、一筋縄ではいかないようです。

また、今大会には審査員として表現学部長の小嶋知善先生をお迎えしています。通常通り会場の投票によるチャンプ本が決定されるほか、小嶋先生による「審査員特別賞」が贈られる予定です。

では、バトラーたちが持ち寄った本を以下にご紹介いたします。

書名：乙女の花束
著者：折原みと
出版社：ポプラ社

最初に登場したのは、篁勇汰（たかむらゆうた）さん。紹介する本は『乙女の花束』です。鎌倉のお嬢様学校を舞台に、主人公の成長を描いたお話だそうです。ところで、この本のどこが「泥臭い青春」なのでしょうか？確か乙女たちの青春模様を描いた作品ではあるようですが・・・・・・？篁さん「実は主人公・風子のおじいちゃんは陶芸家なんです。陶芸家といえば泥、ということでこの本を紹介しました」。ちょっと苦しい気がしなくもないですが、つかみはOKです！

書名：銀の匙〈１〉 – Ｓｉｌｖｅｒ　Ｓｐｏｏｎ
著者：荒川弘
出版社：小学館

二番目に登場したのは、なかじまさんです。紹介する本は『銀の匙〈１〉 – Ｓｉｌｖｅｒ　Ｓｐｏｏｎ』。作品の舞台は、大自然に囲まれた農業高校です。主人公は、ここで動物の世話をしながら文字通り泥にまみれた毎日を送ります。なかじまさんのお気に入りは、農業高校ならではの出来事が起こる文化祭のエピソードなんだとか。なかじまさんはこの本を読んで、これまでずっと苦手だった「卵かけごはん」をおいしそうだと感じるようになったそうです。ちなみにこの日、なかじまさんは段ボール箱いっぱいに既刊分の『銀の匙 – Ｓｉｌｖｅｒ　Ｓｐｏｏｎ』を持参してくださっていました。

書名：タッチ〈１〉（完全復刻版）
著者：あだち充
出版社：小学館

三番目に登場したりょーりょーさんは、紹介本を取り出す前におもむろに歌をうたいはじめました！その歌とは、1980年代半ばに大ヒットしたアニメの主題歌ではありませんか・・・・・・という前フリを経て紹介する本は、ご存じ『タッチ』です。りょーりょーさん「タッチこそスポーツラブコメディの先駆者です。コミック裏表紙のストーリー紹介に『野球』の『や』の字も出てこないのは本当にすごい！」。話の冒頭で歌いだした時点で、会場はすっかりりょーりょーさんのペースに呑まれてしまった様子でした。

書名：男子校ルール
著者：男子校ルール研究会【著】/熊谷杯人【漫画】
出版社：中経出版

最後に登場したのはひろさんです。紹介する本は『男子校ルール』。この本には、いわゆる「男子校あるある」ネタがイラストとともに紹介されているそうです。ひろさん自身は男子校出身ではないそうなのですが、この本の「何もかもを男子校のせいにする」スタンスに思わず笑ってしまったとのこと。ひろさんがピックアップして紹介した収録エピソードに対して、男子校出身だという方は終始頷いていらっしゃいました。

一通りの発表が終わったら、次はお待ちかねの投票タイムです。

バトラー、ギャラリーともに、これまでの本の紹介を受けて、それぞれ「自分が一番読みたくなった本」に一票を投じます。