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11/30開催 初心者によるビブリオバトルレポート「ビブリオバトルビギナーズ」

学習サポーターズの岩本龍太です。ビブリオバトルビギナーズの第二回をお届けします!11/30日にビブリオバトルが開催されました。今回も引き続きノーテーマでの開催です。バトラーの参加者は前回と同じ3名でしたが、なんと観戦者の方が3名も見学に来てくださいました。つまり前回の二倍の6人での開催になります。大盛況です!
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前回より格段に賑やかになりました!
観戦者の方の中には、前々から興味はあったのですが授業の兼ね合いで参加できず、ようやく参加のめどがたったので観戦から…という方もいらっしゃいました。バトラーで参加していただける日が楽しみです!
さて、バトラーは前回と同じ面子が揃いました。わっちゃんさん、チーズフランスさん(前回ドン・ウォリーさん)、いわもとの順番での発表です。発表順もあまり変わってないですね。

前回から引き続きの参加となる一番手のわっちゃんさんが紹介したのは『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノべーションと企業家精神』を読んだら』。大ヒットした『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』の続編です。

書籍名:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら
著者:岩崎 夏海
出版社:ダイヤモンド社

この本では野球部が「競争しなくても勝てる」という内容が書かれており、運動系の部活に入っていたわっちゃんさんは(スポーツにおいて競争しなくても勝てるってなんだろう?)と思ったそうですが、この本を読んでとても勉強になったそうです。
もしドラでは野球部があり、そのマネージャーになるという話でしたが、もしイノではマネージャーを8人用意して野球部を立ち上げるところから始めるという驚きの展開!
技術改革(イノベーション)の中で、桑田選手がやっていた練習法を参考にピッチングマシンを、ボールを打つためではなくボールを見極めるために購入し、魔球を開発するといったびっくりするような改革が次々と行われていく話だそうです。

わっちゃんさんは登場人物の気持ちの変化に着目して本を読んでいるようで、最初の方では主人公が友人の紹介でなんとなくマネージャーになり、少しやりたくない気持ちあったのが、最後には自分がこの野球部をどうにかするんだ!と決意するところが一番面白かったとのことです。

前作『もしドラ』とは登場人物のつながりがあるようで、もしドラが面白かった人はぜひ読んでみてください!
ちなみに、ラーニングコモンズには『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』のコミック版が揃っています。また、もしドラで使われているドラッカーの『マネジメント』そのままずばりも置いてありますので、興味が出た方はぜひ読んでみてください!


続いて二番手は同じく引き続きの参加となるチーズフランスさん。紹介して頂いたのは『僕たちの「仮面ライダー」怪人ランキング』でした。仮面ライダーの中の、「怪人」に焦点を当てた本です。

書籍名:僕たちの「仮面ライダー」怪人ランキング
出版社:宝島社

今回の参加者は女性4名男性2名だったので、「興味がないと思うので興味を持っていただこう」との熱い思いでこの本を選択したようです(チーズフランスさんはいつも10冊以上本を持ってきて直前までどの本にするか悩んでいます)。
この本は仮面ライダーに出てきた怪人を、昭和、平成合わせて60体をランキング形式で紹介している本のようです。

発表の中では、ランキング一位を飾った「シャドームーン」について説明していただきました。シャドームーンは1987年から放映された『仮面ライダーBLACK』に登場した怪人で、仮面ライダーBLACK=南光太郎の親友である、秋月信彦が改造された姿です。
脳を改造される前に脱出に成功した光太郎と違い、脳まで改造されてしまったシャドームーンは、創生王となるためにBLACKを狙うのですが、心の奥底には光太郎との友情が残っており、その苦悩が作中では描かれます。
シャドームーンは偽ライダーを除くと、初めて仮面ライダーとライバル関係にある仮面ライダーとして有名で、とても強いことからも人気がある、ということをお話ししていた時に時間となってしまいました。

ちなみに、チーズフランスさんがこの本の中で一番好きな怪人は『仮面ライダーストロンガー』に出てきた「ジェネラルシャドウ」なのだそうです。
取り上げられている怪人は『仮面ライダーウィザード』までで、ウィザードでコヨミ役を演じていた奥仲真琴さんのインタビューも載っているそうです。
僕は、仮面ライダー怪人の中では『仮面ライダースーパー1』に出てくるジンドグマ怪人がユニークで大好きです!(消火器やらコマやらをモチーフにした変な見た目の奴が多い)


三番手は僕がやらせていただきました。紹介したのは『日本人の知らない日本語』です。ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

書籍名:日本人の知らない日本語
著者:蛇蔵・海野 凪子
出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー

この本は、日本に来た外国人の方に日本語を教える日本語学校で教師をしている「なぎこ先生」の、面白エピソードなどをかわいい絵で漫画にしたものです。
絵がわかりやすくて、かわいいのが僕の一押しポイントですね!わかりやすさって大事!

さて、基本的には外国人の方特有の日本語の勘違いがメイン(「質問は立って言ってください」って言われた外国人の人が「た」って言うなど)なのですが、この本の本質的なところは「異文化交流」です。私達日本人の常識は、外国の方からすれば非常識。外国の方の常識は、日本からすれば非常識といったことが伝わってきます(たとえば、日本では正解に○(マル)をつけるのですが、アメリカなどでは正解には×(バツ)、不正解には○(マル)をつけるという文化なのです。そのため、○がいっぱいあってショックを受ける外国の人の話などが書いてあります!)

前回の本と似たようなまとめになってしまいましたが、大学生は世界が広がると同時に様々な文化があることを知る時期。異文化理解の参考になるといいなと思い、発表しました(異文化理解だけでなく、ひらがなの成り立ちなど日本人なら知っておきたい常識も学べます)。在日外国人のみなさんのカルチャーショックのエピソードはとても面白いし、日本語の勉強になるし、漫画でわかりやすいのでお気軽に手に取ってみてください。

現在4巻まで発刊されていて、4冊すべてラーニングコモンズに設置されていますのでぜひみなさん読んでみてください。貸し出しも行っています!
さて、この3冊の中で今回チャンプ本に決まったのは…

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6票中3票獲得で僕の紹介した『日本人の知らない日本語』でした。やったー!
二回続けてのチャンプ本となりました。二回続けてだと嬉しいという感情よりも、「二回続けてなってしまっていいんだろうか…」という不安が優先してきますね。嬉しいのですが。

ビブリオバトルは本の選択、発表の仕方、観客のみなさんの動向など様々な部分で展開が代わってくるのでなかなか奥が深いです。今回は有名な本だったため読んだことのある人が多く、「一番読みたくなった本」に投票されるかどうかドキドキでした…。

さて、次回の開催は12/21(水)13:30から開催予定です。引き続きテーマは設定しませんので、みなさんのイチオシの本を持ってきてください!観戦も大歓迎です!
以上で11/30に開催されたビブリオバトルのレポートを終わります。



以下、いわもとの編集後記を今回は用意してみました。よかったらご覧ください。
編集後記:いわもとメモ
わっちゃんさんがやる気満々で、春休みもビブリオバトルを開催したいみたいです。本来、僕は学習サポーターズの仕事の一環でビブリオバトルの参加・開催とビブリオバトルレポートの執筆をしているのですが、僕自身がビブリオバトルを楽しんできていて、春休みのビブリオバトル開催についてもちょっとやろうかな?と思ってきています。
授業が被っていて参加できない…という声もちらほら聞こえてきているので、春休みビブリオバトル、あるかもしれません。よかったらみなさんも参加をご検討ください。
学習サポーターズ:岩本龍太

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