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綜合仏教研究所
【開催御礼】公開講座「東北チベットに両界曼荼羅の源流を訪ねる」について
綜合仏教研究所では、平成27年1月21日(水)に田中公明先生(公益財団法人中村元東方研究所 研究員・チベット文化研究会副会長)を講師にお迎えし、標記の講座を開催いたしました。
今回の講義では、東北チベットのラジャ (拉加) 寺で制作されている砂曼荼羅について、田中先生ご自身によるフィールドワークの成果をもとにお話しいただきました。
ラジャ寺では、年に一度の大曼荼羅祭にあたり、胎蔵・金剛界の曼荼羅を含む17種類もの砂曼荼羅が制作されるそうですが、田中先生は、寺院内に複数ある学堂において、どこでどの曼荼羅が、どのように制作されているのかを、実際の曼荼羅の画像や制作風景のスライドを交えながら、わかりやすく解説して下さいました。
なかでも、胎蔵曼荼羅をはじめ何種類かの曼荼羅については、中央チベットやインド・ネパールのチベット仏教寺院では伝統が失われつつあるため、実際の作例は大変貴重であり、近年ラジャ寺へのアクセスが大幅に改善されたことで、今後さらに注目されるのではないかとのことでした。
講義の最後には、今回の調査内容をまとめた自作のDVDを上映して下さるなど、田中先生の曼荼羅に対する該博な知識と情熱があふれる講義に、聴講の方々も聞き入っていました。
田中公明先生をはじめ、ご来場いただいた皆様に厚く御礼を申し上げ、ご報告にかえさせていただきます。
綜合仏教研究所事務局
田中公明先生 講義の様子
スライドを使用した熱意のあふれるご講義でした