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綜合仏教研究所
【中間報告♪】平成27年度 綜合仏教研究所特別講座(武内先生・桑山先生)について
綜合仏教研究所では、本年度5月より「平成27年度特別講座」として、
下記の二つの講座を開催中です。
それぞれの専門領域で極めてご高名な先生を講師にお迎えしての講座です。
毎回、会場は大入り満員の活況を呈し、主催者としてたいへんうれしく感謝申し上げます。
ここに、これまでの両先生のご講義の概要を紹介し、これからの回もこれまで同様、
大勢の皆様のご来場をお待ちいたしております。
(以下、研究所研究員による、聴講レポートです♪)
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「空海伝の研究―真実の空海を求めて―」
講師:武内 孝善先生
高野山大学名誉教授・空海学会会長でいらっしゃる武内先生は、
当代随一の空海研究家として名を馳せておられます。
2006年2月に出版された『弘法大師空海の研究』(吉川弘文館)は
「徹底した先行研究の検討と史料批判による空海伝」として、
高く評価されましたが、とりわけ「弘法大師の畿内誕生説」は、
それまで誰も考えなかった視点で、同時代の史料を精査した結果に基づき立論したものとして、
衆目を集めました。
これまで、5月8日、22日、6月5日と既に3回のご講義をいただきましたが、
講義内容の面白さもさることながら、提供される豊富な史料の用い方や読み解き方などからも、
多くを学ばせていただきました。
武内先生のご講義は回を追って白熱してくるように思われます。
(武内先生のご講義の様子) (ご講義は毎回大盛況です♪)
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「文献と考古学から観たガンダーラの佛教」
講師:桑山 正進先生
京都大学名誉教授・桑山正進先生は東洋史学・考古学がご専門で、長年、
京大人文科学研究所教授(99年 所長に就任)を務められ、ご研究と後進の指導に当たられた
大家でいらっしゃいます。
先生の第1回目のご講義は5月20日に開催されました。
初めての回ということで、浄土宗のお寺のお生まれの先生がどうして考古学の道に進まれたか、
またなぜ東京ではなく京都を選ばれたのか、その京都で出会われた大先生や先輩研究者との交流や
学生時代の思い出、さらに初めての中東入りはどのように実現し、当時の中東はどのような状況で
あったか、などなど先生のご研究のバックグラウンドをご披露くださいました。
当時の換算レートを考えただけで、現在のわれわれからは想像のできない状況であったと思われます。
当日渡された二枚の地図を眺めながら、2回目以降のご講義に期待を寄せています。
仏教思想史的視点でこの地域の歴史や文化について、豊かなフィールドワークに基づくユニークな
お話が伺えるものと思われます。
(桑山先生のご講義の様子) (真剣に聴き入る聴講生の方々)
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以上。研究所研究員による聴講レポートでした。
今後も、皆様の御参加をお待ちしております♪
なお両先生の講座予定(日時および各回のテーマ)は以下のページからご覧になれます。
※日程変更が生じた場合は、随時、ホームページ上にてお知らせいたします。
【URL】/related/labo/sobutsu/sobutsu_kaikokoza.html
綜合仏教研究所事務局