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綜合仏教研究所

【開催御礼】公開講座「タントラ研究をどのように行なうべきか?」について

綜合仏教研究所では、9月17日にアレクシス・サンダーソン先生(オックスフォード大学 教授)をお迎えし、標記の講座を開催いたしました。


本講座では、サンダーソン先生の長年の経験や試行錯誤をふまえ、研究をどのように行なうべきかについてお話しいただきました。


内容としては、タントラ研究・仏教学研究を含めたインド学の分野では、興味や知識が狭い部分に偏りがちになってしまう傾向が見られることに言及され「若手の研究者は広い範囲から研究を進めるべきである」と助言をいただきました。


具体的には、仏教論理学を例に挙げ、ダルマキールティなどの有名な著作を読むことは重要であるが、それらを読み進めるには、ニヤーヤなどの対論者の文献を読むことも必須となる。
さらに、著者がどうしてその術語を使ったのか、などを知るには当時の文学の知識もまた必要となるとお教えいただきました。


その後の質疑応答では、大学院の学生や当研究所の所員が考えていた研究についての疑問にお答えくださいました。
参加者にとって初心に戻ることのできる講座となりました。


アレクシス・サンダーソン先生をはじめ、お足元の悪い中ご来場いただいた皆様に厚く御礼申し上げ、ご報告にかえさせていただきます。



綜合仏教研究所事務局



サンダーソン先生ご講義の様子
サンダーソン先生 ご講義風景1


若手研究者を中心とした参加者の方々も 真剣に聴き入っていました

サンダーソン先生 ご講義風景2

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