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綜合仏教研究所
【開催御礼】公開講座「中央アジアにおける仏教遺跡―近年のウズベキスタンにおける調査成果から―」について
綜合仏教研究所では、11月25日、標記の講座を開催いたしました。
ここに、講義の様子をレポートいたします♪
(以下、研究所研究員による、聴講レポートです)
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2015年11月25日、考古学・博物館学がご専門で、立正大学、駒澤大学、国士舘大学、大妻女子大学等で教鞭を執っておられる古庄浩明先生をお招きし、標記の講座が開催されました。
古庄先生は日本考古学がご専門で、『日本のはじまり —考古学からみた原始・古代』(和出版、2011年)や『考古学が解き明かす古代史 日本の始(貴重な仏教遺跡をご紹介いただきました)まりに迫る』(朝日新聞出版、2012年)などのご著書もおありですが、1980年以降、ウズベキスタンでの発掘(貴重な仏教遺跡をご紹介いただきました)調査に関わられ、現在はウズベキスタンなどカスピ海沿岸の発掘調査でご活躍です。
今回の講座は、先生ご自身の長年のウズベキスタンの調査研究に基づくものでした。配布された資料には、未刊の本に収載予定という270枚のスライドのうちから選りすぐりの20数枚が収められ、さらにスクリーンでも多くの映像が紹介されて、専門外の者にもたいへん理解しやすいご発表でした。
ご発表のなかで紹介されたカルシャウール・テパのネストリウス派キリスト教徒の墓や、古代都市ペンジケントにあったという拝火教の神殿、アジナ・テパの巨大な涅槃像、ダルベルジン・テパの仏教寺院跡の仏像、ズルマラやファイアズ・テパの仏塔など、仏教研究の視点から非常に興味深い場面がたくさんありました。今後、この地域の文化研究が更に進み、世界の宗教の共通性や独自性にも焦点が当てられていくのではないかと期待が膨らみました。
(古庄先生ご講義風景)
(貴重な仏教遺跡をご紹介いただきました)
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以上。
研究所研究員による、レポートでした♪
古庄浩明先生をはじめ、ご来場いただいた皆様に厚く御礼申し上げ、ご報告にかえさせていただきます。
綜合仏教研究所事務局