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綜合仏教研究所
【開催御礼】公開講座「チベット密教における胎蔵曼荼羅の伝承ーシャキュン寺現覚院の調査を踏まえてー」
綜合仏教研究所では、6月7日に田中公明先生(公益財団法人中村元東方研究所 専任研究員/チベット文化研究会副会長)をお迎えし、標記の講座を開催いたしました。以下、横山 裕明 研究員の報告レポートです。
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胎蔵曼荼羅 (=大悲胎蔵生曼荼羅/毘盧遮那現等覚曼荼羅) は、日本において最も有名な曼荼羅の1つです。特に真言宗では胎蔵曼荼羅と金剛界曼荼羅を併せて両界曼荼羅と呼び、多くの寺院で見ることができます。ところが、インド・チベットにおいて胎蔵曼荼羅の作例はあまり存在しておりません。そのような中で、チベット仏教圏では唯一、『大日経』・胎蔵曼荼羅に特化しているシャキュン寺現覚院 (グンシャン・タツァン) について、本年4月の現地調査を踏まえた最新の研究成果を中心にご講演いただきました。
まずはシャキュン寺現覚院が胎蔵曼荼羅に特化するに到った経緯についてご説明いただき、同院が胎蔵曼荼羅を作成する上で典拠とした『胎蔵曼荼羅儀軌』の特徴を示していただきました。そして、実際に同院の胎蔵曼荼羅を確認し、日本やチベットにおける他の作例と比較しながら分かりやすく特徴をご説明いただきました。諸尊の名称と配置を図示した補助資料の配付に加え、プロジェクターで多くの資料写真を見せていただくことで理解もより一層深まりました。貴重なお話を賜りました田中公明先生に心より御礼申し上げます。
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ご来場いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
綜合仏教研究所では、今後も研究の第一線で活躍されている先生方を講師としてお呼びする予定です。予約不要・参加費無料ですので、皆様ぜひ、ふるってご参加ください。
綜合仏教研究所事務局