先輩職員の声Member

職員紹介 清水 乃梨子

Noriko Shimizu

業務の先にいる相手を想像し、より良い学修環境を提供したい

清水 乃梨子 2020年採用

総合学修支援部 共通教育課

2020年4月に大正大学へ入職し、研修後、同年6月に総合学修支援部配属となりました。業務としては配属後から現在に至るまで第Ⅰ類科目の運営補助FD実施など教育改善に関する業務、チューターを中心に実施する学修支援のサポートを担当しています。
コロナ禍での入職だったため、配属後は急遽オンライン授業となったことによる対応と通常業務の両立であっという間に1年目が過ぎていきました。「Zoomを使用する授業にアクセスできない」など学生からの問い合わせ対応を行いつつ、例えば入学前教育では課題の提出状況や教員の添削結果の返却作業、FDではより良い授業を行うため教員を対象とした研修の実施などを通常業務として行っていました。現在も学生がより良い環境での学修を継続できるよう、自分の業務では何ができるかを常に考えて業務にあたっています。

職員紹介 清水 乃梨子

これまでのキャリア

2020年4月

総務部 人事課

大学理解、各部署の業務理解(研修)

2020年6月

総合学修支援部 総合学修支援課

第Ⅰ類科目授業運営、入学前教育、FD、授業評価アンケート

2020年9月

総合学修支援部 共通教育推進課

第Ⅰ類科目授業運営、入学前教育、FD、授業評価アンケート

2023年6月~現在

総合学修支援部 共通教育課

第Ⅰ類科目授業運営、FD、学修支援業務

配属部署は当時の名称です。

現在、担当している業務内容は

大きく分けて3つの業務を行っています。
  1. ①第Ⅰ類科目の運営補助
    大正大学では共通教育科目(第Ⅰ類科目)を1・2年次の必修としており、この科目の運営補助を行っています。具体的には授業に必要な備品の購入、ゲスト講師の対応、授業運営に関する教員間の研修実施サポートなどです。また学生から履修に関する問い合わせを受けることもあり、説明する側がⅠ類のカリキュラムを理解しておく必要があります。第Ⅰ類科目が単位未修得の場合は卒業に関わってくるため、履修要項や単位の修得状況を学生と確認しながら、適切な回答ができるようにカリキュラムの把握に努めています。
  2. ②教育改善
    現在は主にFD(Faculty Development)を担当しており、教員の教育能力を向上・教育改善を目的にした教員対象の研修実施を行っています。この業務では目的・目標がとても重要だと感じています。具体的な業務内容としては、研修で使用する資料作成・場所の確保・当日の運営サポートなどの事務的補助が主ですが、補助する側が研修の目的や目標を把握していなければ資料に齟齬が出たり、当日の運営に不適切な実施場所を選んでしまったり、と実施に支障をきたします。参加される先生方を混乱させてしまう原因となるため、先輩からのアドバイスを得ながら研修の目的・目標を理解した上で、その理解を自分の業務に落とし込んでいくように意識しています。
  3. ③学修支援の補助
    大正大学では第Ⅰ類科目でチューターを導入しており、学修支援を行うための研修実施やチューターの勤怠管理などを行っています。学生をフォローできる環境を維持し続けられるように業務にあたっています。

業務で大切にしていることは

業務の先にいる相手を想像すること、そして柔軟な考え方を持つことです。
大学職員というと、学生と関わる職種というイメージを持つ方が比較的多いと思います。私自身、就職活動を行っているときはそのイメージを少なからず持っていました。ところが実際に働いてみると学生はもちろんのこと、教員、チューター、他部署の職員など自分の業務に関わる方がとても多いことに気が付きました。立場が違うと同じものを見ていても捉え方が異なるのはどんな仕事にも当てはまると思いますが、特に大学職員は関わる人が多いからこそ、思わぬ捉え方をされる場面もあります。例えば学生対応では、第Ⅰ類科目についてガイダンスで案内した内容と違う認識をしている学生が問い合わせに来ることです。チューターの勤怠では、勤務に関する報告書が想定していた書き方ではない状態で提出されることもあります。その時に相手の捉え方に対して「違います」と指摘するのは簡単ですが、業務を見直すと説明の仕方や言葉の使い方が曖昧だった・業務の進め方に齟齬があったなど原因が見つかることがあります。
業務には必ず「相手」がいます。何かを伝える・依頼する一歩前に相手を想像して「伝わるかな?」と考えてみることで、捉え方のすれ違いを防ぐことができると思います。そしてすれ違ってしまったときも自分のやり方に固執するのではなく、相手の立場になって業務を見直すことも大事にしています。業務に集中すると視野が狭くなり、つい忘れがちなことではありますが、一旦冷静になって相手を想像する姿勢は今後も持ち続けていきたいです。

職員紹介 清水 乃梨子 職員紹介 清水 乃梨子

印象に残っているエピソード

入職2年目にチューターの勤怠管理のフロー組み立てに携わったことです。チューターが在宅勤務から大学出勤に切り替わったため、勤怠のフローを新たに組み立てる必要があり、担当となった私が案を作成することになりました。チューターの導入が2年目だったこともあり参考になる事例があまりなく、学生時代のアルバイトも管理される側だったため、なかなか管理する側の視点を持つことができずにかなり苦労しました。上司に案を提出した際はフロー作成時の考え方を教えていただいても、その考え方をどう落とし込んだらいいのか具体的方法が思いつかず苦戦しましたが、上司に助言をいただきながら作成したフローに則って勤怠管理が回り始めたときはとても達成感がありました。現在はフローの見直しを定期的に行い、チューターが学修支援に集中できるように環境整備に努めています。チューターから「丁寧な対応をありがとうございます」と声をかけていただいた時は、これからも頑張ろうと思うことができました。また今振り返ってみると、上司から考え方を教えていただいたおかげで、現在も問題が発生したとしても考え方を応用して対処できるようになったと実感しています。

これから実現したいこと

学生が大学生活を振り返ったときに「充実していた!」と実感できるように、さらに良い学修環境を提供し続けていくことです。
大学職員の業務は突き詰めると学修を提供し続ける環境整備であると考えています。実際に授業を行う・学生をフォローするのは教員とチューターですが、その環境に問題があれば授業そのものが成り立たなくなる可能性があります。質の担保された授業を維持する・学修支援を行っていくためには、業務に落とし込んだときに何が必要かを考え、いざというとき教員やチューターに提供できるようにしていきたいです。そのために今できることとしてカリキュラムや質保証の動向、学修支援に関する情報など他大学の事例を調べるようにしています。事例収集をすることで取り組み内容から新しい視点を得られたり、実施するための具体的な方法が参考になったりするためです。また研修・セミナーに参加すると他大学の教職員と情報交換を行う機会が増えるため、悩みを共有でき、アドバイスをいただく場面もあります。知識を得るだけでなく、コミュニケーションを通して現場の意見を聞くことはより視野が広がる機会になると感じているため大事にしています。現在は業務を回していくことに精一杯な部分も多々ありますが、将来的には学修環境をブラッシュアップできるような提案・サポートができるように様々な知識や経験を蓄積していきたいです。

オフの日のすごし方

熱しやすく冷めやすい性格なのでよく言えば多趣味・正直に言えば飽き性なのですが、今のところ続いている趣味は読書・落語鑑賞・折り紙・料理です。学部生時代、落語研究会に所属していたため就職してからも落語を定期的に聞いています。コロナ禍で寄席に行く機会は減ってしまったものの、オンライン寄席やCDを自宅で聞きながら読書をしたり、折り紙を折ったり、料理をしたりしているので、もはや落語がBGMとなっている節があります。ちなみに好きな師匠は柳亭市馬師匠と金原亭馬生師匠です。
読書は「私選・夏の50冊」と勝手に称して7月~9月に50冊ほど本を選んで読むようにしています。就職してからは30冊ほどで夏が終わる年もありますが、ゆるゆると続けています。折り紙は鶴からはじめて、200枚ほど使った万華鏡を作り上げてから一旦熱が落ち着いています。
折り紙と料理はコロナ禍のステイホームから始めた新しい趣味なのでいつ飽きるか分かりませんが、自分が何に興味を持つか未来が楽しみです。

Mes-
sage

就職を考えている
皆さんへ

職員紹介 清水 乃梨子職員紹介 清水 乃梨子

就職活動は様々な業界を見ることができる良い機会です。働き始めるとそうした機会はなかなか得られないので、一見興味のない業界でも少し覗いてみてほしいです。思わぬところで「面白い!」と感じられるかもしれませんし、その経験が働き始めて活きるかもしれないからです。
というのも大学職員には多種多様な業務があります。私自身、就職活動中には勤怠管理と授業運営の補助を両立するとは想像していませんでした。色々な業界に興味を持って知ったことが、ひょんなことから業務に繋がる瞬間があります。
一方でどのような業務であっても最終的な目標は共通して「学生の学修・生活を維持していくこと」だと考えています。本学は中規模大学のため学生との距離が近く、どのような部署であっても学生とコミュニケーションを取る機会がある環境だと思います。学生生活や就職活動中に身に付けた知識や経験を業務を通して学生に還元できる、そんな職場で一緒に働ける日を楽しみにしています。

TOPへ