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綜合仏教研究所

【開催御礼】公開講座「チベットに伝わる比丘尼律と敦煌文書のいくつかについて」

 

綜合仏教研究所では、平成24年11月7日(水)にシェーン・クラーク先生(マックマスター大学准教授/国際仏教学大学院大学客員研究員(11月現在))を講師にお迎えし、公開講座を開催いたしました。

 

当講座では「チベットに伝わる比丘尼律と敦煌文書のいくつかについて」と題し、プトン(1290-1364/チベット仏教学者)が着目した、チベット語訳の比丘尼經分別とチベット語訳の比丘尼波羅提木叉の関係、これらのチベット語訳と義浄訳『根本説一切有部毘奈耶』の内容の差異、チベット語訳や義浄訳とMūlasarvāstivāda-Vinayaのサンスクリット写本はそれぞれどのような系統であるかについて、解説をいただきました。

 

講座の内容はチベット語訳文献、漢訳文献、サンスクリット文献を扱った入り組んだ部分もありましたが、クラーク先生のわかり易いレジュメ、的確な日本語による解説もあり、当研究所講師・研究員・研究生のほか、学内外の聴講者の方々も、聴き入っていました。

 

質疑応答では、関係者はもちろん、特に当研究所で運営する「『律経』「出家事」研究会」の参加者によって、お互いの最新の研究成果を含めた情報や意見の交換が活発におこなわれました。

また、公開講座の時間が終了しても、クラーク先生は講座の内容に興味をもった本学の学生の質問に丁寧にお答えくださっていたのが印象的でした。

 

クラーク先生をはじめ、ご来場いただいた皆様に厚く御礼を申し上げ、ご報告にかえさせていただきます。

 

 

綜合仏教研究所事務局

 

 

ご講義の様子 

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