学部・大学院FACULTY TAISHO
DAC(総合学修支援機構)
新入生の皆さんへ 基礎技法B担当教員よりメッセージ⑧ (近藤裕子先生)
新入生の皆さんへ
教育開発推進センターの由井です。
ゴールデンウィークを挟みましたが、
センターのブログでは、「基礎技法B」教員から
新入生の皆さんへのメッセージをご紹介しています。
今回は、近藤裕子先生です。
★★★近藤裕子先生のメッセージ★★★
新入生の皆さんへ
学びの基礎技法Bを担当しています、
近藤裕子(こんどう ひろこ)と申します。
今年は10連休と、長いGWでしたね。
どのように過ごされましたか?
私自身のことになりますが、この季節になると、
もう何十年も前(!)、今の皆さんと同じ
大学1年生の頃のこの時期のことを鮮明に思い出します。
私は、大学進学と同時に上京し、
初めての一人暮らしを経験しました。
親元を離れた自由と、新しい友人、環境が刺激的で、
大学生になった!という実感も湧きました。
最初はそれがとても嬉しく、張り切っていたのですが、
同時に、何もかも自分次第だという目に見えない
緊張感も生じてきました。
母の作る食事や時には面倒にも感じていた
会話が恋しくて、自分の作った(あまり美味しくない)
ご飯を口に運ぶ瞬間、無意識に涙がこぼれたものでした。
そのような中でのGWでしたので、帰省し、
久しぶりの我が家でのんびり過ごしました。
ところが、わずか1か月前には日常生活のあった実家が、
既に自分の居場所ではなくなっているような感覚に襲われました。
またすぐに、大学での生活が待ち遠しくなるのです。
今でも不思議な感覚です。
きっと皆さんも、それぞれにいろいろな想いを
抱いているのではないでしょうか。
さて、もう少し私の話を続けます。
私の専門は、日本語教育です。
第2言語としての日本語(日本語を母語としない人)を
対象に日本語を教えています。
ここで、私自身が学んだことは、母語である日本語を
客観的に捉えるという一連の作業です。
皆さんのほとんどが、日本語母語話者で、
日本語を話すことにさして不自由は
感じていないのではないかと思います。
高校時代までの「国語」は不得意だった、
という人も、そうでない人もいることでしょう。
けれども、ここで言いたいのは、「国語」ではなく、
言語としての「日本語」を意識してもらいたいということです。
簡単に言えば、自分の考えや思いを分かりやすく
表現するためのスキルを身に付けてもらいたいと考えています。
「学びの技法B」では、レポートの書き方や
プレゼンテーションの方法を学びます。
どちらも、読み手や聴き手が存在します。
自分の考えを分かってもらえるには
どうしたらよいでしょうか。
その方法を一緒に考え、学んでいきましょう!
一年間、よろしくお願いいたします。
★★★★★
近藤先生、メッセージをありがとうこざいました。
近藤先生は、現在「基礎技法B」のテキストとして使用している
『失敗から学ぶ大学生のレボート作成法』の多くの部分を
執筆されています。
日本語教員としても活躍されていらっしゃいますので、
興味がある方は、ぜひ先生に声をかけてみてください。
由井恭子