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DAC(総合学修支援機構)

大正大学 第8回全学FDセミナー「学習理論を基盤にした授業設計」開催報告

5月29日(水)15:00~17:30に1021教室にて、第8回全学FDセミナーを開催いたしました。
今回のFDセミナーは『学習理論を基盤にした授業設計』と題し、関西大学 教育推進部・教授の森 朋子先生、本学教育開発推進センター・顧問、大阪大学 全学教育推進機構 教育学習支援部・准教授の佐藤 浩章 先生にご講演をいただきました。
全教員対象とし、125名の先生方にご参加いただきました。

今回のセミナーの目的は、①学習理論等に関する科学的知見と②文科省等が推奨する手法の理論的根拠に関する知識の提供を受けて、③教員が自身の担当する授業において、到達目標に対する学修成立の必要条件が満たされた授業設計であるか(到達目標に対して各回の授業計画が妥当か、到達目標は適正か)を振り返えることができるようになること、といたしました。
 
 
 大教室いっぱいに先生方にお集まりいただきました

まずは第1部『学習理論を基盤にした授業設計』と題し、森 朋子先生の講演動画を上映しました。
森先生には「学習研究とは何か」、「授業目標とマナビの関係」、「学習理論を活用した授業デザイン」についてお話をいただきました。

そして第2部には佐藤浩章先生より、『教案づくりワークショップ』が行われました。
先生方には予め改善したいと思っているシラバスを印刷して、当日ご持参いただきました。
個々に作成した教案をもとに、隣の人同士(2人~3人)で話し合います。
 
グループワークの様子

リフレクションコメントから、「教育活動と学習活動を分けて両方の視点で授業を見ることで、より多くの改善点をみつけることができました。」、「ピアレビューでほかの先生に評価してもらえて大変良かった。教員も学習が促進すると思った。」といったご意見をいただくことができました。

そして最後に第3部『授業設計のQ&学習理論』として、森先生へのインタビュー動画を上映しました。
森先生の第1部講演内容を受けて、神達先生より4つの質問をインタビュー形式で伺いました(インタビュー動画作成の様子はこちらから)。
質問項目は以下の4点です。
①協働学修を機能させる要件
②形成的評価で学びを促進させる要件
③学修後の自己評価を高める要件
④多様な学習環境に対応する方法
実際の教育現場で使える手法や考え方を、学習理論を用いて教えていただきました。

次に、この動画を受け、佐藤浩章先生、吉田俊弘先生(教育開発推進センター・センター長、学長補佐)、神達知純先生(教育開発推進センター・副センター長、学長補佐)のトークセッションが行われました。
このトークセッションではさらに具体的な教育手法に触れて、3名の先生方の知識・経験をご紹介いただきました。
 
トークセッションの様子

前回の第7回全学FDセミナー「シラバス研修会」に引き続き、今回も個々の授業内容に触れたFDセミナーとなりました。
大正大学では教学マネジメントの一環として、2015年からミドルレベル(学士課程)のFDにおいてカリキュラムマネジメントを始めています。
全学FDセミナーにおいても、2017年よりカリキュラムチェックを開始し、今年で3年目となりました。
ミドルレベルのマネジメントサイクルが循環し始めたことから、現在はミクロレベル(個々の授業)のFDに取り組んでいます。
ミドルで掲げた目標(DP)に向かって個々の授業が作られているか、実際に行われているか、適切に評価されているか、をチェックする段階となりました。
今後もFDではミドルレベル、ミクロレベルのチェックを繰り返しながら、教育の質の向上を図ってまいります。
今後もこちらのブログにて報告させていただきます。

小幡誉子

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