学部・大学院FACULTY TAISHO
東洋史コース
☆続・台湾旅行の感想☆
みなさん、こんにちは。
新学期の生活にはもうなれましたか?
急に寒くなったり、暑くなったり。
雨が降ったりやんだりと、着ていく服にもいろいろと悩む日々。
風邪など引かず、元気にお過ごしください。
秋の夜長だからといって、夜更かしばかりしないように。
それでは前回に引き続き、学生達による台湾旅行の感想をお送りします。
どうぞ!
台湾旅行の感想 3年生 青山剛
台北松山空港からモノレールに乗り、南港駅で降り、そごうデパートの本屋に入った。店内には本を読む場所が設けられていて、子供から老人まで多くの人が利用していた。台湾人は勤勉なのだと好ましく思った。外へ出てみると、日差しがとても強く暑く感じた。青空と雲がとても色濃く、それに照らされたビル群が異様なほど揺らめいていた。今でも脳裏に焼き付いている。外国に来たのだと改めて実感することになった。
バスで台湾中央研究院のホテルへ向かった。運転がとても荒かった。交通は整理されているが、割り込みが多く、バイク群の走行にはお国柄を感じた。クラクションが鳴り止む日はなかった。このように、異文化を味わうことによって、これまでとは全く別の世界観を得ることができた。知識と経験が合わさることで、初めてその文化を理解できるのだろう。しかし、本音を言うと、日本の交通機関がとても恋しくなった。
中央研究院のホテルに到着し、そのままの足で饒河街の夜市に向かった。そこで初めて臭豆腐を味わった。積極的に食べようとは思えない味だった。串焼きやかき氷を食べ、満足したままホテルに戻り、初日を終えた。
二日目は、基隆市のホウトンと九份に向かった。九份は、日本統治時代の名残がある地であった。かつては金鉱で栄えた町であったが、現在では映画の舞台や、レトロな雰囲気で有名である。宮崎駿の『千と千尋の神隠し』のモチーフではないかと噂されたこともある。
山から見下ろせる基隆港と水平線の景色は素晴らしかった。ホウトンは、猫の村として有名であり、また近くには炭鉱跡があり、実際にトロッコに乗って炭鉱所を見ることができる。山の中には、日本統治時代の神社の鳥居が残されている。そして、統治時代の影響は看板にも表れていて、中国語で「~の」を表す「的」以外にも日本語の「の・之」という字が使われていた。夜は、宮嵜洋一先生が紹介してくれた高級中華料理店で食事をした。とても美味しく、初めて飲んだ台湾の麦酒は飲みやすく、できればお土産にしたかったほどであった。
三日目は、故宮博物院に行った。その前に、朝食兼昼食のために店を探し、日本食を出している店があったので、そこでトンカツを食べた。少し値は張ったが、やはり日本食が一番だと感じた。故宮は、清朝の紫禁城に保管されていた歴史的文化財の保存・展示のためにつくられた。その量はとても多く、各階の半分を見るだけでも1時間はかかった。仲間内で、その展示物の説明文を訳しながら回り、陶磁器や絵画の美しさや工芸品の出来栄えに感嘆し、さらえに考察などを交えたため、前半かなり時間を使ってしまった。結局、後半は時間が足りなくなり、仕方がないので早足で見ることになってしまった。非常に残念だった。それくらい、故宮は規模が大きく素晴らしいものであった。名物といわれる翠玉白菜も鑑賞した。確かによくできているが、意外と小さかった。それでも精巧にできていることは明らかだった。是非また故宮博物院に行きたいと思う。
三日目の晩ご飯は、地下の夜市で食べることになった。散策すると、異常なほど魚を勧めてくる中年女性がいて、これに捕まってしまい渋々そこで食事をすることになった。美味しかったので良かったが、他にも日本人観光客が捕まっていて、魚を注文させられていた。困惑した。地上に出ると、ハンコを作ってくれる初老の男性がいたので、さっそく作ってもらった。いいお土産になった。
最終日は、孔子廟に行き、三菱百貨店で買い物をした後、自由時間が設けられることになった。自由時間では、国父記念館で孫文の生涯を学んだ。孫文像の前では、勇ましい兵士たちが閲兵式の真っ最中であった。以前からしてみたかった海外での散髪もすることができた。最後は、初日に乗ったモノレールで台北松山空港へ行き、台湾を去った。無事、羽田に到着し台湾の思い出に浸りながら家路についた。
台湾旅行では、台湾のことを知識だけでなく体でも感じることができた。文化と歴史を目で見て肌で感じることで、東洋史学がより一層深まるのだと思えた旅行内容であった。また台湾に行ってみたいと思う。以上で台湾旅行の感想を終えたい。
どうもありがとうございます。
そして感想文、お疲れ様です!
旅の様子が手に取るように分かり、何かこっちも行った気になってしまいましたよ。
ぜひぜひ、また行ってください。
新しい体験談、お待ちしてますよ。
それでは今回はここまで。
次回は、東洋史コースのゼミ合宿の様子をお送りします。