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「学び」と「実践」を通じた人材育成

仏教学コース

【浄土学研究室だより】浄土宗伝道学研修

8月初旬の夏期実践仏教道場に続きまして、8月24日(水)・25日(木)の2日間、伝道学研修が開催されました。「研修」とはいいましても道場に準じる形で行われます。
 
今度は主に3年生と編入4年生が対象となっています。
 
さて、「伝道学」という授業は、「道を伝える学」、つまり仏教の大切な教えをみなさまに伝える方法を学ぶ講義です。各宗派の宗旨によって詳細は異なるとおもいますが、 浄土宗では 法然上人のお念仏の教えをどのようにお伝えすればよいのか、どのようにお伝えすべきか、ということをメインに学んでいきます。
 
 
今回の研修では、実際に同じ受講生の前で話をすることはもちろんですが、その法話の組み立て方も浄土宗の伝統的な法話構成に基づいて話を考えてくることや、研修では少々略しますが高座説教の作法などもいちおう学びます。

もともとこの実習は長野県諏訪の阿弥陀寺さまをお借りして合宿して行っていたのですが、数年前に豪雨が降り阿弥陀寺さまの裏の崖が崩れやすくなり危険ということで、急遽大学で行って以来、通いで大学において開催しています。

開催場所が大学になってからは3グループに分かれ、それぞれのグループに指導の先生と担当の大学院生が付き、進行していきます。教室は図書館五階にある各宗派の法儀研究室(勤行室)をお借りいたします。

 

ご指導いただきましたのは、

伝道学の授業をご担当されている曽根宣雄先生、

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大正大学准教授の林田康順先生、 

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淑徳大学講師でひとさじの会事務局長をされている吉水岳彦先生です。

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法話の原稿は春学期のレポートとして事前に提出し、授業担当の曽根先生が添削して返却してくださいます。学生は返却された原稿を推敲して当日に臨みます(^_^)

中には先生の添削をまったく無視して、原稿を直さずにそのまま挑んだ強者も…(-_-#)

 

 

  さてさて、実際の法話実習ですが、 いちおう高座説教の作法も体験するということで、ご本尊に向かって礼拝、後に向き直って話を始めるという流れになります。 

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 人前で話をすることが得意な人、苦手な人、声がちょっと小さい人、熱く語る人、それぞれですが、やはり「法話」ということで、これまで自分たちが勉強してきたことが試されます!

そんなわけで、やはり初めての法話です。自信をもって話せる人はなかなかそうはいません(>_<)

 

 

 同級生の法話を聞いてお互いに批評し合います。切磋琢磨!

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 なので、聞きながらどこがよかったのか、だめだったのか、

気になったところをφ(. .)メモメモ

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ちなみに学生たちは讃題にこんなお言葉を選んでいます。

白くぼやけてる部分は名前なので、ちょっと編集しておきました(^_^;)

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 初日の実演が終わったあとには、指摘・指導いただいた点を直して、翌日の再実演に備えます。

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もちろん朝、夕方には勤行も行います( ̄人 ̄)ナムナム。

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 二日間、お疲れさまでした!ヽ(^o^)丿

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今回受講した学生たちはほとんど今年の12月に伝宗伝戒道場(加行)に入行します。無事に成満したら、(いちおう)一人前の僧侶(浄土宗教師)です。もしかしたらすぐにも法話をしなければならない機会があるかもしれません。

そんなときにとまどうことのないように、これからもっと精進していってもらいたいとおもいます(^o^)

 仏教学科 浄土学副手 沼倉雄人 記

 

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