学部・大学院FACULTY TAISHO
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仏教学コース
仏教フィールドワークC(韓国海外研修)報告 その2
その1に引き続き、海外研修の報告をします。
写真をみてお気付きかと思いますが、参加者は世代や学科をこえ、多方面から集まってくれました。
【第二日9月13日】
① 景福宮
同宮は、朝鮮王朝の太祖によって1395年に創建されました。
その後、いくたびもの混乱や焼失といった悲劇、日本統治時代の影響などがあった波乱万丈の歴史を現地で実感することができました。
景福宮はパワースポット・・・ パワーをもらい今日も一日頑張ります!
景福宮の敷地内にある古宮博物館で、朝鮮の歴史を学びます
景福宮の歴史を物語る収蔵品の数々
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慶会楼は国宝224号、通常は立ち入れませんが秋夕期間につき入ることができました
民族博物館の前で秋夕の行事が行われ、大変賑やかなところに遭遇しました
秋夕(チュソク)とは、農耕民族が収穫を喜び、自然や祖先への感謝の気持ちをあらわした行事(大韓民国の休日)で、大変長い歴史があります。このような舞踊も農村で伝統的に行われていたもののようです。かなり激しい踊りも織り込まれ、KーPOPの源流に触れたような感覚もありました!?
② 普門寺
同寺は、高麗十六代睿宗王によって1115年に創建され、比丘尼の修練道場とされました。もとは曹渓宗に属していましたが、現在では比丘尼僧団の普門宗という宗派の総本山になっているとお聞きしました。
訪問したおりには、現代における尼僧寺院のあり方や修行生活の有様をご教示いただきました。女性参加者の皆さんは非常に興味をもたれた様子でした。また同寺では、蓮の花を浮かべた蓮茶のご接待を受けて、参加者一同感激したことも忘れられません。
御本尊様は、慶州石窟庵を模して造られています。そこで一同勤行致します。
↓↓お勤めの甲斐あって、特別にガラス張りの中に入れていただけました(*^^)v
素敵なご住職(尼僧)様 蓮の花が浮いているお茶
熱心にお話しに耳を傾けます
檀信徒のための会館内にある道場でも勤行に励みます
③ 奉恩寺
同寺の前身となる寺院が、794年に縁会国師によって創建されたといわれます。
その後、同寺は複雑な経緯のもと1945年、曹渓宗の直轄寺院となりました。1996年に建立された弥勒大仏は、高さ23メートルで韓国最大規模の石仏とされます。
参加者一同、大仏の前でお経を唱えました。
ソウルでとってもお洒落な江南地区の真ん中にある大きな寺院
数多くのお堂や巨大石仏は圧巻
信者さんの参詣も多く、早朝5時に鐘と太鼓が打たれるそうです
信者さんの中で、熱心に勤行をしました! もちろん 日本語です!
この研修の参加者は在家(一般の家庭)の方が多く、こんなに何度も『般若心経』をお唱えすしたのは、初めてではなかったでしょうか?それも海外で!
(*お経をあげる際は、寺院の許可を頂いております)
一般的な観光では足を運ぶ機会も少ない寺院での写真をたくさん掲載しました。
ソウルはその歴史的背景から寺院(仏教)が少ないとされています。ところが今回研修した寺院のほかにも、訪れたい寺院は数多く存在します。
参加者に、この研修で印象に残ったことを聞くと、信者さんの姿が心に残ったという感想が大多数でした。 日本とは一味違う寺院や信仰形態を肌に感じることができました。
その3へ続く・・・
文責 仏教学科准教授 大塚伸夫
(写真コメント 助手池田そのみ)