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【天台学研究室だより】模擬仏前結婚式開催

【天台学研究室だより】模擬仏前結婚式開催

天台学研究室 塩入法道 井上智裕 記

本学の「大学入門」という授業で、6月末に仏前結婚式を挙行しました。
天台学研究室が担当いたしましたので、少し時間がたってしまいましたが、ここでご紹介します。
結婚式といえば、教会や神社で行われると思われておりますが、お寺でも仏前にて結婚式を挙げることがあります。
今回は、この仏前結婚式を礼拝堂にて模擬形式で挙げました。新郎役・新婦役・仲人役も本学の職員や学生が勤めました。

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 模擬とはいいながら、本格的な衣装です。

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 当日は、天候も良かったので、三号館前からお練り行列にて礼拝堂に入堂しました。
参列された方々の衣装や表情も、まさに本当の結婚式のような雰囲気でした。

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今回の模擬結婚式の新郎役は表現文化学科コンシェルジュのリーバイ・ハンソンさん、新婦役は仏教学科4年生の平田みどりさんです。戒師(結婚式のお導師役)は本学教授・塩入法道先生が勤めました。

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 式場の風景                         三三九度の盃も取り交わされます

 

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終了後参加者一同で記念写真です。


ご参考までに、この模擬結婚式で読み上げた
①表白(戒師結婚の旨を本尊に申し上げる文章)
②証明(戒師が結婚者に与える結婚証明書)
③聖句授与(仏典などの言葉を結婚者に授与する)
④宣誓(結婚者が述べる誓いの言葉)
を紹介しておきます。

 ①表白

謹み敬って
十方三世の一切の三宝 殊には大正大学礼拝堂 本尊 阿弥陀如来の御宝前に言して白さく
   方に今
この道場に於て 信男リーバイ 信女みどりと正婚の式壇を飾り 永遠の相資を誓うことあり
   惟みるに夫れ
夫婦とは道徳の礎 婚姻とは万民の基なり 剛と柔と和合すれば世間安穩にして 信と行と増進すれば家門繁栄す
   爰を以って
新郎新婦は前世の因縁浅からず 良縁実を結び この良き日を選び 諸仏の来臨を仰ぎ 両家の親族を招き 交歓の儀礼を挙行す 
   之に依って
仏法の訓戒を示して 世法の規範に則りて 永久の誓約を固めん
伏して願わくは
三宝照鑑し 諸天摂護し給え

 

②證明
 

        新郎 リーバイ
        新婦 みどり

右 大正大学 本尊の宝前において結婚の礼典を挙げ畢ぬ
然れば則ち 夫婦倶に 諸仏の慈悲の御心を体して 自らを磨き 道に偏ることなく 人々と共に 相和合して 幸いなる人生を歩むべし

        平成二十四年 六月 二十七日
  戒師 大正大学  教授
                           信濃国分寺 第七十六世 塩入法道 証す

 
③聖句授与

爰に 信男リーバイ 信女みどり 汝等に聖句を授けん 以って生涯の糧とせよ
諦かに聴け 妙法蓮華経 法師品に曰わく
この善男善女は 如来の部屋に住し 如来の衣をまとい 如来の座に坐すと 如来の部屋とは慈愛の心 如来の衣とは柔和忍辱の心 如来の座とは 捉われのない心 是れなり

         戒師 大正大学  教授
                              信濃国分寺 第七十六世塩入法道

④宣誓

我ら恭しく 大正大学礼拝堂 
ご宝前において 仏天の照鑑を仰ぎ 厳かに結婚の式典を挙ぐ
願わくは 今日以後 異体同心にして相和し 公道を歩み 人倫を完うして 人々と共に 幸福な人生を送らんことを期す
謹んで誓約す

   平成二十四年 六月二十七日

                            新郎 リーバイ
                            新婦 みどり


 

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