学部・大学院FACULTY TAISHO
仏教学コース
【浄土学研究室だより】大正大学浄土宗夏期実践仏教道場
日本中が熱狂したロンドン五輪の開幕から3日後・・・。
浄土宗の大本山増上寺では、今年も僧階単位取得の一環として、大正大学浄土宗夏期実践仏教道場が開催されました。
この道場、、、
参加者は本学の「浄土宗法儀研究Ⅰ」「同Ⅲ」を履修している学生で、基本的には学部1・2年生と編入3・4年生になります。
クラス分けは、、、
「法儀研究Ⅰ」を履修している学部1年生と編入3年生が初級
「同Ⅲ」を履修している学部2年生と編入4年生が上級
という具合です。
さて、、、
今年は7月30日(月)~8月4日(土)の6日間で行われ、
実に20を超える教区から67名(男性58名、女性9名)の学生が参加しました。
※参考までに・・・昨年は62名、一昨年は76名でした。
何はともあれ、まずは開会式
・・・!? じゃなくて、開講式
今年は道場史上初めて、増上寺の大殿で開講式が行われました。
お導師をお勤め頂いたのは、
増上寺第88世法主
八木季生 大僧正台下
でございます。
八木台下より直々にご垂示を賜り、指導員・行僧一同、身の引き締まる思いでした。
また大正大学の浄土宗教職員会、通称「杏葉会」を代表して、小此木輝之先生より激励のお言葉を頂戴しました。
そして、、、
「法儀研究Ⅰ」をご担当頂いている渡辺俊雄先生より
道場の心構えについてご指導を受け、、、
いざ、出発!!!
道場の前半、初級は増上寺3階の仏間、上級は慈雲閣に分かれて研修を行います。
※4日目以降は合同です。
気になる研修の内容は、、、
滝行? 座禅??
火渡り???
ではありません(^_^;)
道場では春学期の講義で習った浄土宗の日常勤行をくり返し実践し、先生方の厳しくも温かい指導を受けます。
6日間、、、ひたすら
勤行!
勤行!!! です。。。
もちろん、お坊さんの基本となる清掃も毎朝きちんと行います。
勤行の合間には講義や試験、別時念仏会といった行事もあり、学生にとっては充実した研修内容となっています。
平成22年度まで「法儀研究」をご担当頂いた
田中勝道先生によるご講義
【試験の様子】
大学院生が監督をつとめ、学生と一対一の形式で行います。
※実は・・・大学院生が宗派の研修道場に参加するのは浄土宗だけなんです。
道場を締め括る一大イベント
【別時念仏会】
内陣(板の間)に座っている7人の選抜メンバーは「仏セブン」と呼ばれていました(笑)
道場内の灯りを消し、阿弥陀さまと向き合いながら、これまでの道場、そして自分自身の日頃の生活を振り返って全員でお念仏、礼拝を実践しました。
最終日・・・いよいよ閉講式
増上寺執事長 友田達祐上人 にお導師をお勤め頂き、
学生代表のA木君は立派に謝辞を読み上げてくれました。
さらに、、、
杏葉会からは幹事長の林田康順先生が成満のお祝いに駆けつけて下さいました。
5泊6日の実践仏教道場、みなさん本当にお疲れ様でしたm(__)m
本年度は1人の下山者も出すことなく、67名全員が無事に成満の日を迎えることができました。
大本山増上寺 八木季生大僧正台下をはじめ、増上寺職員の方々、また杏葉会教職員の皆様より多大なるご支援・ご助力を賜りましたこと、改めて御礼を申し上げます。
仏教学科 浄土学副手 杉山裕俊 記