学部・大学院FACULTY TAISHO
仏教学コース
仏教学科ブログ智慧の話7 榊義孝先生
仏教学科ブログ智慧の話(ちえのわ)にようこそ!
今回は、榊義孝先生です。
榊先生は、仏教学科では宗学コース豊山学の担当をされています。
前副学長でもいらっしゃったので、大学ではたくさんの学生さんが、先生のお顔をご存知だと思います。
また、野球部の部長としてもご活躍です。
野球部の今年度は、東部大学野球秋季リーグ戦で3部優勝を果たしました。
スタンドで先生の応援する姿をみかけた方も多いのではないでしょうか。
さて先生はどんな研究をされているのでしょうか。
学部・大学院を通じ、「教主義」ということをテーマとされていて、現在もこの研究は続けられているとのことです。
また、最近の研究テーマとしては、「新義教学における論義」ということです。
大変難しい言葉です・・・
ここで深くお伺いすることはやめ、興味のある方、質問のある方は、先生のお部屋までということにしましょう。
ここで、先生の授業風景をご紹介しましょう。
お邪魔したのは「真言学特論」、大学院の授業です。
大学院ということもあり、それぞれが調べたことを発表し、問題点を皆で考える形式です。
先生も「あの辞書にはなんて載っていた?」「これも調べてみた?」と語りかけ、言われた学生さんもすぐに本を手に取って調べてみるといった内容です。
先生が学生時代に楽しかったことは、問題が解けた時が何よりの喜びだったとおっしゃっていましたが、その楽しさが伝わってくる授業だと思います。
とにかく和やかな雰囲気が流れていました。
ここで先生のもう一つのお顔を紹介しましょう。
少し前のことになりますが、「動物・ペットと人間」という講座を担当されました。
えっ!仏教の先生が!と思われるでしょうが、先生はかなりの動物通なのです。
犬はもちろん、金魚・小鳥・鳩・亀・昆虫などを育てた経験があるそうです。
今はラブラドールレトリバーと金魚(らんちゅう、朱文金、和金、錦鯉)を飼われているそうです。
そして一番好きな動物は鳩ということです。
動物愛好家という、ちょっと意外な面をお伝えできたのではないでしょうか。
さて、先生が長い研究生活支えていくうえでの信念とは何でしょうか。
●「看板は下ろすな」・・・常に研究をつづけること
●「一つのことを掘り下げていくと、穴はだんだんと大きくなっていく」・・・一つの狭い分野でも深く研究が進むと、自然と広い範囲の知識が養われる
だそうです。
どちらも恩師から授かった言葉だそうです。
研究とは、辛抱強く続けることが大切だという意味があるのかと思います。
今度は榊先生から、学生の皆さんへの言葉をいただきましょう。
「常に知的好奇心をもってください」
学生でいられる貴重な時間を与えられたのですから、是非とも実践してみてください。
そして先生の好きな言葉を紹介していただきました。
「虚しく往きて実ちて帰る(むなしくゆきて、みちてかえる)」
弘法大師空海が入唐したときの言葉だそうです。
何事も投げ出さない、日々好奇心を忘れない、努力を厭わないという信念が、先生のあの温和なお姿を支えているのではないかと強く思いました。
最後になりましたが、榊先生は今年度をもってご定年を迎えられます。
そこで、2月12日(水)14時~最終講義が行われます。
題目は「頼瑜教学と論義」です。
是非ともご来聴ください。
(助手 池田そのみ)
*仏教学科の最終講義の詳細は、次のブログにUPいたします