学部・大学院FACULTY TAISHO
仏教学コース
文化の探求「写経」
4月16日、23日の2回に渡り、Ⅰ類科目 文化の探究 において写経が行われました。
この授業自体は、大正大学関連各宗派の先生の指導の下、仏教に関する様々なものを体験していただくことが一つのテーマとなっています。
複数の宗派が関わる大正大学ならではの授業といえるものです。
昨年まで大学入門で行われており1年生限定の授業でしたが、今年度からⅠ類科目への変更が行われ、各学年・各学科の学生が受講できる授業になりました。
写経には、様々な経典等が用いられますが、今回は1回目に『舎利礼文』、2回目に『般若心経』を学生に皆さんに写経していただきました。
また1回目は写経の前に、写経のやり方や作法を学び、2回目の授業では、各宗派の本山において実際に『般若心経』がお称えされている様子を見ていただきました。
学生さんからは
・実際に写経ができて良い経験が出来た。
・毛筆で書くのが難しかった。
といったコメントをいただきました。
写経自体は当初、印刷技術が発展する前、仏の教えを広めるために経典を写すことを目的としたものでしたが、時代が経るに従い仏の教えを写す事自体の功徳が重要視されるようになり、現在では仏教に親しんでいただける体験の一つとして、多くの寺院等で行われています。
今後機会があればぜひ寺院での写経に挑戦していただければと思います。
今回の写経作法は、真言宗豊山派の作法に沿った形式で行われましたが、各宗派・寺院によって違いがあります。
宗学コースの学生さんも、ぜひ他宗派のお寺で機会があったら写経をしてみてください。色々と違いがあって面白いと思いますよ。
*また授業最後にも紹介しましたが、今年度も夏期仏教研修道場が開催されます。
比叡山居士林道場 8月21日~24日
女子研修道場(京都知恩院) 8月28日~31日
古都研修(和歌山) 8月26日~28日
実際に寺院での様々な体験ができる機会です。皆さんの参加をお待ちしています。
詳細は、学生部までお問い合わせください。
仏教学科非常勤講師 舎奈田智宏